岳と百姓と

余生で農業しながら山に登り、全国を旅行して人生を謳歌している爺の趣味三昧のブログ

岩手路 第二段 冬農家巡り

2015年02月05日 | 百姓
平成27年2月3日(曇り)岩手路 第二弾

ということで、後日掲載ですが、農業者として勉強になったんで掲載します。

味噌作り体験の後、2時間程の時間の余裕があったので近くの農家さんを回ってみました。この冬場に岩手の農家さんは何してんのかな?という思いで!

近くを流していたら作業していそうなハウスを見つけたんでいつものパターンで突撃で話を聞いてみました。

キノコ農家(この時はカメラを持っていかなかったので写真は有りませんが取材はバッチリデスよ!)
ハウスの中でキノコを栽培しているそうで、キノコはシイタケとひら茸というキノコだそうです。見せていただいたらひら茸はとても立派で冬場でもこんな立派なキノコができるんだと感心してしまいました。

そこでオーナーさんにいろいろ聞いてみましたが、驚くことに、キノコは菌床が凍らなければ成長するそうで凍らない様にしておけばいいそうです。
ここは60坪位のハウスに薪ストーブ1台で室内温度を維持しているそうです。マキは間伐材を使っているので材料費はかからないが、山から切り出してくるのが労力的に大変でそれがコストかなと言っていました。

あ!対応していただいた人は、80歳位のお爺さんです、隣の建物では50歳位の息子さんが何か仕事していましたが、売店兼作業所に先ず入れということで薪ストーブに火を入れてくれて暫し、話をしていましたね。近所の仲間と話しているような感じで初対面な自分を疑いもせずいろいろと話してくれました。

話を聞くと市場は遠くて出荷できないし、何故かJAが嫌いだそうで、道路に面した自宅を改造して売店を作ってあってそこで売っているそうです。余ったものは乾燥して販売しているそうです。
自分も過去に前を通った時にお客さんが沢山並んでいて盛況だったんで、更に夏場はキューリも箱売りしていて飛ぶように売れていて、いつかは入って見ようかなと思っていたんです。

ここでは菌床は自分で作っているそうなんで、キノコ用のハウスを作るか、今のハウスを一部キノコ用にしたら菌床を買いに行こうと思います。冬場に出荷できるし、岩手より秋田の方がキノコを食べる文化があるんでいけるかな?

次は花農家さんです。

立派なハウスに雪かきした道路があって人が居そうだったんで、突撃取材です。



入って見たら70歳前後のお婆さんが居て仕事を止めて対応してくれましたよ。

今は「ラナンキュラス]の花を作って出荷しているそうです。この花は寒さに強く、加温のコストは極端に少ないそうです。




岩手の人は本当に突撃で見知らぬ人が入って行っても対応してくれるんで凄く良い県民性ですね。まあ、2年前までは自分も岩手県民でしたけどね。

自分は今のところ花はやらないけど話を聞くのは好きなんで暫く話込んでしまいましたね。
ここで聞いた話をまとめておきます。

ここのオーナーは息子さん(42歳)でそれをお父さんとお母さん(対応者)がサポートしているということでした。
息子さんのお嫁さんは勤めていて農業には参画していないです。お父さんは冬場は土建関係のアルバイトに行ってるそうです。お婆さんはハウスの温度管理等サポートしているんだけど、お孫さんの登校の送り迎えなどをしていて結構忙しいということでした。
息子さんは首都圏などの花屋さん等を回って営業しているそうで、今週は九州を回っているということで本日は不在でしたね。直接花屋さんに行くと、お客のニーズが判って栽培の参考になるからと毎年、全国を飛び回っているということでした。契約も取ってきてほとんど契約栽培だと言っていました。オーナーさんから話を聞きたかったですけど残念。

自分が知りたいのは家族の動向では無いし農業について聴きたかったんで、話を農業に戻していろいろ聞いてみました。初対面で家族構成から家族の動向まで普通言うか?あり得ない!

