今回も徳田語録をお届けいたします、どうぞ
バイタルサインのチェック
例えば初期外来や救急外来では、まずバイタルサインを全員チェックします。それは critical disease, red flag disease を最初に拾い上げるツールとして、バイタルサインは非常に重要で全員にやってしかるべきだと思います。
あと、再診の患者さんの場合は体重ですね。例えば生活習慣病で通われる患者さんは多いですけど、少なくとも体重を毎回測るのは当然だと思いますが、意外とそれがなされていない。血圧、HbA1c、中性脂肪とかは見るんですけど、知らない間に体重がどんどん増えていることがあります。むしろ、そのほうが問題です。しかも、体重の検査は体重計に乗るだけですから(笑)。
高齢化とグローバル化
超高齢化のなかで、もう病院で診療をするというセッティングから、どんどん外へ出ざるを得ない時期にきています。在宅・地域ということなのですが、高齢になると行動半径が狭まるじゃないですか。茨城県でも、元気なうちは東京の病院に通われますが、足腰が弱くなったら行けません。週末や、夜に倒れたら、近くの病院に行くことになります。そこの病院でどういう診療がなされるかで、その人の最期は決まると思うのです。
その地域で在宅医療をやっているのかとかですね。これは非常に重要な問題だと思うのですが、そのへんを国全体でどうするかという計画というか、見通しが不透明ですし、われわれ内科医がそれにキャッチアップしているかというのも、なかなか難しいです。
東京などの大きな都市のメディカルセンターに皆が通えるわけではなくて、高齢になって通えなくなったときにこそ、医療が本当に必要だと思うのです。
今回はこの辺で、ニュースを見て驚いたのですが、ドラゴンズやタイガースで活躍されていた、一本足打法で第二の王選手と期待されていた、大豊さんが白血病で亡くなられていたそうです、まだ若いですね、これからって時でしたのに、ご冥福を祈ります、では次回に。