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クボステック徴候

2022-11-22 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。
 
 

この試験が陽性となる疾患は、低カルシウム血症、低マグネシウム血症、そしてアルカローシスである。

 

これらが原因でおきた場合は、テタニーとも呼ぶ。

 

偽陽性がみられる疾患には以下のようなものがある。

 

錐体路障害、ジフテリア、麻疹、猩紅熱、百日咳、腸チフス、扁桃腺疾患、結核、粘液水腫、など。

 

錐体路障害で起こる偽陽性は「反射」である。

 

低カルシウム血症でこの試験が偽陰性となる状況としては低カリウム血症の合併がある。

 

低カリウム血症によって筋肉の興奮性が減弱するからである。

 

この場合、低カリウム血症を最初に補正するとクボステック試験が陽性となりうる。

 

図の説明:C領域(クボステック点)とS領域(シュルツ点)、およびサイドバーン領域(黒色の範囲)を示す。

 

 

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