本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

正月気分もスピード化

2014-01-05 17:55:44 | 日記(日々の出来事)
1月3日午後から両親のお世話のため、実家の佐賀に行きました。

そして、昨日1月4日、久々にジジババに会いに来た娘と佐賀のショッピングモールに出かけてみました。

初売りは数日前に終わり、お正月気分を感じない店内でウロウロとし、帰ってきました。

土曜日だから土日週休二日の人はまだお休みだけれど、土曜日がお休みじゃないところは仕事始め。

そうか、世間はもう始動しているのね~と考えるとなんとなくもうお正月が終わった感じ。

「あけましておめでとうございます」がなんとなく言いにくい気もしてきます。

元旦、元日、松の内、七草・・そんな言葉は残っているけれど、みんな新しいことに向かっているようで・・

新年を迎える行事も単なるイベントで、大晦日、除夜の鐘、初詣、初日の出などなど、一通りのことを済ませたら、もうお正月イベントは飽きちゃった、ハイおしまい!!・・・みたいになってしまったようで、仰々しいことの嫌いな自分としては、楽になったような、寂しいような・・・

私の仕事始めは明日。

粛々と頑張ろう。。。


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もう2日、まだ2日

2014-01-02 15:53:32 | 日記(日々の出来事)


元日、きちんと年の始まりらしく一日を始め、気持ちを引き締めました。

初詣に出かけ、厳かな気持ちになりました。

夫の実家に行き、久々にお会いする夫の家族のみんなと楽しく食事をしました。

いつものお正月を過ごし、いつもの気分を味わい、2日にしていつものようにすっかりお休みモードで過ごしています。

環境の変化で自分の生活が大きく変わる気がしていたのが、なんとなく現実味がなくなってしまいました。

いままでとは違う気持ちになったつもりが、以前のままの時間をちょっと過ごしただけで、ほとんど元に戻ってしまいました。

人の気持ちって、なかなか変わらないものなんだなあと変に感心しています。

まあ時間の経過とともに否が応でも現実に直面し、気持ちを切り替えないといけませんから、いまはこののんびりとした気分を味わってもいいかな~

時間は限られているから大事に使わないと・・・なんて無粋なことは考えず、今日はだらだら過ごします。






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「不毛地帯」山崎豊子著

2014-01-01 10:37:30 | 本・雑誌、読書





あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、昨年は親の介護が始まり、時間的にも、気分的にも読書の時間が取れませんでした。本当に本を読まない一年でした。

そんな中でも、ビジネス系の本ばかりを読んでいたのが、小説を読んだ一年でした。

時代に合わせ、池井戸潤氏の半沢シリーズを読み、そこから銀行話をもう少し読んでみようかと物色していたところ、山崎豊子氏の訃報に聞き、「華麗なる一族」を手に取り、ドロドロとしたビジネス、政治の世界に半沢シリーズの正義感いっぱいとは違う読後感を味わいました。

そこから日本を支えてきたものは何なのか、日本とは何なのかと考え、歴史を・・と塩野七生氏の「ローマ人の物語」や司馬遼太郎氏の「この国のかたち」を読み、さらにもう一度山崎豊子氏の著作を読んでみようかと年末に「不毛地帯」を読み始め、ぼちぼちながらはまってどうにか大晦日に読み終わりました。

この小説、まずは山崎氏の取材力のすごさを感じました。
商社を舞台にしており、商社が扱う繊維、自動車、そして石油。

この種の物語は登場人物とそれぞれの業界の裏側を絡めないと面白くありません。実際に商社に勤務する方から見るとちょっと違うというところもあるかもしれませんが、どんなふうにどれだけ取材をしたら、こんな風に書けるのだろうとただただ感心するばかりでした。

この小説は1978年に完結したもので、第二次大戦終結後、長期にシベリア抑留された主人公が商社で社長の右腕となって働く話ですが、昭和30年代、40年代が中心となっていて、古き良き時代の家族、習慣、男女の位置が描きこまれていて、たかだか半世紀前の日本と今の日本の違い、あるいは変わったと思って実は変わっていないところについても考えさせれました。

そして、商社の人たちが世界をまたにかけて働く姿を読みながら、遅ればせながら自分ももっと世界を見てみたいなあなどとも。

でもやはり、家族を犠牲にして24時間働く男性たちの姿は、当時だから書けたものであろうということを一番深く感じました。
「エリート」と呼ばれる方々は、たぶん今も同じように働いているんだろうと思います。しかし、この小説が描かれた当時と同じように、そこを経験したことない人がリアルにその世界を描くことも、その世界を知らない人が共感あるいは興味を持ってその物語を読むこともないのではないか。

いまだったら、「ふ~ん、そんな世界もあるのか、でも自分はあんまり関心ないなあ」って反応が大勢を占めるんじゃないかと感じました。

この小説がベストセラーとなった時代はどんな時代であったか? 
自分が生きてきた時代ではありますが、その時代背景にまで思いをはせた本でした。









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