今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ミュージックの日

2005-03-19 | 記念日
今日(3月19日)は、「ミュージックの日」
音楽関係者の労働団体・日本音楽家ユニオンが1991(平成3)年に制定。
「ミュー(3)ジック(19)」の語呂合せ。日本の音楽文化と音楽家の現状について広く理解を求め、その改善の為の支持を得ようと、全国各地でさまざまな活動が行われる。
「音楽」・・・現代音楽、現代の音楽などと言うと日本の場合、クラシック、芸術音楽を、連想する人が多いのではないだろうか。因みに、日本音楽家ユニオンのHPを覗いてみると案の定、クラシック等のことであった。
しかし、日本には、雅楽や能楽を初めとする「邦楽」や「童謡」、「唱歌」、又、民謡、詩吟、歌謡曲、演歌など、日本独自の「大衆音楽」のほか、にポップス、ロック、ジャズなどの「軽音楽(洋楽)」まで、数えきれないほどの分野がある。
音楽は世界に通じると言われている。フランスには、シャンソンが、アルゼンチンにはタンゴ、アメリカにはジャズがあり、これらも、日本には多くの曲が流入し、大衆に受け入れられてきた。
そして日本には歌謡曲があり、この歌謡曲は日本の歌、大衆の音楽として国民に親しまれてきた音楽である。
日本の歌謡曲と言うと先ず思い出すのは、古賀メロディーである。ある人が、古河メロディーの楽譜を見て、驚いたといっている。それは、演歌だと思い込んでいた古賀メロディーが、世界のさまざまな音楽を採り入れて書かれていたものだったからだというのである。ただ、古賀メロディーを日本人演奏家がきちんと再現できず、ジプシー音階をヨナ抜き(5音階)で歌ったり、スウィングをピョンコ節(ぴょんこぴょんこはねる)で演奏していたに過ぎなかったというのだ。皮肉にも、それが、古賀メロディーが日本人に愛唱される結果ともなったといっているが。そして、コブシは、古賀メロのみならず、昭和の演歌の代名詞ともなっているが、これも、仏教の声明(しょうみょう)からきているもので、アラブの地域の音楽の歌唱法ともよく似ているとのことである。このように、日本の歌謡曲は、西洋のリズムをたくみに採りいれている。にもかかわらず、一つ気になることがある。
あの大衆音楽の発信地であるアメリカで、日本のPopular Musicである歌謡曲がいくらヒットしたであろうか。私には、あの坂本九の「上を向いて歩こう」しか記憶にない。多くの日本のポップミュージシャがヒットを試みたが全て失敗している。これは、どういうことなのだろうか?気になるところである。
「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉があるが、私たちの年代のものには、戦後を通じて、今まで、その時代時代を感じさせる素敵な音楽に接してきた。しかし、最近は、そのような音楽に余り巡り会わない。余り、私たちが馴染める音楽、要するに、大衆音楽といわれるようなものがなくなったような気がする。
「Pops」は、「Popular Music」(大衆音楽)の略で,本来、文字通り大衆が聴けるような音楽であろう。だから、その時代に流行し大衆が好んで歌っている歌謡曲であれば、歌謡曲もそういう意味では、「Popularな曲=Pops」と言うことになるだろう。(邦楽曲は別枠で「J-POP」などと区別されているが。) 
しかし、1965(昭和40)年代に入るとビートルズなどの影響を受け、フォークやロックが現れ、歌謡曲という言葉ではくくりきれなくなり、ニューミュージックなる言葉が生れ、演歌とニューミュージックは対峙するような関係になったという。また、1975(昭和50)年代には、自分が作って歌うというシンガーソングライターが多くなり、電子音楽の多彩なハーモニーとビート感溢れるリズムにより、日本の大衆音楽は大きな様変わりを遂げた。また、テレビCMから生れるヒット曲は寿命がすこぶる短くなり、歌手も歌と言うよりパフォウマンスを重視するようになる。一方、演歌の詩にはポエムが無く、曲も大衆に迎合するあまりパターン化して新鮮味を失ってきているようだ。
「Popular Music」(大衆音楽)といわれる歌謡曲をつくるには、専門の作詞家、専門の作曲家、そして、音楽の基礎を学んだ歌手、専門の演奏家が一体となっていいものが出来るのだろう。それが、今はなくなったのではないだろうか。J-POPの2人組「B'z」が98年に出した二つのベストアルバムCDは、合わせて1千万枚を売ったという。これだけ売れると相当なブーム、社会現象になっていなければならない数字だ。しかし、世間での認知度は以外に低いという。私も、よく名前ぐらいしか知らないが、時代遅れだからだろうか。昔なら、百万枚も売れば家庭、団欒の話題になっていたものだ。しかし、今は、大衆が分衆化している。ワーワー騒いでいるのは殆ど若者である。熱狂的な若者が自分の世界に合ったお気に入りのアーティストを支持しているだけだ。昔のように、一般大衆に支持されているわけではない。世代を超えて支持される大衆音楽はもう現れない時代なのだろう・・・。