この花は低温栽培の花で温度を上げるとつぼみの茎がヒョロ長になり、茎が曲がってしまって商品価値が落ちるので室温は10度以下に維持しなければならないらしい。このハウスは自動温度管理システムが入っていて室温が13度になるとルーフが自動的に解放されて、温度調整します。素晴らしいシステムが入っています。





今はこの花をビニールハウス3棟で栽培して雪が溶けたら路地でも栽培する。その他に鉢植えリンドウもやってるらしい。
この花は球根から栽培していて、花を切って出荷してもどんどん花芽が出てくるので、良い製品が出来れば結構な収入はあるとのこと。




田んぼを1ha持っているらしいが、花の管理等が忙しくて稲は栽培していないそうです。家族全員分のお米を購入しても年額10万円程度だから、水稲をやる気がしないし、田んぼにはかまっていられないので耕作放棄だそうです。

次はイチゴ農家ハウスです。
100坪クラスのハウスが6棟程あって、中はイチゴ栽培していました。土耕が3棟と高設栽培が3棟とかなりの規模です。入り口の隙間から見たら実を沢山付けていましたね。
作業員が若い人が2名いましたが、時間が無くなりインタビューは止めました。



それにしても10km圏内でこんなにも多く農家さんが冬でも活動していて素晴らしいですね。

かってな個人視察研修成功です。

さあ、これから温泉と宴会だぞ!あっ!その前に総会があるんだった。



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味噌づくり体験

2015年02月04日 | 生活
平成27年2月3日(晴れ)
今日はねぎ部会の総会が岩手県の温泉でやることになって、折角なので近くの体験工房で味噌作りを体験してみました。

部会の総会と言っても、議案は役員である自分たちが作っているし、議論する内容は余り無いんだけど、懇親会がメインでこれを楽しみにしている爺さん、婆さん会員も多いし、市場関係者もわざわざ東京から毎回来るんで役員なので自分も参加したんでこの件は別途、掲載します。

ということで、どうせ飲み会なら近場でやってほしかったんだけど隣県まで足伸ばすので時間がもったいないし、皆は旅館の送迎バスで行ったけど、自分はマイカーで行って別行動し、岩手の農家さんの冬作業等を個人見学したり、体験教室を経験したりとプラスアルファが自分の生活感なので自分で計画を立てて有意義な二日間にしました。

先ずは、旅館の近くの町で一日体験工房というのをやっていて、前にもそば打ち体験、豆乳うどん作り体験を経験していて、折角なので今回は味噌づくり体験(費用2500円)をやってみました。本来なら2名以上だけど、電話したら1名でも良いということなのでお願いしました。
会議は14時からだったんで味噌作り体験は午前中にセッティングしました。

体験場は本場の味噌屋さんの工場内に教室用の部屋がつくられてあって、そこで社長さん?が自ら先生を務めてくれました。
行ったら、既にゆで豆が置いてあって作業出来るように準備してありました。




材料は以下になります。
①煮大豆(ミヤギシロメ) 2kg  ⇒ 大豆の段階では1kg 一昨日か昨日にぬるま湯に大豆を売るかしてか茹でるそうです。茹で加減加減は豆を手で潰しと2個に分かれるので判れた表面は平らであれば良い水分量と茹で加減だそうです。
②米麹 1kg  ⇒ 良い麹は塊があったら、その塊を崩した時に中の米まで麹になっていれば良い麹、麹によっては毛羽立っているのがあるけど、麹に関してはその毛羽立っているところは全く意味無いそうです。麹の見方が判りましたね。
③天日塩 0.5kg ⇒ 自然塩がやはり良いそうです。科学塩は味が出ないから駄目ということでした。
④種水(魔法の水と言ってましたが、普通の水道水でぬるま湯) 0.7kg これが無いと良い味噌が出来ないらしい。

手順(一人作業で手が豆などで濡れているので写真は取れませんでしたので悪しからず)
①煮豆を大きめの器の中で手でつぶします。つぶつぶがほとんどなくなる位潰しますが、潰し残しがあっても麹を投入して撹拌するときも潰せますし、多少、つぶつぶ感があれば手作り感が出るかも!
②次に麹を全部投入して手で撹拌します。
③塩を投入し、手で撹拌します。
④種水を入れて撹拌をしばらくやると生地がしっとりしてきます。これで生地は出来上がりです。
⑤生地を桶に入れます。中に空気が入らない様に撹拌の器から桶に移します。そしてヘラで表面を丸く滑らかにします。
⑥桶の生地の上に薄手のビニールを被せて生地とビニールの間に空気が入らない様にヘラで置けと生地の間にビニールを差し込んでいきます。



⑦生地をすっぽりビニールで覆いかぶせた状態です。完成です。これで4kgの味噌の元が出来上がりました。
※麹100%でこの量であれば盛岡市内のデパートで1200円~1600円で販売されているそうです。楽しみだなあーーー!

