本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

プチ断捨離の日

2012-09-30 19:10:49 | 日記(日々の出来事)
まあまあブログの更新もできて、中国語のレッスンも終わって、本を読まなくっちゃという脅迫観念めいた気分もなくて、つまりストレスからちょっとだけ解放されたので、自分なりのプチ断捨離をやってみました。

断捨離の本を読んだことがないので、断捨離を理解していませんが、取りあえず2つ実行。

山のようにたまったDMの整理。
はがきが割引券みたいになっていて、捨てられずにとっていたモノを思い切ってポイ。
それから何やら後生大事にとっていた印刷物をポイ。
すっきりしました。

それから2つ目はfacebookの整理。

むやみやたらにいいね!をしてしまった「ページ」が、ただ雑然とリストにされていたんですが、それを分類分けしてお気に入りに登録しました。

お気に入りをクリックすれば、更新された記事がニュースフィードと同じように出てくる。
なかなか気に入りました。

整理をすると見栄えがよくなったり、モノがなくなったりするだけじゃなくて、心が整理整頓されたような感じがします。

今回は、facebookをもう少し活用しようとか、この勢いでいままで捨てられず、読まなくちゃと思っていた本や雑誌を捨てよう!!と前向きになりました。

ついでに明日からの仕事がんばろ!

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仕事に関連する読書について

2012-09-29 11:53:33 | 日記(日々の出来事)
労働相談業務を担当させていただいています。もう2年半になりますが、結構な年になって初めてこの仕事を担当して・・
2年半と言えば、ベテランでは?という見方もあるかもしれませんが、実際に相談をこなしてこそ、ですからまだまだ”ひよっこ”の領域です。

しかし、他のいろいろな業務を経験してこの業務の担当になりましたので、逆に"おかしい"とか"違う”と感じることもあります。

やはり一番感じるのは、相談を縦割りにしてしまうこと。これは私がいる組織だけではないのですが・・

労働相談というと賃金未払いであったり、労働契約の問題であったり、労働法に関わる領域だということになっています。

それで、指導とか裁判だけでなく、相談の現場でも労働法から解決策を考えて、賃金の請求の仕方や問題が起こっている契約について確認すべきことをアドバイするんですが、

果たしてそれでいいのかと・・相談をしている人は、会社に正当な権利を請求して、それで会社と争って・・それでも会社と働きたいと思っているかもしれない。
けれども会社と争うとその後の就労に差しさわりがある。それでそのことをご本人に確認した上で、先に進むのですが・・

それで会社と雇用関係が終了しても、従来の労働相談はそれで終わり・・あとは自分でということに・・

もちろん自分の人生ですから、行政や支援機関が助けてくれるという発想ではなく、自分で切り開いていくっていうのは本来の姿だと思います。
(なんでも行政がやってくれると思っている人がいて、そういう人が最近増えてきているようで残念です。ただでやってくれているようですが、それは税金から払われていて、高いサービスを求めると高い税負担になって自分に跳ね返ります。)

そうであっても、相談に幅を持たせてもいいんじゃないかと・・この問題を解決して、職をなくすことになった。それでは次の仕事を見つけるためにどうしたらいいかを続けて相談を受けてもいい。一人の人間の相談を受けるのだから、むしろ本来そうあるべきなんじゃないかなと思います。

また、最近職場のパワハラで心の健康を崩す方が多い。そんな時自分たちはパワハラ部分について、対職場の問題をアドバイスできますが、心の問題は医師に相談してくださいとなってしまう。
そんな時、例えば相談の担当と医療の専門家が協議して、職場の問題、心も問題をトータルで考えて解決策を導くこともあるんじゃないかと思ったりします。

それでもっと考えると経営者側から考える人材の話と労働者が捉える労働法の話を分けて扱っているいまの方法ってどうなのかなっと・・

前者は経営とか経済の話、後者は法律の話。

有用な人材として入ってきた人を経営戦略の面からどう使うかという経営の面から話をしていて、それが会社と社員の間で問題が起こると完全に法律の問題として対応される。

でもその問題が起こってきた背景に経営上の問題がなかったかどうか・・問題が起こった事例を特殊な事例として法律的に処理して、それが経営にフィードバックされる事例はほとんどないんじゃないかなと・・・

一人の人間が起した一つのことが、学問や専門領域の決まりに従っていて納得できないなと感じます。

労働相談の件数が、年々増える中で、日本の企業経営についてもいろいろな問題が出てきていて、(経営に問題が出てきているので労働相談が増えているのかもしれないけれど)
問題をもっと広く考えられないかなと思います。

ですから、一労働相談担当者といえど、労働法の勉強をするだけでなく、もっと経営・経済を知らないといけないと思います。
一人の人間が働き・生活するなかで、たまたま労働相談を受けざるをえない事態に遭遇した。そうした時に権限上、直接的なアドバイスはできなくても、その方が過去と同じような生活に戻るために真にするべきことは何か?そこまで考えて当面自分が伝えられることを伝えたいと思うのです。

あるいはこれだけ労働問題が増えて、それが日本の企業の中で起こっていることだとすれば、労働相談の現場から経営の問題を見つめ直すことも可能なのではないかと考えています。

そのために、いろんな分野の読書の必要性を感じます。
それはとりあえずは教養として身につけて、遠い将来役に立つ・・という話ではなく、一見あまり関係なさそうだけれど、実はそれが大きな意味がある、重要なヒントを与えてくれる。
そんな感じの読書をしたい。

そんな本どうやって見つけられる? 

