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リウマチ性多発筋痛症の第一選択

2021-01-05 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
ステロイド療法である。
 
では用量はどうか。
 
 
この病気には慢性的な処方が必須となることが多く、数年にわたる治療を要することが多い。
 
 
教科書的には、プレドニゾロン1日最低15mgから開始して、徐々に減量するように、とある。
 
 
そもそも、血管炎の合併していないリウマチ性多発筋痛症でステロイドを投与する意義は何であろうか? 
 
 
それは症状をコントロールするためである。
 
その意味で、日本人高齢女性患者であれば、プレドニゾロン7.5mgの処方で治療開始してもよいであろう。
 
 
日本人高齢者は体重が軽く、骨粗鬆症のリスクもあることが多いからである。
 
 
実際、日本人の高齢女性患者には「ステロイドは1mgも長期処方したくない」というのが臨床医の本音であろう。
 
 
プレドニゾロン7.5mgの処方で1週間たっても症状がコントロールできていない場合には増量すればよい。
 
 
もちろん、巨細胞性血管炎や悪性腫瘍の合併などがあり、初期ステロイド投与量に反応しないということもあるので、その可能性も考慮はすべきだ。

 

 

写真:うるま市海岸

 

 

 

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