燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

ケース(20230111)のその後の経過

2023-01-13 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 

この患者では頻呼吸も見られる。

 

「ショック+頻呼吸」を見たら敗血症性ショックを考慮する。

 

糖尿病患者は高血糖による浸透圧利尿により容易に脱水になりやすいが、脱水のみでは頻呼吸はこない。

 

敗血症でなぜ頻呼吸となるかについて表2にまとめた。

 

 

この症例では表2のうち③と④はなかったため、①と②による機序が考えられる。

 

 

ところで、敗血症の急性期では、発熱がない場合や逆に低体温の場合もあるので注意すべきである。

 

この症例でも体温は基準値内であった。

 

むしろ病歴で悪寒戦慄の有無を聞くことが重要であり、悪寒戦慄( 布団を重ねてかぶっても体をブルブル震わせるくらいの悪寒)は「敗血症」を示唆する(相対リスク約10倍)。

 

 

この症例の臨床診断は壊死性筋膜炎による敗血症であった。

 

治療内容は迅速輸液投与と抗菌薬投与(バンコマイシン+クリンダマイシン+メロペネム)に加え、緊急で外科的デブリドメントが施行された。

 

 

 

 

写真:沖縄本島北部、名護市の海岸です。

 

 

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8病院での研修医教育に貢献しています。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧ください。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選収集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな情報もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴きください。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とクローバル・スケールでの先端医学のホットな情報を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2021のジャンル別賞の健康部門3位を受賞しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。どうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前回ケース(20230111)の解答 | トップ | 症例で考えるバイタル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

闘魂症例検討会」カテゴリの最新記事