またまた、「塩野七生」女史の一文より。
イタリアの八月は全てバカンス、国営放送TVも再放送・再々放送、従って、名画週間が続く、とあった。
日本のNHKでは、バカンスが無い替わりにアーカイブとか蔵出しとかで、年中名作週間みたいなものとなってきた。これはむしろ好ましいことで、再放送・再々放送番組を見ることは、面白い番組を見るための最良の手段だと思っている。
一つには経費節減だろう事には違いないと思うのだが、それ以外に新規製作番組のアイデアが種切れ状態になっているのかもしれないと邪推している。
けれども昔のように、TVを楽しみに見るということが大変少なくなってきたのである。ニュース・天気予報番組以外には、限られた種類の番組を見るだけとなってきた。
それ故、1日せいぜい1・2時間程度の視聴にしか過ぎなくなっている。 反面、インターネットの使用時間は、数時間程度とTVの時間をオーバーしているが、こちらは必要を感じて特定のサイトを覗くのであって、特定の番組を見る状態ではない。
確実にいえることは、情報をTVでなくインターネットに頼り始めたことには違いないのである。
しかし、従来と変わらず、ラジオは、ほぼ終日聞いているのである。ラジオは「ながら」で聞くことが可能なので、これほど重宝なものはないと思っているのである。
なんといっても、我々世代はラジオで育ってきたのである、「三つ子の魂百までも」である。 されど、子供達は、「ながらTV族」のようである、これを世代間の差とでも言うのであろう。