丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

身についた感じ

2020-08-24 15:07:06 | 俳句

うまく撮れません。道の奥の白い光は自転車です。


とある俳句入門書を読んでいたら、「俳句は一千句ぐらい作ると、どうやら身についた感じになる。早く一千句作ることです。」
続いて、「一日一句、または一か月三十句」、「一千句まで三年足らず」と書いてありましたね。
「多作多捨」、「多作と言っても、すべて名句に仕立てあげようというのではない。そんな思いで多作したら七転八倒、たちまち身体をこわしてしまう。」
「多作」は「五七五の型の繰り返し」、「繰り返し」からほんの少し身に残るものがある。

うむ、なるほど、多く作って、その多くは駄作なので捨てる。

 わかりましたが、「一千句作る」は、おらほにはちと無理、難しいので、お気に入り俳句を一千句選ぶ、題して「よたむらお気に入り俳句千」、これならばできそうですね。

数えてはいないが、「お気に入り俳句」今現在ざっと三百ぐらいはありそうです。

あと七百句収集すれば、「身についた感じ」になるか?、うむ、ちと違うかも?、ですが、とりあえずはこれでいくしかない。

その千句のなかに、自作も少し入れておく、などと不埒なことを考えているのです。

発表は、インターネットのどこかに、無料でできる、名案?迷案?と自画自賛しているところです。

 

 

近頃お気に入りの一句

花林糖兀(ごつ)と黒しや日の盛(さかり)           奥坂まや

 

現代、お菓子あふれる中でも、かりんとう、しぶとく生き残っていますね。

焦げ茶色の太く大きいかりんとう、甘苦いというか、苦くはないか?、味の表現がうまくできませんが。

その昔、見るだけで豪華な感じがしたものです。

季語「日の盛」夏の日の午後二時ごろ。春夏秋冬、かりんとうを俳句にすると、たしかに夏しかありません。

兀(ごつ)という漢字があるとは、知りませんでした。

「兀とは、たかい/高く突き出ているさまなどの意味をもつ漢字」、とありました。

 

白く灼けみな人間の造りし道                 奥坂まや

瓦礫みな人間のもの犬ふぐり                 高野ムツオ

作者は仙台市在住、東日本大震災を詠んだ句です。

当時、文字通り無数の瓦礫を見て、これは全部誰かのもの、誰かがつくったものだった、とつぶやいた人は数多くいたと思います。

 

ギラギラと濁りの水のまま涸るる               山口昭男

手入れされない公園の水飲み場や水が流れていたであろう庭園でしょうか。放置された庭園、相模原公園にもありますね。

 

 

参考の一句

秋暑しどこかで会ったやうな顔                甲斐のぞみ

青信号声かけられて秋暑し                  今日水

青信号で渡っている横断歩道の真ん中で、「あー、あなた知ってる!」指差しとともに、声を掛けられたことがあります。

当方は「んー、だれ?」という感じでしたが。

以前、ある人に「ラッチ(当方のあだな)に会ったら絶対に忘れないよ。」と言われたことがあります。

 

 

近詠

蜩も静もる森の灯森の径

ひぐらしも静まり森の灯一列に

ひぐらしや橙の灯並びたり

コメント
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