12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

いい亭主

2007年02月27日 07時13分43秒 | Weblog

「杉浦日向子の江戸塾」 (PHP文庫)からの受け売り。

江戸版 いい亭主の条件とは、

1. 朝ごはんの支度をするのが亭主の鑑

2. おっかあを起こして、ご飯を食べさせ、亭主は働きに行く

3. その後、おっかあは、刺身で一杯

4. 亭主は、さらにマッサージ・育児など上手であるこ

あらゆることに、江戸は女性上位の世界であったらしい。

江戸の「おっかあ」は、
「山ノ神」「かかあ大明神」、
床の間に飾っておくような縁起物だったそうである。

夫婦喧嘩のときは、わけも聞かれずに、

「てめえ、なんでかみさんにふくれ面をさせるんだ!」
と亭主が周りから怒られる。

たとえおっかあの浮気といえど亭主がいけないことになる。

どんなときでも、あくまで責められるのは男。

江戸は、極めて女性が少なかったことと、

女性が経済的にも精神的にも自立していたようである。

男は、食べることさえ保障すれば、
あとはなにをしても構わないようであった。

反面、養育費・医療費・その他全ての生活費(着物・髪飾り・化粧・・・)は、全て女性負担。

専業主婦はほとんどいない、ほぼ全員が、

サービス業(行商・洗い張り・縫い物・子守・女中奉公・・・)を中心とする、

なんらかの職業を持っていたという。

DINKS(ダブル・インカム・ノー・キッヅ)と現代と非常によく似た世界のようであった。

やれやれ、こんな江戸に生まれなくてよかったと、
しみじみ思うのである。