まぶたに口付けうけてるみたいな
夏の日の太陽は、まぶしくて
(中略)
今年の夏は胸まで熱い
不思議な不思議な夏です
書中お見舞い申しあげます♪♪
キャンディーズの歌 「暑中お見舞い申しあげます」(作詞:喜多条忠、作曲:佐瀬寿一)
神戸地方は、今年の梅雨、雨も少なく非常に涼しい日が多く過し良かったのだが、最後の梅雨明け時には急に暑くなり、私は、少々バテ気味です。もう、何もする気がせず、このブログも、年内中断することにして入るのですが、今日は、気分が良く、気まぐれにちょっと書いてみようかと・・・。
1970年代の日本のアイドル歌手グループ・キャンディーズが、人気絶頂時の1977年に突如解散を発表。同年7月17日、日比谷野外音楽堂のコンサートでの「普通の女の子に戻りたい」の発言は、流行語になったが、歌唱力もあり、このグループの解散は本当に残念だったな~。いや、今日は、キャンディーズのことを書こうと思ったのではない。以前にキャンディーズとこの曲のことは、このブログ6月15日「暑中見舞いの日」で書いたので、そこで見てください。又、懐かしい彼女達の歌と姿は、以下で見ることが出来る。
YOU Tubeキャンディーズ 「暑中お見舞い申し上げます」
http://jp.youtube.com/watch?v=XXWvbZXf5pw
2008年7月19日の今日は、夏の「土用 」の入りである。
土用(どよう)とは五行思想に基づく季節の分類の一つで、各季節の終りの約18日間のことをいう。五行思想では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割当てている。残った土気は季節の変わり目に割当てられ、これを「土用」と呼んだ(詳しくは、五行思想参照)。
平気法においては立夏・立秋・立冬・立春の前の18日間としていたが、定気法を用いている現在では、太陽黄経に基づいて期間が定められており、そのうち「夏の土用 」は、黄経117度の点を通過する瞬間から立秋(135度)までをいう。また、土用は各季節の終りにあるが、一般的にはこの夏の土用を指すことが多い。夏の土用の丑の日には、鰻(ウナギ)を食べる習慣があるが、日本では奈良時代の『万葉集』の、大伴家持の歌に「武奈伎」(むなぎ)として見えるのが初出でのようだ。
「石麻呂(いはまろ)に、我(わ)れもの申す、夏痩(や)せによしといふものぞ、武奈伎(むなぎ)を漁(と)り食(め)せ」(巻十六-3853)
この歌は、通称、吉田老((よしだのおゆ=吉田石麻呂)という痩せた老有力者が夏バテしてなお痩せていたのをみた家持が、「夏痩せにはウナギがいいらしいから、漁ってきて食べ、栄養をつけなさいよ」と、からかい半分に詠んだものであるが、この歌に対しては、吉田老が次のように返している。
「痩す痩すも生けらばあらむをはたやはた鰻を漁ると川に流るな」(巻十六-3854)
つまり、「私は痩せていても生きているから、まだいいよ。あなたこそ、ウナギを漁(と)ろうとして、川で流されてしまわないようにしなさいよ」と・・・・。(以下参考に記載の「万葉集の学習:原文・訳文【現代語訳・口語訳】の中の「萬葉集の部屋 」の(巻十六-3853、3854等参照)
ウナギを食べる習慣についての由来には諸説あり、「夏バテ防止の為に土用の丑の日にウナギを食べる」という風習は、売り上げ不振に悩んだ鰻屋に請われて、平賀源内が発案したという説が一般的であるが、この歌を見ても、今から1200年も前の万葉集が詠まれた時代から、ウナギが夏やせに効くとして、日本人が食べていたことが判かり、源内もそのことを知っていて、商売に利用したのだろう。
「武奈伎(ムナギ)」は万葉仮名で「ウナギ」を表わす古語であり、平安後期頃までは「ウナギ」のことを「ムナギ」と呼んでいたようだが、このよび方は胸が黄色い「胸黄(むなぎ)」から とか諸説あるようだがが、正確なことはわからないらしい。
平安時代の貴族は、ウナギは、白蒸しして、塩味で食べていたようだ。「ウナギ」という語形は院政期になって登場し、その後は「ウナギ」で定着したという(Wikipedia)。そして、現在の開いてたれを付けて焼きご飯を添える蒲約の形式になったのは江戸時代中期、安永期以後(1772年~1780年)のようで、平安時代以降、それまでの、蒲焼は、現在の開いて串にさして焼く方法でなく、一匹丸のまま串刺しにして焼いてたれを付けてたべていたようだ。
ちょっと、横道にそれるが、文の主語とその後に置かれる語を結ぶための補助的な品詞をコピュラ - というそうだが、レストランなどで注文するものを決めるとき「君はなににする?」という質問に対して「ぼくはうなぎにする」「ぼくはウナギを食べる」という代わりに「ぼくはうなぎだ」などと言うことがある。 このように、日本語では、「僕はウナギだ」「私はプリンです」のように、「買う」「選ぶ」「取る」「食べる」などの意の動詞の代替でコピュラを用いることが多くあり、このようにコピュラの使用をする構文を最も代表的な「僕はウナギだ」に代表される「~は~だ」と言う文をうなぎ文と言うのだそうである。(以下参考に記載の「日本語文法論」参照)
暑い夏スタミナをつけるために何を食べる?・・「ぼくはウナギだ」・・といいたいところだが・・・。
最近の食品偽装は底ナシの状態で、一体何を信用して良いのかわからなくなっているが、食品の自給率が低い日本では、中国産の野菜やウナギなどが輸入されているが、中国産の食べ物、特に最近は中国産ウナギの安全性が問題視されているいることから中国産ウナギが売れなくなったからと言って、中国産ウナギを「愛知一色産」と偽って販売していたことが発覚した。大阪の「魚秀」というところとマルハニチロホールディングスの100%子会社である神戸の「神港魚類」である。これほど、大掛かりで巧妙な手口は、もう偽装というより詐欺行為である。
