丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

疑心暗鬼

2020-03-09 09:49:33 | 俳句

新型肺炎で世界中が疑心暗鬼に陥っていますね。どこまで続くぬかるみぞ、という感じですが、

まぁ、なんとか過ごしています。

 

「ザゼンソウ」とのこと。画面左下の「かず君の・・・」から拝借。

 

近頃お気に入りの一句

 

通されて二階眩しや五月晴            寺田寅彦

昔の大きな家は暗かったのです。二階に案内されて階段を上がると、急に明るくなった。五月晴なので、窓を開け放してあったのかもしれませんね。句会の一場面かと思います。

 

まんばうのやうな親爺と裸の子          坊城俊樹

俳句は旧仮名遣いなので、「まんぼうのような親爺と裸の子」、昔の海水浴場?

いや、漫画の世界かも、と言ったらおこられるか?

 

絵も文字も下手な看板海の家           小野あらた

春銀座また出し忘れたる葉書ここ         永井龍男

 

参考の一句

書道部が墨擦つてゐる雨水かな          大串 章

雨水は二十四節季のひとつで、立春の次です。

現代人は忙しいので、墨を擦ることはあまりないと思いますが。

自動墨擦り機というものが書道家の間で広く使われているようです。知人の書道家は、二台持っていると言ってましたね。

おらほの書道は墨液(墨汁)です。誰に見せるわけでもなく、自分で書いているだけなので。

 

袴佩く(はかまはく)少女の書道春来たる            今日水

襷掛け(たすきかけ)少女の書道春寒し

たすき掛け筆持つ少女春寒し

書道パフォーマンスです。袴、たすき掛けが多いようです。

コメント
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