中古のデリンジャー(エアガン)を手に入れたら、破損している物だった・・
中古品だけど壊れているという表記はなかったんだけどね~
配送中に壊れたとかでもないみたい。
いつも買い物しているお店なんだけど、ここまで酷い物は届いたことが無かったので
検品する人が見落としたのだと思っておくことにした。
返品するのも面倒だし、中古の代わりの品物も無いと思うので・・
Jの技術で直る物なら直しちゃえ!ということで作業開始。
ルアーのリペアは良くしていたからABS樹脂なら何とかなるはず!たぶん。

届いたデリンジャー・・肝心なヒンジの部分が折れていてフレームも左右に割れていた。
どういうこと??
バレルを開いた状態で強い力が加わったような割れ方でした。

とりあえずエポキシで補修を試みる・・
左右に開いていたので貼り合わせ後にクランプ。

エポキシでは駄目でした・・フレームは力が掛かる部分なので接着剤では持たなかった
組み付けたあとで作動させたらフレームの割れた部分がまた開いた・・
内部の部品で外側へ力が掛かるパーツがあるみたい。
ヒンジ部分もハンマーが作動する衝撃でポロリ。

エポキシがダメだったので溶着することに!
ルアーを貼り合わせる要領で溶着後にクランプ。

デリンジャーは全分解して作業します。

ついでに貼り合わせの線も消しておきました。
MADE IN TAIWANの文字も削り落としておきます。

フレームだけの状態にまでして全体をサンドペーパーをかけて下地処理。
600番~1000番を使用。

ABS樹脂なのでラッカー(黒)のみで塗装。

パサパサの状態で半艶ぐらいに塗装。
合わせ目のラインは消えました。

フレームとバレルの簡単な構成なので塗装も直ぐ出来ます。

溶着後のクラックが残りました・・まあこれくらいならと組立することに。

組み立てて動作確認していたら溶着部分の乾燥が不十分だったようで
割れている部分の溝が広がり目立つように、また直す羽目になりました。

溶着部分の溶剤が抜けきっていなかったようで柔らかい状態で力が掛かったために
フレームが開きかけたようです。
クランプをして更に半日放置しました。

乾燥後もクラックが残って更に補修することに。

3度目の補修はバレルのみの分解。

エポキシを盛り削って再塗装しました。

補修後、時間を置いたらクラックが目立つように・・

補修した部分が痩せたみたいです・・

クラック部分を更に補修をかけます・・補修4回目かな?

盛っては削りを繰り返し作業。
フレームの割れていた部分の凹みが分かる画像。

盛った部分を削り込んだ状態。

4度目?5度目?の補修でほぼ傷の部分は目立たないぐらいになりました。

結局、リペアに2日かかりました。
樹脂が痩せるので溶着後は時間を置かないとダメということが分かりました。

(上)以前から持っていた同型のデリンジャー(下)破損していたので補修したデリンジャー
合わせ目部分のラインや、いらない製造国の文字も上手く消してリペア完了
破損していたのはマルシンのダブルデリンジャー(バリュースペックの廉価版)
ABS樹脂の製品だったのでガンガン補修できました。
完成後に動作確認したけど大丈夫でした・・直ってよかった。
(※値段の高い物なら返品して返金してもらったと思う)
※破損個所以外のリペア(スムージング)

フレームのMADE IN TAIWANの文字を消して塗装。

合わせ目のラインを消す(下)
廉価版の製品なので合わせ目の処理をしていないのかも。

合わせ目のラインを消す(左)やっぱり線が無い方がいいね。