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45歳男性、後頚部痛

2020-10-09 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 
現病歴:受診日3日前、起床時に強い後頚部痛を出現した。
 
以前より疲労が蓄積すると頭痛が出現していたため経過を見ていたが、症状改善しなかった。
 
痛みも次第に増悪し、臥位になると症状が改善した。
 
同様の症状が続くため当院受診した。
 
受診時バイタル、身体所見上特に異常を認めず。
 
筋緊張型頭痛、低髄圧症候群と診断され帰宅。
 
その後も痛みが増悪し改善しなかった。
 
5日後、友人とともに別の病院に受診しようとした自宅を出たところ強直間代性の痙攣発作が出現した。
 
近医へ救急搬送され痙攣が持続するため抗痙攣薬を投与され痙攣は頓挫。
 
頭部MRIで異常所見を認め脳炎を疑われ当院救急搬送された。
 
 
既往歴:特記事項なし
 
 
家族歴:特記事項なし
 
 
 
初診時現症:来院時、JCS100とプロポフォール持続投与されている状態で低下を認めた。
 
バイタルサインはBP13872P78SPO2 99%(マスク5l)、胸腹部に異常は認めず。
 
プロポフォール漸減したところJCS1-2程度に改善した。
 
瞳孔は左右3mm 同大、対光反射を認めた。
 
不穏状態であるが明らかな四肢麻痺は認めなかったが、四肢の腱反射は全体に亢進していた。
 
 
採血ではWBC10300、と軽度炎症反応が高値でAPTT18.8と低下している以外特に異常を認めなかった。
 
髄液検査では特に異常なく、頭部CTで右後頭葉に浮腫性の変化を認め、右上矢状静脈洞が拡大している所見を認めた。
 
 
 
 
考えられる診断と次の検査は?
 
 
 
図 新型コロナ対細胞性免疫のモデル

 

 

 

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