12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

ブータン

2008年05月20日 08時25分33秒 | Weblog

 
             ブータンの国旗

ブータンの国章(エンブレム)

先日偶然TVで見たのは、ブータンで3月24日に行われた国政選挙についてのドキュメンタリーだった。

ブータンは、南アジアにある国。正式名称はブータン王国。インドと中国にはさまれている、世界唯一のチベット仏教を国教とする王国。

一番気になったのが、素朴な民族衣装着用の国民の多くが英語をしゃべることだった。これは、公用語として英語を採用しているためであり、この国の憲法は、英語で書かれているのである。

次いで気になったのが、選挙というようなある種の競争を、あまり好まない国民だということだった。 非常に仏教的思想が広く深く支配している国で、「皆仲良く暮らそう」という思想に満ち溢れているのである。

「国民総幸福量(GNH)」という概念が国王によって提唱されているという特異な国である。

英語がもたらす、西洋流の競争社会の弊害が、近い将来この国にも及ぶようなやりきれなさを覚えたのであった。

 この国に興味を覚えたので、Wikipediaで調べてみた、ご興味のある向きは、以下の参考をご覧頂きたい。

参考;
前国王が提唱した国民総生産にかわる国民総幸福量(GNH)という概念、様々な環境政策、伝統文化保持のための国民に民族衣装着用の強制などが、近年のスローライフなどのキーワードと組み合わされて語られる場合も多い。

 1972年に第3代国王ジグミ・ドルジ・ワンチュクの急死後、第4代国王として16歳で即位したジグミ・シンゲ・ワンチュクが永らく国王の座にあり、2005年には総選挙が実施される2008年に退位する事を発表していたが、予定を繰り上げ2006年12月に譲位。

ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュクが第5代国王に即位した。
2007年12月に国家評議会(上院)選挙、次いで2008年3月に国民議会(下院)選挙が実施され、同年4月、初の民選首相としてジグメ・ティンレーが選任された。

言語
英語が事実上の第一公用語であり、全ての法令、公文書は英語で書かれている。ほぼすべての教育機関が英語を教授言語としている。

これは、ゾンカ語が語彙に乏しく、近代国家の公用語としての使用に耐えないこと、また英語を公用語とする隣国インドから英語で授業ができる教員を雇い入れることが容易だったためである。

 現在でもブータンの学校ではインド人をはじめとする多くの外国人教員が教鞭を執っている。最大の新聞であるクエンセルは、英語、ゾンカ語、ネパール語で発行されているが、購読者が最も多いのは英語版である。

英語の公用語化は最近始まったため、中年以上の世代にはあまり通じない。英語教育を受けた若い世代には、英語をもっぱら第一言語とし、国語であるゾンカ語は話せても読み書きができない者もいる。

また、地方の少数民族を中心にゾンカ語を話せない人も多く、ブータンで最も通用性が高いのはヒンディー語やそれに類するネパール語であるとされる。これは、近代教育初期の教授言語がヒンディー語で、インド製娯楽映画やテレビ番組が浸透しているためである。