みなさん、こんにちは。
考察の続きです。
マルチモビディティー患者では、それぞれの疾患に対して長期薬物療法がおこなわれることが多く、ポリファーマシー(Polypharmacy)となる。
ポリファーマシーは薬剤間相互作用のリスクを高め、高齢による腎機能・肝機能の低下に加え、脂肪体重割合の増加、血清アルブミン濃度の低下なども加わり、薬剤の副作用の可能性が高まる。
一方、多診療科併診では、他科処方薬への注意が散漫になることがあり、危険な飲み合わせからの副作用出現や薬剤カスケードをきたすおそれがある。
前回のケースのように慢性心不全を有する患者では、チアゾリジン系薬物は禁忌であり、不適切処方(inappropriate medications)といえる。
このような患者診療においては、Best Possible Medication Historyを心がけて、不適切処方薬剤の減薬(De-Prescribing)を行い、最終的な薬剤調停(medication reconciliation)を行う。
写真:地域モデルの登場です

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。
マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。
一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。
徳田安春・公式ツイッター
https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda
健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。
好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。
健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。
徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。
科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。
「こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。