前回の続きです。
医師と研修医の正解率は約20%と低かった。
約40年後、同じ質問を使った研究がボストンのある病院の医師や研修医に対して行われた。
その結果は2014年のJAMA誌に掲載されたが、正解率は約20%と約40年前とほぼ同じであった。
もっとも多い検査後確率の回答は95%であった。
多くの医師や研修医が、検査の結果、病気の可能性が高い、と判断していた。
医学の発達によりさまざまな検査が開発され、検査の解釈は現代医師の重要な業務の一つとなっている。
無症状の人々にCEA値測定のようなスクリーニング検査介入を行うときには、無作為化比較対照試験によって、介入によってアウトカムが改善する(このケースではがん死亡の有意な低下)ことを証明しなければならない。
オスラー先生の言葉を思い出す。
”Never Make a Positive Diagnosis”
「陽性的中率に気を付けて、検査の解釈をしなさい」という意味が含まれていたのだろうと思う。
写真:お気に入りから、名護市の海岸です。
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