本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

「1Q84]村上春樹著~マイブーム「小説」去る

2013-05-29 22:48:07 | 本・雑誌、読書
百田尚樹氏の著書がとってもおもしろかったので、知人に勧めたら、代わりに村上春樹氏のこの著書を貸してもらいました。

読み始めたらおもしろかったので、あっという間に読んでしまいました。

しかし・・・最後まで読んで結局、単純恋愛モノだったの?みたいな感じしか残らなかった。

村上春樹氏の異常な人気に最初から入れていませんので、いまさら入門する気もなく、ほとんど村上作品を読んでおりません。

それで村上春樹氏の本について、どうこう言うのは非常に危険ですので、そんなことはできません。

ただ、百田尚樹氏の「海賊とよばれた男」と「永遠の0」で火がついたマイ小説ブームが完全に終わってしまいました。

どんなにのめり込んでも所詮作りモノ。結局はただ楽しむために読むモノ。

もう既にいろんな経験をして、文章にはまとめられないもののそれなりに考えてきた年齢のせいもあるんでしょうが、小説を読んで、そのあとに何かが残るような作品は、かなり稀なような気がします。

そうすると、今後どれだけ本が読めるか分からない中で、もっと別のジャンルを読んだ方がいいかなあって思っています。

百田氏の2作品はよかったけど・・ということで、「永遠の0」関連で「失敗の本質」を読み返しています。



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「永遠の0」百田尚樹著

2013-05-22 00:11:15 | 本・雑誌、読書
近頃、小説をよく読んでいます。

フィクションの世界は読まなくてもいいかな~と思っていましたが、読み応えのある本に巡り合っています。

この本も衝撃的でした。

第二次大戦中敵国から恐れられた零戦の操縦士を巡る物語ですが、

エリート司令官たちが兵士たちの命を兵器よりも軽く扱っているところ、自分の意思決定に責任をとらないところ、日頃が権威にモノを言わせ傍若無人に振る舞いながら、いざ命を賭す場面では臆病になるところ、

いまの日本のエリートたちを描いているように見えます。

いまも昔も日本のエリート層は同じなのかもしれません。

自分の優秀さを誇示しながら結局は何もできない人たちがどうしても浮かんできて、その人たちに腹を立てながら読みました。

第二次世界大戦までに日本が犯した過ちをよく知らないままにただ日本の汚点としてみてきたように思いますが、おかしいと思いながらも命令に従うしかすべがなかった人たちが、自分の家族とその家族がいる日本を守るために必死に戦ったこと、日本人としてもう少しきちんと知っておかないといけないなと思いました。

身近に死を感じながら戦うことがどんなことなのか、この小説に書かれていることが実際に起こって、そこには実際に生身の人間がいて、その人たちが死をどのように受け止めたか・・

単に「感動の小説を読みました」では終わらない作品でした。

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村社会

2013-05-19 21:34:12 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
10年来の知人たちと食事をしました。同じ組織にいるものどうし、情けないけれどやはり組織の話になりました。・・・せっかく集まったのにもっと違う話題ないかなあと思いますが。。。

さて、我が所属組織、大きな組織なんですが、みんなの話を聞きながらもう朽ち果ててしまったのでは?と寂しい気持ちになりました。

縁故昇進、縁故配置と思われる話ばかり・・上に上がれば失敗を恐れて前例踏襲、または何も動かないでやり過ごす。
・・・ついでながら、そんなことが日本中の大きな組織で起こっているようにも感じます。


目の前に危機的状況や早急に達成すべきタスクがなければ、日々淡々と・・波風を立てずに過ごすことを考えるようになるのかなあと・・人間の性ですかね。

知人たちも今や上からしっかり顔が見える方々ばかり。

みんなとっても骨がある人たちなんですが、ある程度の立場になるとおのれを殺さないといけない場面も多いんでしょうね。
なんだか丸くなってしまったような、少しさびしい感じがしました。

しがらみができてくると大胆なことができなくなる。

知人との食事会のことをつらつら考えて、ちょっと飛躍しすぎかもしれないですが、

他国に比べれば平和でおだやかな生活が続いてきた日本のなかで、
溜まりに溜まった多くの問題を解決するためには、組織の論理、義理人情なんてものに鈍感な、ちょっと、いえ、かなり変わった人が登場してこないと駄目なんじゃないかな、なんて考えました。



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「海賊とよばれた男」百田尚樹著

2013-05-13 00:07:24 | 本・雑誌、読書
読み始めて、こんな面白い本ないって思って、一気に読んでしまいました。
会う人ごとに、この本読むべきと勧めたし・・・

出光興産創業者の出光佐三氏がモデルの小説ですが、モデルが具体的なだけに実際に起こったことも折り込んであって、それが本当にそんなことができたのかと信じられないほどスケールの大きなことであり、主人公の魅力にすっかり惹きつけられました。

