12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

方谷

2007年02月03日 07時47分37秒 | Weblog

伯備線と呼ばれる路線が岡山県にある。

伯耆の国と備中の国を結ぶ、JRの路線である。
(倉敷―米子を結んでいる。)

倉敷から北に向かうと、「高梁」と言う駅がある。

この町は、「寅」さんで有名な町である。

「さくら」のお婿さんの「ひろし」の出身地である。

この駅から、さらに3駅北が、「方谷」駅である。

この駅名は、「山田方谷」と言う人の名前からつけられたのである。  

小泉政権の頃から、財政改革の掛け声のもと、
NHKはじめテレビや新聞、雑誌などにしばしば
「山田方谷」が登場するようになった。   

政治的にも経済的にもいきづまった幕末、
貧乏板倉と呼ばれた備中松山藩五万石を
奇跡的にわずか8年間で立ち直らせた山田方谷。

 十万両(二百億相当)の借財を十万両の蓄財に変え、
財政改革を見事成功させた幕末の陽明学者である。

 詳しいことは、専門のインターネットサイトに譲るとして。

小生は、方谷先生が、
最も「情報開示」を見事に行った政治家ではなかろうかと思っている。

 一例を挙げれば、
浪花の金貸達に、藩の財政状態を全て開示、
窮状を説明すると共に財政再建計画を具体的且つ論理的に納得させたことである。

誠意と真実にあふれる「方谷」の説得は、
浪花の金貸しを動かし、財政再建が軌道に乗ったのである。

 このような歴史から推し量って、
情報開示の持つ力を、初めて発揮させたのは、
「方谷」その人ではないかと思ったのである。

 昨今、情報開示が随所で力を発揮し、
悪徳政治家・財界人・はたまた、偽装耐震設計者など、枚挙に限りが無いほど、官憲の取締りの対象になった。

しかし、まだまだ著についたばかりである。

さらなる情報開示を進め、のうのうと隠れている、
けしからぬ者どもを、白日の下にさらして欲しいものである。