鼠経リンパ節と大腿リンパ節

みなさん、こんにちは。

 

鼠径リンパ節の腫大は、細身であれば体表から観察でき、肥満体型でも容易に触れることができる。

 

 

鼠径リンパ節は径0.5〜2.0cmのリンパ節として健常人でも触れる。

 

 

 「足白癬やその他の非特異的炎症で2次性に腫大するリンパ節が大腿リンパ節で、それは鼠径リンパ節ではない」という格言がある。

 

 

「鼠径リンパ節腫大は生殖器疾患や骨盤内疾患、さらには全身性疾患も考慮する」。

 

 

「石様」「ゴム様」「周囲との癒着」といった所見を持つ鼠径リンパ節を生検した場合、治療方針を決定するうえで有用な情報を得ることが多い。

 

 

一方、大腿リンパ節の生検では、そのような特徴的な所見がない場合、「反応性過形成」に分類される結果に終わることが多い。

 

鼠径リンパ節が著明に腫大すると、リンパ節とリンパ節の間に溝を触れることがある。

 

解剖学的に鼠径靭帯を挟んで上下方の鼠径リンパ節を介在する鼠径部のひだである。

 

性病性リンパ肉芽腫の特徴的な所見であるが、皮膚扁平上皮がんの鼠径リンパ節転移でも認める。

 

「格言」とされる身体所見でも常に正しいとは限らない。

 

一方、「リンパ節を見つけなければ適切な検査に進めない」という格言もある。

 

 

写真：沖縄本島南部、南城市の風景です。

 

 

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