やんたけバス研究所 別館

本館やんたけバス研究所の別館として、バスに限らず撮影した画像をアップしています。画像の無断転載・転用は御遠慮願います。

キセキ!

2012-09-14 22:23:00 | ボンネットバス
奇跡ですわ・・・・・。

ホント自分の知らない場所にもっともっとたくさんのバスが埋もれているに違いません。

福山のMさまよりこの車両のことを耳にした時、鼻血が出るかと思いましたわ!

それがコレじゃ!!



ボ、ボン、ボンネットバス!!

し、しかも!ちゅう、中鉄バス!!!



かろうじてボンネット部分も残ってますし、屋根もガラスもしっかり残ってるし!!



何十年も風雨に晒されている割には綺麗な個体ですわ。



コレじゃ解らん・・・・・


社番:4172 U690 昭和39年式

昭和39年といえば、東京オリンピック開催年じゃないですか!正にバスの黄金時代!!。しかしながらこの車両、わずか4年半で廃車になったとか・・・・誰も当時の姿を写真に残せてはいないでしょうなぁ。それにしても4年半で廃車とは全く持ってゼイタクな話です。それだけ元が取れたんでしょう・・・25年近く使用する現在とは隔世の感が有ります。まぁ、今のバスがそれだけ耐久性も上がっていると言うことなんですが。

それでは中の様子もチラッと。



車内は倉庫として使用されています。なのでお宝が・・・・。前向き一人掛けシート主体のシート配列ってのはボンネットバスにしては珍しいですなぁ。



シンプルなインパネ。



日産ディーゼルのセオリー通りの富士重工でございます。



どうですか、このロケーション!

このコンディションで実在していたのはこのロケーションのお蔭なんですわ。実はココ、民家の裏側。一般道路には面していない完全な私有地なんですよ。よって、ヤカラにヤカラなことされずに、北京オリンピックのクズ鉄回収の餌食にもならずに、こうして現代まで生き残っていたんですよ!!しかもこんなに近くに。



いやぁ、まだあるところにはあるんですよ!
今現在も自分の知らないところでこのような廃車体が全国各地にたくさん眠っているハズです。

で、この車両は今現在無事にサルベージされ、福山自動車時計博物館に安置されています。この撮影はサルベージの事前調査2回目の時に福山のMさまに声を掛けていただいたんですわ。この場を借りまして、福山のMさまをはじめ福山自動車時計博物館のスタッフさま及び前所有者様には大変お世話になりました。奇跡の大発見に参加させていただきましてありがとうございました!。サルベージの様子も拝見したかったんですけど(仕事の都合で断念)、コレが見れただけでもシアワセです!。

後はじっくりレストアしていただき、完成した暁には運転させてもらおっと♪なんて・・・・。
皆さん、お誘いあわせの上「福山自動車時計博物館」へ見学に行きまっしょい!!