東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

ホットな街、店の現場から“時代”が見えるタウンウォッチング。経営に関連するヒントを独善的に“切る”短文のコメント。

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キャッチコピーのセンス ジレット続

2007-07-09 22:18:13 | 新製品・商品ネーミング・キャッチコピー
 昨日のジレットのキャッチコピー続編…シェア70%の真偽!?
今日7/9(日経MJ)シック新製品の記事発見。外資は、ビジネスの見通しが立つと、日本法人を設立するのが常道。こちらも、シックジャパンとして日本展開。
 さて…、ジレットは、シェア70%を殺し文句の1つに使っていたが、今日の記事によると、シックジャパン調べで、日本では65%のシェアとのこと。こちらの方が実感がある。では、ジレットの70%シェアは何だろうと考えてみる。……ハハン、世界のシェアがジレット70%という訳であったか!?
 どちらもウソを言っている訳ではない。しかし、世界では…が抜けていたり、自社調べ…という落とし穴が潜んでいる。人の錯覚感覚を利用したすれすれ商法と言えるかも知れない。何でも疑ってかからないと騙されかねない世の中というのは、文明の堕落か影か。
 閑話休題。
シックの新製品戦略では、刃の多さを競う深ぞり競争よりも、刃は4枚刃のままで、ヒゲ、まゆの調整刃つきで若者を捉えようという戦略に転換という。
 シックは、女性用のカミソリも出しているいるんですね(ついぞ知らなんだ)。理容店のプロがやろうとする事に、忍び込んでくるのが技術の進歩。匠の技と進化した機械と競争を迫られるのが現代文明というものだ。こんな処にも、経験だけに頼る怖さを感ずる。

 さて、あくまで男性向け深ぞりで勝負するシック 対 お洒落心の若者や女性マーケットを狙うシックという図式が成り立ちそうだ。どちらに未来性を感ずるか、それは貴方のセンス次第という訳ですね。
コメント (1)
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