アメリカのサブプライムローン問題以降、投機マネーが石油や穀物類等に向かって、生活に不可欠な食料品も値上がりしている中、日本産と言われる高いウナギまでが中国産を偽装したものであったことにより、この暑い夏を乗り切るための栄養源として安全で安い「ウナギ」を食べるのも難しくなってしまったよね~。
冬の「年賀状」に対して、夏の挨拶状に「暑中見舞い」がある。「年賀状」は”元旦に届くように出す”ことは一般的になっているが、「暑中見舞いは何時から何時までに出すのか?」と問われて即答できない人が多いかもしれない。「暑中」は二十四節気の「大暑(たいしょ)」(7月23日ごろ)にあたる期間を言うが、一般的に暑中見舞いは7/20前後の「梅雨明け」(出梅)から「立秋(8月7日~8日頃)の前日」までに送られる。その後は「残暑見舞い」と言うことになるのだろう。今年は、例年より早く、気象庁は16日に近畿地方の梅雨明けを発表した。
これからが、1年で最も暑い夏本番。気温もぐんぐん上昇する見込み。気象庁では最高気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上の日を真夏日と呼ぶ。そして、気象庁は地球温暖化やヒートアイランドなどの影響で最高気温が35℃以上になる日が増えているという背景から、昨・2007(平成19)年より新たに35℃以上の日を猛暑日(もうしょび)という呼称を使う事に決めた。今年は、この猛暑日が多く発生しそうだ。くれぐれも熱中症などに気をつけてくださいよ。ただこの熱中症には暑い夏の戸外でなる人よりも家の中でなる人の方が多いらしいよ。
皆さん、水分と栄養の補給を十分にして、この暑い暑い夏を乗り越えてくださいね。では又・・・・再会を・・・。
参考:
キャンディーズ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA
キャンディーズ - goo 音楽
http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD1008263/index.html
暑中見舞い - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%91%E4%B8%AD%E8%A6%8B%E8%88%9E%E3%81%84
6月15日「暑中見舞いの日」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/40216f7540c23ff7f374b57c712eaee1
YOU Tubeキャンディーズ 「暑中お見舞い申し上げます」
http://jp.youtube.com/watch?v=XXWvbZXf5pw
土用 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%94%A8
万葉仮名 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E8%91%89%E4%BB%AE%E5%90%8D
万葉集の学習:原文・訳文(現代語訳・口語訳)
http://study.ironmannet.com/japanese/classics/waka/manyoshu.htm
12月10日)は「歳暮 」のお話
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/75c62803e2893c5295d219f7fe8e9c67
12月18日は、平賀源内 (蘭学者,本草学者,戯作者,浄瑠璃作者)の忌日。
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/44f417134f8ad5f4e63993d6941f5129
うなぎ料理の歴史
http://majin.myhome.cx/pot-au-feu/dataroom/dish/japan/history_of_eel/history_of_eel.html
ようこそ食生活館へ《テーマいろいろ・パート2》
http://www3.ocn.ne.jp/~eiyou-km/newpage137.htm
コピュラ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%A9
日本語文法論
http://homepage3.nifty.com/taketoki/sub04.html
Yahoo!ニュース - ウナギの産地偽装問題
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/eels_mislabeling/
マルハニチロホールディングス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%8B%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9
サブプライムローン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
気象庁HP
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/mokuji.html
熱中症 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E4%B8%AD%E7%97%87