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●昨日の山の辺ウォーキングを㈱ムーンスター(元月星化成)のオフィシャルブロガーをしているのでその投稿をした原稿をこちらに転載した・・・写真は昨日掲載したものを省いた
ウォーキング倶楽部の月例会で奈良・山の辺へ向かった。
9時30分、近鉄天理駅へ集合、ストレッチをしていざスタート!
今回の担当は女性メンバーのKさんとMさん、二人が希望し下見をして設定した山の辺をどんなふうに歩かせてくれるのやら、今日はのんびりと楽しませてもらおう。
天理の商店街を通り抜けると天理教協会本部前を通る、壮大な建物が周囲を圧倒する、通過するのはもったいないのでここは自分の出番!係りの人にお願いして正面の建物の中に入れていただいた、お寺でいうと本堂のような建物、大勢の信者さんが畳の間で同じ作法で礼拝?をしていた。しばらく座って雰囲気に浸った。
宗教都市の天理は美しくて独特の関連施設がみどりの町並みの中にしっくりとたたずんでいて個人的に大好きな町だ。
緩やかな坂道を縫うようにすすむと最初のポイント、神武天皇ゆかりの石上神宮へ、鎌倉時代のものという国宝で檜造りの拝殿は現存日本最古のものらしい。境内には神の鶏というニワトリがいたるところにいて見ているだけでも楽しく遊ばれてしまった。
道は右に左に、上ったり下ったり・・道のあちこちにある万葉の歌碑を見逃さないように資料と照らし合わせながらすすむ。
芭蕉の句碑「うち山やとざましらずの花ざかり」、このうち山とはこの地にあった内山永久寺のことらしい、今は跡地に碑が建っている。
まがりくねった柿と梅の木がやたらと多い道をすすむ、乙木町でトイレ休憩した。心配した雨にはならないらしいが曇天だからか蒸し暑い!
田んぼ道から古い建物の集落にはいった、建物をぐるりとつつむような濠、ここは竹之内町環濠集落、外敵にそなえて集落を濠で囲んだ名残り。
このあたりからコースを逆に歩く人とひんぱんに出会う、やっぱり山の辺はのんびりと散策が似合う道だと思う。せかせかと歩く道ではない。挨拶しながらすすむ
柿本人麻呂の万葉歌碑「あしひきの山川の瀬の響るなべに弓月が嶽に雲立ち渡る」を過ぎると昼食休憩地のトレイル青垣についた、12時20分。ここは山の辺の案内所兼休憩所、広くてきれいでお茶のサービスもありくつろいで食事ができた。
13時、午後のスタート、すぐ目の前を遮るような大きな古墳が迫ってきた。
第10代崇神天皇陵だ、濠に続く道を上っていく。1月に伊勢街道歩きで正面から見たこの天皇陵を今日は横から見る。このあたりの山の辺の道と伊勢街道が並行するように続いているところ。濠に囲まれた全長240メートルで古墳時代前期の前方後円墳はうつくしい。崇神天皇は各地の勢力を平定して大和朝廷を確立したといわれている。
少しすすむと日本武尊の父といわれている12代の景行天皇陵の濠の横に着いた。ここも伊勢街道歩きで正面から見たが今日は後方の濠から見る、大和古墳群では最大規模で全長約300メートル、左隣は櫛山古墳、このあたりは古墳群が点在しているところ、突然、先頭を歩いていたリーダーのKさん、Mさんが悲鳴を上げて引き下がってきた!
なんや、どうした!
どうやら蛇に出会ったらしい、もちろん姿はもう見当たらない、あの悲鳴では蛇のほうが怖がっただろう・・・とは男性軍の話。それにしても大蛇のように大きかったらしいぞ!
逃げた蛇は大きい、ちなみに蛇はまったく怖くない。追っかけるほうだから。
このあたりから「巻向遺跡・古墳群」、中心が卑弥呼の墓という箸墓古墳。なぜ、このような大きな古墳を作ったのやら・・・そんなことを思いながら歩く・・・
道端にはいたるところに無人ショップが開店中で覗きながら歩くのも楽しい、のれんまでかかったショップもある、代金入れもいろいろ、その一店?でビニール袋にたっぷり入った豆を買った、100円。女性メンバーはさすがに楽しいようで・・・。
巻向川を越えてしばらく行くと山の辺の歴史ポイント「桧原神社」へ着いた。
この桧原神社は、本殿・神殿がなく木立の中に三ツ鳥居が建つ珍しい神社、崇神天皇が天照大神を祭ったとされる神社で背景の三輪山をご神体としている。のちに天照大神が伊勢神宮に移されたためにここは元伊勢ともよばれている。ここからは正面に箸墓古墳、ずっと向う正面に二上山がある絶景の地。東の三輪山に朝日がのぼり、二上山に夕日が落ちていく、コースの中でもっとも景色のいいところだがあいにくの曇天で前方は見えなかった。
ほんとうはここで休憩をして独特の雰囲気にみんなを浸らせ、説明をしようと思ったが、お世話役は止まることなく通り過ぎた、なにしに来た!と心で叫んだが関心の度合い。
このあたりは神が降臨する聖地として古から崇められてきた三輪山の聖域内、じっくりと神の懐を歩きたいのに・・・山の辺が初めてのメンバーにはすまないと思った。
次のポイントの玄賓庵にきた、ここは謡曲でも知られているので通り過ぎて行った先頭さんを引き戻して資料の読み合わせをした。ここは逆方向からくると景色がすばらしい。
万病に効くという霊泉の湧く狭井神社でペットボトルに霊泉を汲み、最後の休憩をした。
次が今日のメインポイントと思ってきた三輪大明神といわれている「大神神社」へ、
背後の三輪山がご神体で神殿はない。出雲大社、伊勢神宮等とならぶ古社のひとつ。ここは祈祷殿前で記念撮影。
平等寺前を通過して二対のある金谷の石仏ヘ寄り伊勢街道と合流。
このあたりがかって日本最古の市場があった海石榴市があったところ。海石榴市観音にも寄ってみた。また、交通の要衝として人も物も集まり大陸から仏教が伝来した地としても知られている。そこからJR・近鉄桜井駅へ最後のウォーキング、16時過ぎにゴールしたあと駅前のカフェでしばしミーティング、近鉄大阪線で戻ってきた。約3万歩。