帝国ホテル経営権の行方は、三井か三菱か!?
帝国ホテル株の40%を所有する米投資ファンドサーベラスが全株売却を決めた…というニュース。ファンドにとって、「はげたか」と言われようが、何と言われようが、安い時に投資し、高く売り抜けるのがビジネス。それが資本の論理というものだろう。
近年、都心の開発競争は、三菱対三井巨大グループの覇権争い的様相を呈してきた。丸の内ビジネス街をビジネスと商業のビッグエリアとして開発を進める三菱地所に対して、日本橋から六本木巨大開発のリーダーシップを取り、銀座の中規模開発を着々と進めてきた三井不動産。三菱にとって丸の内の身内のような隣接地区にある帝国ホテルは面子にかけて…という想いのある場所かも知れない。一方、三井にとって銀座は中規模開発を着々と進めてきた地区であり、日本橋、六本木に次ぐ都心開発の総仕上げ的意味を持つ場所、規模と言えるのかも知れない。
最近の都心地価の値上がりと両者の覇権争い的ライバル意識は、ファンドにとって絶好の売却時期と映ったに違いない。この2社に絞って交渉するという。
かってライト設計の名建築として、日本の近代ホテル業界を牽引してきた帝国ホテルがこのような形の歴史を辿るとは、想像も出来ないGlobal時代にあることを実感させられる。
それにしても、ガッポリと利益を浚っていく外資ファンドのやり口には、株主でなくとも日本人にとって憮然たる思いがするのは私だけであるまい。
帝国ホテル株の40%を所有する米投資ファンドサーベラスが全株売却を決めた…というニュース。ファンドにとって、「はげたか」と言われようが、何と言われようが、安い時に投資し、高く売り抜けるのがビジネス。それが資本の論理というものだろう。
近年、都心の開発競争は、三菱対三井巨大グループの覇権争い的様相を呈してきた。丸の内ビジネス街をビジネスと商業のビッグエリアとして開発を進める三菱地所に対して、日本橋から六本木巨大開発のリーダーシップを取り、銀座の中規模開発を着々と進めてきた三井不動産。三菱にとって丸の内の身内のような隣接地区にある帝国ホテルは面子にかけて…という想いのある場所かも知れない。一方、三井にとって銀座は中規模開発を着々と進めてきた地区であり、日本橋、六本木に次ぐ都心開発の総仕上げ的意味を持つ場所、規模と言えるのかも知れない。
最近の都心地価の値上がりと両者の覇権争い的ライバル意識は、ファンドにとって絶好の売却時期と映ったに違いない。この2社に絞って交渉するという。
かってライト設計の名建築として、日本の近代ホテル業界を牽引してきた帝国ホテルがこのような形の歴史を辿るとは、想像も出来ないGlobal時代にあることを実感させられる。
それにしても、ガッポリと利益を浚っていく外資ファンドのやり口には、株主でなくとも日本人にとって憮然たる思いがするのは私だけであるまい。