⑧落としブタをします。これは自宅に帰ってから重石(0.8kg位)をするためです。



⑨桶に材料、量、作業日、作業者を記録した紙を張り付けて、本日の体験終了です。
概ね1時間位で完成できます。まだ、味噌の匂いはしませんが、煮豆と麹の合わさった凄く爽やかで良い匂いがします。



ということで自宅に持って帰ったところです。概ね1年位で味噌として食せます。1年半位経った頃が一番美味しいということなので楽しみです。



講師さん、お話上手でお味噌に関することをいろいろと教えてくれました。慣れてますね。
何件か記載しておきましょうか。

①麹には米麹、豆麹、麦麹の3種類があり、米麹はお酒やお味噌などに沢山使われていて、ほとんどが米麹が使われている。豆麹は八丁味噌に使われている。麦麹は九州方面で白味噌に使われている。
②味噌作りにおける麹の役割 ⇒ 分解作用と発酵作用
③発酵と熟成の違い ⇒ 分解作用と発酵作用がバランス良く行われることを熟成という
ウイスキーとワインの発酵と熟成の違いなど沢山の事を話して頂きましたが、長くなるので今回はここまで。

楽しかったね。

この2日間、色んな事を経験してきたので、次回は冬農家さん巡りについて、掲載します。


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播種作業のデータ整理

2015年02月02日 | 百姓
平成27年2月2日(晴れ)
今日は大雪注意報が出ていて、近くで特急電車が大雪で立ち往生というニュースが流れているんですが、ここはとても良いお天気でハウス内は眩し過ぎて播種作業し難かった。

今日も相変わらず播種作業しているんですが、ここでデータを整理しておきましょう。

①ホワイトスター裸種子1dl缶1個でチェーポット1トレイに2粒播きで37.5枚播種出来ます。つまり、10aに定植するには75トレイ使用しますので2缶必要になるということです。
JAの注文書では4缶/10aだったため、JAの資料通りに種子を購入したんですが、種子を買い過ぎましたね。返品できるだろうか?




②タキイ培土50リットル/袋で培土詰めはトレイ10枚から11枚で作成できます。これはJAの資料通りです。



③発芽器の温度は23度にしています。ゆっくり発芽させます。




播種作業は毎日のんびり作業していて1日40トレイほど作成しています。昨年より2週間早く播種作業しているんで焦らずやりますよ。

明日からは隣県の温泉に1泊でネギ部会の総会があるんで、留守するんですが、明日、明後日はスケジュールがたくさん詰まっていて久々に忙しい。

楽しんでくるか!



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今年最初のねぎ芽出機入れ

2015年02月01日 | 百姓
平成27年2月1日(午前中雪、午後晴れ)

今日は従業員君がネギの播種作業を勉強したいと来たんで午前中に播種作業の指導しました。
培土詰めから、種子の播種から発芽機までの作業を教えました。写真は無いんだけど、一通り教えたんで自分でやっても出来るでしょ。(写真は無し)
将来的にネギ農家を目指すということですが、一寸待て!と自分的にはストップです。

自分の経験上、ネギ農家は入りやすいんだけど、今は市場が荒れているんで価格も低迷し辛い経営状況にあるし、想定以上に稼働がかかるから、じっくり考えてほしいね。


その後、今日は午後から今年の最初の芽出しをしました。
計画上は小田道A(3a)がスタートなんで20トレイを発芽器に入れます。
品種は大好きな「ホワイトスター」です。4月15日定植を目指します。

今回は「ホワイトスター」の裸種子を使いました。今はまだ時間に余裕があるんで裸種子で苗トレイを作ります。



そして、蒸気発芽器にトレイを設置します。最初は空ですが20トレイを入れました。



そして電源を入れて23度に設定しました。夕方だったんで写真は有りませんが、これで3~4日で芽が出る予定です。

上手く行くかな?

2月3日と4日は不在なんで帰ってきたら芽がでているかな?

いよいよ、農業スタートしましたね。

モチベーション上がってきました。




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