さまよえる天神さん

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荒倉山 「夜の靴」の村と

2013-04-07 | 山・ハイキング

 

4月5日(金)晴

“下関から上陸して、ずっと本州を汽車で縦断し、東京から上越線で新潟県を通過して、山形県の庄内平野へ這入って来たが、初めて私は、ああここが一番日本らしい風景だと思ったことがある。”(横光利一 夜の靴 講談社学芸文庫)
 

 横光利一が、かつて一番日本らしい風景と云った平野の南西端、庄内砂丘から続く海岸線を分かつように、高舘山(標高274m)、荒倉山(307m)といくつかの低いピークが連なっています。

 荒倉山の麓、鶴岡市西目(旧田川郡上郷村大字西目)の山口集落に、横光は疎開していました。由良に抜ける峠への山道、そして日本海が見える鞍越峠(鞍乗り)を作家は気に入っていました。

今日は、反対側の由良から鞍越峠を通り、荒倉山頂をめざします。
 登山口 駐車スペースには3台ほど、ホテル八乙女向かいの道路から入ります。



 ここから取付きます。



 振り向けば白山島 ホテル八乙女



 六六地点?



 見晴のいい斜面にはカタクリ 登場



 キクザキイチゲ 白



 金山への分岐



 展望台到着です。



 真ん中の尾根を登ってきました



 ほっとハウス きれいに管理されてます。



 どっちに進んでもいずれ合流します。



 もうすぐこんな感じでしょうか。


                                                                
 鞍越峠(鞍乗り)、ここで神社へ続く林道と合流(反対側の西目地区から)
 おいおい 写り込んでるぞ ピカピカしすぎ



 荒倉神社
 本殿左側から山頂へ



 山頂です 神社に行かない直登ルートもあります

  ≪行程≫

 登山口(12:15)-(13:00)展望台(13:10)- 荒倉神社(13:32)
 -(13:50)山頂(13:55)- 展望台(14:22)- 登山口(14:53)
   ※西目地区からは鞍越峠を通る林道が通っています。

 

 少し霞んではいましたが、穏やかないいハイキング日和でした。10人位の団体さんと単独の若者に会いましたが、何れも西目の方から登ったみたいでした。帰りに会った地元の方によると、子供の頃、父親に連れられ、油戸から神社に参拝したとのこと。この山道を由良から西目へ抜けていたことは記憶にないそうです。

 

西目地区には、横光利一「夜の靴」に因んで、文学碑、里山歩きの案内板などがあります。



          (クリック拡大)


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