参考:
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
現代音楽   現代の音楽 (NHK)
日本・アラブ通信
スーダンなどの音楽は、日本の伝統的音階の「ヨナ抜 き」5音階であることと深く関連するようだ。
http://www.japan-arab.org/arab_night/04.html
ピョンコ節・ブギウギ雑考
http://homepage3.nifty.com/elevator/cartoon/pyonko.html
古賀メロ
http://www.jade.dti.ne.jp/~onodera/koga_Schrammel.html
昭和歌謡史(序章)
http://www.geocities.jp/mw3396jp/sub44.htm
インターネットで読み解く!No.63「若者・流行歌・音楽文化と著作権」
http://dandoweb.com/backno/990121.htm

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4 コメント

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ぼきゅぎゃ~♪ (Linda)
2005-03-19 13:17:26
よーさん、こんにちは。

若い人の間で桑田圭佑(こんな字でしたっけ?)さんの歌が流行っていますが、僕はあの発音が大嫌いです。「僕が」と発音する所を「ぼきゅぎゃ」と歌うのは何度聞いても日本語ではありません。あんな変な唄いかたは外国人が日本語の歌を唄うのを聞いたアホが格好エエと錯覚をしてやり始めたのではないでしょうか?昔坂本九さんがボクシングの試合目に君が代を唄ったのですが「きーみーぎゃあよほほおは~」とやったものですから幻滅しました。

またやしきたかじんさんの歌も大阪弁のアクセントじゃないのに大阪弁の歌詞になっています。やはりある程度はアクセントに合った歌詞(逆もいえますね)にしないと、僕だけかもしれませんが、聞いていて気持ちが悪くて仕方がありません。
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日本語 (よーさん)
2005-03-19 18:06:47
日本語に合わない曲のものを歌うので、ややこしい日本語で歌う人が増えてきましたね。

どうして、きっちりと、日本人にあった歌にして歌えないのでしょうかね~。日本ほど、自分の国の言語(文化)をお粗末にしている国はないかも知れませんね~。嘆かわしいです。
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音楽と言えば・・・JAZZ(笑) (けぃみ)
2005-03-20 22:38:05
といいましても本当は何もわかってはおりませんのよ ただ日常のBGMに浮かず沈まずとても良いトーンで~♪ かかっておりますとほっとしますのね(微笑) ビルエバンスのピアノ好きですわ~

古賀メロディーと言えば 何故か知っておりますのが

青い背広で 心もかるく 町へ踊りに 行こうじゃないか~♪^0^ 何故かこのフレーズが出てまりますわ お歌いになったのは私の知らない肩のようですが。。。。かなり古いお歌でしょうね(微笑)

歌は世につれ 世は歌に連れでしたでしょうか

最近ヒットチャートにあがってらっしゃる歌い手さんは?????でございますがはやり邦楽でしたら皆さまが仰いますように綺麗な日本語でお歌いになる方が耳に優しいですわよね(笑)
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クラシック (よーさん)
2005-03-20 23:41:28
今朝のラジオで、ベートーベンの曲の解説してたけど、よく知られている運命はおもっ苦しい曲だと思ってたけど、これは、第二で、これから、段々明るい曲になっていき、第四なんかすごく明るいんだね~。もともと、ベートーベンもローマン派で、明るい曲を作ってるらしいけど、クラシックというと、私たちはなんかおもっ苦しい曲ばかり教えられてきたような気がする。もう少し明るい曲を広めるとクラシックファンも増えると思うけどね~。
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