今日(12月27日)は、「ピーターパンの日」
1904(明治37)年、イギリスの劇作家ジェームス・マシュー・バリーの童話劇「ピーターパン」がロンドンで初演された。この原作は「小さな白い鳥」というタイトルで、その後、何回か筆が加えられ、1904年には「ピーターパン」で上映されたようである。
その後、ニューヨークでも上演され大ヒット。1953年には、ウォルト・ディズニーの映画にも登場。「ピーターパン」は、大人にならない永遠の子どもたちがおとぎの国ネバーランドで楽しい冒険を繰り広げる物語だが、もう、100年に渡り世界中でロングランをしているわけだから凄いよ。
作家のバリーより、版権を譲り受けたのはイギリス・ロンドンにあるグレート・オーマンド通りにある孤児院らしいが、もう、100年を経過しており、著作権は消滅しているのじゃ~ないかな?。
日本で、舞台化されたのは、1981年、新宿コマ劇場で、ピーターパンは榊原郁恵さんが演じていたね。「ピーター・パン」の見せ場はなんといっても空を飛ぶ場面に代表されるフライング・シーンだから、大変だったろうね~。その後日本では、ホリプロ主催のブロードウェイミュージカルとして20年以上ロングランされている。
そういえば、スティーヴン・スピルバーグ の映画「フック」があったね。この映画は、大人になって昔の記憶を失ったピーターパンが再生しての冒険を描くファンタジー。仕事中毒の40歳の企業付弁護士、ピーター・バニング(ロビン・ウィリアムズ)が、フック船長(ダスティン・ホフマン)に子供をさらわれ、ウェンディから自分が本当はネヴァーランドからやって来た永遠の子ども〈ピーターパン〉であることを告げられ、少年たちの助けを借りて、ピーターパンとなる特訓を受け、ピーターパンとしての記憶を取り戻したピーターは空を飛び、フック船長を倒し、無事に子供たちを救出した。そしてロンドンで目を覚ましたピーターと子供たちは、ネヴァーランドでの出来事を思い返す・・・といった作品で、スピルバーグの作品としては小作であるが、子供にならないピーーターパンが仕事の虫の大人になってるといったストーリ自体は面白い。
"永遠に大人にならない子供のピーターパン”がおとぎの国で活躍する物語は、子供たちに夢と勇気を与える楽しいドラマとして、歓迎するが、最近は大人になりたくないという“ピーターパン現象”の若者が増えてきているように思える。これは、まさに“大人”という存在に対する拒絶反応かもしれない。
ある大学教授が、このような”ピーターパン現象”の見られる若者が最近増えてきたと嘆いているのを聞いたのはもう、30年くらい前だったから、当然といえば当然かもしれないが・・・。そのときのピーターパン現象の若者は、今、年齢的にはもう、50代になっていることになる。大人になれない子供が現実の世の中に蔓延したらどんな社会になってしまうのだろう?。「ピーターパン」の物語のように、純粋な子供の心をもって育ってくれるのなら良いのだが、精神年齢が子供では・・・。(ーー;)
(画像は 1991年製作、映画「フック」のチラシ)
参考:
ピーターパン/ホーム
http://www.horipro.co.jp/peterpan/home.html
ピーター・パンファンクラブ - .J.ホーガン監督、ジェレミー・サンプター出演「ピーターパン」のファンクラブ。ピーターパンに関するトリビア、性格診断等。一部会員制。
http://www.ufc.jp/peterpan/
keio-n.com by 慶應ジャーナル編集部
http://www.keio-n.com/