たくさんの書評で、今読むべき本と言われていますが、いま、自信を失っている日本人に自信を取り戻させてくれる本だと思います。

何よりも素敵なのは、この本が2013年度の「本屋大賞」第1位を受賞していること。書店員さんがたくさんのある本の中で、このような骨太の本を推薦されているのが、とても素敵だと思いました。

小説なのでフィクション部分も多いでしょうから、魅力ある人物として書かれている出光氏の本当の姿を調べてみたくなります。

生きるとは何か、働くとは何かを考えた本でした。

ところで、私は女性ですから、この本を読みつつ、この主人公と肩を並べるような女性がいるかも考えてしまいました。

自分のことより社会のことを考える。例えば緒方貞子氏かなあ、海外だとマザーテレサかなあ~

女性が活用されていない現実に、意思決定の場に女性を・・というのだけれど、意思決定の場に行けたとしても、意思決定の場に出てまで実現したいものがあるのか、持っているのかと考えてしまいました。それはやたら社長になりたがる男性にも言えることかもしれませんが・・・。

自分がやるべしと考えたことをコツコツとやって、やり遂げられること。

地位や立場を得ることよりもやり遂げられる場にいることが大事であり、それは案外、自分が強い気持ちを持てばできることで、地位や立場なんて関係ないんじゃないかな・・

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私流のレクイエム

2013-05-07 23:59:36 | 日記(日々の出来事)
20年前、直属の上司だった方が不慮の事故で亡くなられたことを今日、職場に行って知りました。
数日前から新聞にも掲載されていたのに、連休中の緩んだ生活で新聞さえ見ていませんでした。

昨日が通夜、今日が告別式。気がついたのが告別式が始まる30分前だったから、仕事をほっぽり出して出かけることもできたけれど・・
行ってもその方はいないし・・・

一緒に仕事をしている時はあまり近寄りたくない上司だったけれど、その後も毎年年賀状を出していて、いただく年賀状がおよそ職場のイメージとは違っていて、楽しみにしていました。

出世とは無縁・・自分は当然偉くなると思っているような、逆に本当に偉くなることなんか興味がなかったような・・

パソコンだとか、分厚いマニュアルがついているものがあるときちんとマニュアルに目を通していらしたし、どの仕事も根拠となる法規をきちんと理解していないと気が済まない。忙しくて限られた時間の中でそんなことができるだけの仕事の速い、頭の良い上司でした。

でもみんなに厳しくて、短気で・・しょっちゅう怒られましたね~

それで好きだという人は少なくて・・でも私はなんか好きでした。

たまにばったり会ったりすると、いや~訴訟をやっているんだよとか、説明会が大変だとか、愚痴ったりするわけではなくて、ただその一言だけなんだけれど、大変な仕事を飄々とこなされている様子が目に浮かぶようで、そしてできの悪い部下だった自分にも会った一瞬だけど仕事の話をしてくれて(誰にでもしていたかもしれないけれど・・)

昔ながらの仕事人だったけれど、家庭も趣味も大事にしていて・・

突然のことだったし、重責を担っておられたので職場は混乱しているかも・・

書いていたら「破天荒」という言葉が思い浮かびました。言い過ぎかもしれないけれど「破天荒」って言葉さえ思い浮かぶ方だった。

1年に一度年賀状で近況を知る方、いまはとてもショックをうけているけれど、そのうち忘れてしまうかもしれないから・・
不謹慎かもしれないけれど、ブログで私なりにお別れをさせていただきます。

ご冥福をお祈りいたします。

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熊本市内観光~ゆっくり歩く旅

2013-05-04 17:48:30 | 日記(日々の出来事)
連休後半、まったく予定なしだったので、これではいかんと昨日は熊本市まで日帰りの旅をしてきました。
とても天気が良くて、でもそれほど暑くなくて、日差しが強かったけれど、ブラブラと歩くには良い日でした。

久々に新幹線に乗って、50分ほどの贅沢も味わいました。

県立美術館に行って、たまたま開催されていた「北斎展」をゆっくりと見て、美術館で外を眺めならが昼食

それから旧細川刑部邸の建物、お庭を堪能して、熊本城へ
・・・熊本城は人の多さにびっくり、何回も上った天守閣はパスして、そのまま電車に乗って水前寺公園

熊本在住の娘にも会えて、バスや路面電車を使ったもののかなり歩いて・・

ツアーというより、日常のお散歩感覚で旅行を楽しんできました。



○新幹線に乗った証拠
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○熊本県立美術館
新緑が日差しを浴びてとてもきれい
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お昼は外で緑を見ながら…贅沢~
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○旧細川刑部邸
前を欧米系の外国人男女がカメラを持って回っていましたが、外国人でなくてもため息が出る純粋日本家屋
日本人としての誇りみたいなものを感じる建物ですね。お庭も素敵です。

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○路面電車に乗って移動
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○水前寺公園
当たり前だけれど、手入れが行き届いていて、たくさんの木々が日差しを浴びて、程よい陰影を作っていました。
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○チケット~
ちょっと悪趣味かな・・一応チケットを・・・
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