陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

プアについて(5)

2008-12-07 17:39:20 | Weblog
ここまで「プアについて」のタイトルで、ワタシ自身のプアな人生を書いてきた。
現時点のほぼ結論らしきものが見えてきたので、この辺りで一度中締めをします。
と、いうより、以前から感じていたことではあるが、書いているうちにアタマが整理され、
やはりワタシがプアであるのは「必然」だなあ、と思えてきた。
残念ながら。(これを読む人にとっては、どうでもいいことだろうけど。)

過日、客先と雑談をしていたら、久しく耳にしていない「人の器」という言葉がでてきた。
世界的な金融危機その他からくる様々な事業環境の悪化もあるが、
それらを乗りこえる事業戦略の設定やそれを実行してゆく力は、結局は人間の「器」次第、という話しに至った。

誰でも何とかやってゆける時代でなくなると、
自分の器を超える水を盛っても、そこからこぼれたり、漏れたりで、結局のところ器以上の水は入らない、という話し。
そういう話になると耳が痛い。

人間の器をどう計るかは難しい。
おおむね、(自分では)実像よりも大きくイメージしていることが多い。
背伸びをすることで、それが力になってゆくこともある。
何気なく使うけど、器って何やろね?
ワタシなど、結局は「おちょこ」程度の器なんやろね。
所詮、天・地・人を引き寄せられない、そのレベルの器、定めなんだろう。
ツクヅクそう思いマス。

こういうふうにしおらしく書くと、ここでまたワタシの悪い性格が出るんだよね。
おう、おう、それなら「おちょこ」で世の中の大河を渡ってやろうじゃあないか!
すぐにひっくり返るけど、それがどうした?
ひっくり返っても、水を飲んで息たえだえになっても、おちょこを元に戻して、また漕いでやろう。
目標は、それを21回 ⇒ 二十一回プア猛士(松陰先生、変なふうにアレンジしてすみません)。
な~んて、おちょこ男のカラ元気。

話しが脱線した。元に戻って、

▼中締めの結論
今までこのブログで書いてきた内容を整理し、

人生の価値(又は充実度)=夢×実現力  とします。

(注) 実現力={能力(0~10)×努力(0~10)×運(-10~10)}/1000
この実現力をわかりやすく『プア係数(P)』と呼び、 ▲1~+1 の間とします。 -1≦P≦1
+1に近いほど実現力が高く、マイナスは厄病神にとりつかれた状態です。

プア係数は、自分の夢を実現する力で、勿論、その反対にリッチ係数と呼んでもOKです。
小さい夢を実現して「小成功=満足=充実」と考えるもよし、
大きい夢を掲げるもそれに到達せず「プア」と感じるのもよし、
それはその人しだい。
あなたはどうですか?
小さい夢さえも実現しないのが一番みじめな人生かも。
ワタシの夢も、ささやかなものなんだけどね。。。

努力した結果ではなく、努力の過程が尊い...  なんて話しはよく聞く。
しかし、それはアマチュアの話。プロは所詮、結果なんだよね。
もっとも、自身の代で実現しなくても構わない。
プア(4)で書いた様に、七代の後でもOK。(→ただ、七代後がありえないことは既に(4)で書いた。)

さて、ワタシ自身の「プア」をここまで読んだあなた、
あなたの人生は充実していますか?
あなたは、死ぬときに自分で自分を誇れる日々を今、送っていますか?
Yes? - 大いに結構。
青い鳥は、遠くにいるわけじゃあないんだからね。

「家は漏らぬ程、食は餓えぬ程にて事足れり」 というが、
- ワタシは、完璧ではないが、それに近い生活をしているし(せざるを得ない?)、今後も同じ。
それで終わるのもまた人生。
しかし、それも中途半端だねぇ。
いっそ、「家は漏れ、食は餓える程」の生活をしてやろうかとも思ったりする。←できないクセに言うだけ。
陋巷(ろうこう)の人、顔回(注)が一つの理想かもしれない。
(それに付き合う家族や関係者が少々かわいそうだけども)

ただ、上に言葉を添えると、ワタシは利休は嫌いなの。ムシが好かぬ、ということ。
↑ こういうところが一言多いし、プアたる真の所以かも。

ワタシ自身のプア論は、ここでひとまずお休み。 
次に書くときは、「それからのプア」になるだろう。
これからは、視点を変えたプアの話をときどき書く。 


(注)顔回(がんかい、字は子淵(しえん))
春秋時代の魯の人、孔門十哲の一人で随一の秀才。
孔子にその将来を嘱望されるも夭折。名誉栄達を求めず、暮らしは極貧であったという。
同門の秀才 子貢が、「私は一を聞いて二を知る者、顔回は一を聞きて十を知る者」(公冶長第五)と述べている。
- Wikipediaの記事を加筆要約
コメント
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