2月17日付けブログに、
寅さん映画の面白さの秘密が、
いかなる理由なのかが「分からない」と書いた。
これについて、次のようなコメントを頂いた。
コメント記入者は、「玉野彫り」さん。
彼は、木彫の大家であると共に、映画鑑賞の達人でもある。
従って、彼のコメントは、専門家はだしである。
“ 私も以前考えたことがあり、列挙してみます。
1、各画面に完全に一人の場面少ない。 孤独感を感じない。
1、風景、音、心情に情感、余韻がある。
1、恋愛は純愛で、横道にそれない。 安心感がある。
1、亀裂が生じても、そこに人情、愛があり、深刻感が爽やかである。
1、幼き頃から見慣れた風景、聴きなれた音。
1、ゆったりとした、各シーンのカット。
1、全体に動より静が多い。
1、他郷に居ても、心には常に古里がある。
1、ユーモアに人情深さがある。
1、ストーリー運びが上手い。
1、まだありそうですが、この辺で。 ” とあった。
どれももっともなように思えるのであったが、
どうもこれだけでもないようである。
恥や外聞をかなぐり捨てて、思いのまま正直に生きているさま、
人間の本性を、あからさまに表現しているように思えてならないのである。
依然として、毎日寅さんを見続けているのである。
止められないのである。