膝の手術から、三週間が経過したが、依然として、僅かながら腫れが残り、まっすぐ膝を伸ばせず、正座も出来ない状態で、歩ける距離はせいぜい2百メートル程度である。
ストレッチ体操や太極拳を3ヶ月も休んでいるのである。このため膝周りの筋肉は細くなり、反対に腹部には厚い脂肪層が付着してきている。運動する毎日に戻さなくてはとあせるのだが、思うように行かないのである。
昨日は、太極拳の大(おお)先生のお宅を訪問した、と書きたいのであるが、実際には、ご所有の3箇所の畑の内の一箇所をお尋ねしたのであった。 長らくお借りしたままになっていた物をお返しに上がったのであった。
先生は、その畑でさやえんどう収穫作業中だった。 そのときの立ち話で、先生が「したいときに、したいことをしないと、後悔が残る」と言う意味のことを話された。
膝が原因で3ヶ月間も不自由な思いをして、あれもしたいこれもしたいと思うのだが、実行不可能なのである。
まず第一に「行きたいところに行けない」事、これが最大の問題である。次に、「したいこと(運動のようなこと)が出来ない」のが大層なストレスとなっている。
今までは「何時でも出来ると」多寡をくくっていたことが、急に出来なくなってきた感がある。 歳を経る毎に、この不自由度が高まるのは避けられないのである。
先生のおっしゃる「したいときに、したいことをしないと、後悔が残る」との言が骨身にしみたのであった。
これからは、先送りをしないで、したいことにで出くわしたら、直ちに実行する生き方に変えねばと思っている。