聖人の日

今日は聖人の日ですぞ。
えっ？
字ぃが違う？
いえ、これでええのでござる。
報道で、式典での抱負なんぞを聞いていると、とてもじゃあないが、単なる成人とは思えませぬ。
ワタシなんぞは及びもつかぬ決意を持ってござる。
いやぁ、感心させられますなぁ。
ノダはんや、
これからの日本は安泰でござるよ。
何てたって、今年の聖人は、字ぃのとおり有為の人材揃いのようでござるよ。
復興は勿論、日本国の借金返済なんぞ、心配には及びませぬ。
彼ら、彼女らにとって、1,000兆円くらいどうってことはありませぬ。
よからぬ懸念は無用でござるよ。

新聖人の人数はどの位でありましょうなぁ？
124万人ですと？
ほぅ、昔の半分ですなぁ。
しかし、マ、聖人ともなると厳選せなあかんし、
人数が少ないのは当然でありましょう。
ほ？
これからは、出生数はどんどん少なくなるんですと？
ほな、ますます厳選され、一騎当億の聖人になってゆくんですな！

結構づくめの聖人の日だが、
ワタシのアタマでは全く理解できんことが一点だけあって、
それは、－　何で官制の式典なんぞに出かけるんでしょうかなぁ？
ワタシにとっては、そんな官制の式典なんぞ糞くらえでしかないのだが、
聖人にとっては違うんでしょうかなぁ。

▼昨日の新聞で、内橋さんが言うていましたなぁ。（内橋克人氏、2012-1-8、朝日新聞朝刊）
氏の言う「貧困マジョリティ」は、まさにワタシの姿そのものでござりますよ。
氏曰く、
「生活に追われて政治的な難題に真正面から対峙するゆとりもない」
「精神のバランスを維持するために『うっぷん晴らし政治』を渇望する」
「政治の混乱を面白がり、自虐的に、極めて反射的に、表面的に評価して、選挙権を行使する」
などなど。
困りましたなぁ。
世の中には、ワタシと同じようなお人がぎょうさんいてはるようでござります。
ふ～っ、タメイキでござります。

ふむ、日本型消費税は「貧困の装置化」ですか。
そうでありましょうなぁ。
よ～く判りますぞ。

一方、氏の提唱する「ＦＥＣ自給圏」はもっともなことだが、
ワタシにとっては、それこそ坂の上の雲のように思えますがなぁ。
それよりも、
「貧困の装置化」でプア社会が更に拡散固定化し、
結果、プアが社会を支配する「プア帝国」樹立の方が現実的のように思えますがなぁ。
そして、その中核には聖人がおられるのでござります。