12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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脚気

2007年07月08日 07時11分16秒 | Weblog

NHK 知るを楽しむ より
「江戸わずらい」と呼ばれた脚気のお話。

 明治時代、ある一人の町の漢方医が、経験的に「麦飯」の効果を発見し脚気の治療法としていた。

明治天皇が脚気を患い、当時の西洋医学の権威者がgive upした天皇の治療を、この医者が麦飯で脚気を治したのだった。

日清・日露戦争当時の兵士の食事は、「白米一日六合」だった。
これでは、殆んどの食事が、白米で占められたということであった。

 貧しい兵士たちにとって、銀シャリは、大変な憧れの食べ物だったという。 国は、麦飯に変更しようとしたようであるが、兵士たちの強硬な反対にあった結果、白米が継続されたと聞く。

日清戦争での死亡者=3000人、
日露戦争での死亡者=28000人という数字は、

戦闘での死亡者数ではない、戦場で発病した脚気患者の死亡者数である。

「白米一日六合」では、副食は、ほんの僅かであったろう。
当然脚気になったであろうことは、容易に想像できた。

 しばらく、西洋医学も東洋医学も、脚気の原因と治療法を確立できなかったが、
明治43年 鈴木梅太郎博士が、ビタミンB1の欠乏が、脚気の原因であることを発見すると、完全な治療法の確立が出来た。

今日の我々の食事は、白米が少なく、副食を相当量摂取しているので、全く脚気の心配はないのであろう。

知ってしまうとなんでもないことなのだが、知らないととんでもないことがおきるのである。

白米のおいしさは、格別である。
これに替わるおいしさは、他の食べ物では得られそうにない。