わからない・・・わからないですが、自分の感覚で関係なさそうだけれど気になるっていうものを読んで行くのかなって思います。






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朝から日本の末期的症状を感じる

2012-09-28 09:55:18 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
平日に休みをいただき、気持ちに余裕が出たので、朝からここ数日の日経新聞と地元西日本新聞にゆっくり目を通しました。

大きな企業どおしがくっついたとか、共同で事業をやるとか、政治家の皆さんは、某地方政治家の国政進出に便乗するためのかけ引きに忙しそうだったり・・

各地域では、平和そうなイベントで地元への集客を狙っていたり・・

これはNHKのテレビニュースで見たのですが、九州某地域で全国のゆるキャラが集まってフットサル大会が開かれるらしい。
(NHKはこれをスポーツ枠で報道していた(?))
そのイベントのURLを掲載しとこうと検索しましたが、適当なページを見つけられませんでした。一応開催地市役所のページも見てみたけれど・・まあNHKが放送しているから、怪しい情報ではないでしょう。

つい、ゆるキャラに力が入りました。。

反日感情の高まりによる経済への影響や原子力発電、アメリカ軍用機配備に対する記事はあっても、頭の中に出てくるワードは「安定」「無難」「右へならえ」

新聞を見ながら暗い気持ちになります。

もはや出てくるイメージは、鍋の中で茹でモノになっているカエルの静止画ではなく、外見は見事な大木が、実は中はボロボロで突然ずずずっ、ど~んと倒れる動画。

自分の感覚では、大半の日本人は危機感を持っていろんなことを調べて、情報収集している。
そして危機を身近なものとして感じているなんて思っているけれど、

新聞記事を読んで見ると、自分だけは大丈夫そうなところにくっついて安穏に過ごそう、仕事では日本大変だと言っていても家に帰ればそんなことをすっかり忘れてしまう、

そもそも自分が接する情報源が狭くって、みんなが日本の将来に危機感を持っているのは私の幻想で、大半の日本人って本も読まず、社会や地域のことに関心なく、バラエティ番組を見て、がははと笑っている・・・ってことないよね。


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「現場力の教科書」遠藤功著

2012-09-27 05:34:10 | 本・雑誌、読書


また、そばに置いて時々見たいなと思う本を見つけました。

「現場」は、最近よく聞く言葉です。
よく聞く言葉ということは、みんなが関心を持っているということなのかなと思います。

リーダーシップや戦略は、組織のトップにいる方々が意識していることだろうと思いますが、どんなにトップがリーダーシップを持っていても、どんなにいい戦略があっても、結局モノを作るのは現場で、お客様と接するのは現場。

現場をきちんと機能させなければ、いいものはできないし、現場の声を聞かなければ、自分たちのお客様の姿が見えてこない。

当たり前のことなのに、現場が疎かになっている。

何かを決めて、命じさえすればいいと考えている。

現場も上の言うことに従ってさえいればよくて、自分たちは何も考えなくていいと思っている。

現場が軽んじられて、あるべき形で動いていないことが大きな問題のような気がするから、終始「現場力」を語っている本に心を強くします。

お勧め本です。







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「デフレの正体」藻谷浩介著

2012-09-23 18:21:47 | 本・雑誌、読書
ちょっと前のベストセラーで、既に評価が固まっているようですが、最近、職場の幹部職員研修の講師をされ、受講生の聴講態度が悪いと講演を中断して、ほとんどが年上の受講生全員に苦言を呈せられたという話を聞いて、本棚の中に読まずに置いていた本を引き出して読んでみました。

ちなみに参加必須の研修で居眠りをしていたり、途中退席をしてしまう方は非常に問題で、やむをえない事情があった方が仕方ないとして、幹部がそれ?っていう我が組織も情けないですし、講師に対して大変失礼でそれはお詫びすべきことでしょう。

しかし、熱心に聴いていたものもいたでしょうから、講演を中断するっているのは、全国区で活躍している方であれば、地域の名もない職員、しかし組織の中では重要な地位を担っている、しかも年上の者に対して、許されるのかな~ってちょっと疑問を感じるところです。。

なによりも・・私もいろいろな講演を聴いていますが、おもしろい講演だと、講演に惹きつけられて、息もつけないくらい集中するけど・・(笑)

さて、内容について、以上のような先入観があるじゃないと思いますが、主張がどうこうの前に非常に不愉快。

全体を通した主張は、「日本経済の問題は、生産年齢人口の減少に問題がある。」ということだけれど、随所に高齢者人口激増の問題も語られていて、高齢者はお金を使わない、内需に貢献しない・・。それで高齢者から若い世代への所得の移転・・などという話が多く、それは他でもよく聞く話ですが、この本の場合、それが非常に極端で、高齢者世代にはまったく期待していなくって、まるで高齢者は邪魔者。

そもそも話の中心は”内需拡大”。前半部分でGDPが拡大しても個人が豊かさを感じなかったと話していながら、結局内需拡大の話になるんですか?・・内需が拡大すれは若い世代の所得が増えて・・消費が増えて・・・いまの日本でそういうことが起こるのかなあ~

前半、中盤でデータの見方が違うとか、処方箋が違うと言いつつ、

では対策はとなると

高齢富裕層から若者への所得移転、女性の就労と社会参加、外国人観光客・短期定住者の受入・・もう言い古されたことでは?

それじゃその具体的対策は?となると・・ 

総論でこれをやればいいとわかっているけれど、各論に入るといろんな障害が多くてそれができない。

そこがいまの問題で・・

高みの見物、上から目線の本でした。


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『目には目を』になっちゃうよ

2012-09-21 20:32:49 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
水曜日、木曜日はパワハラ、セクハラの集中相談会でした。

パワハラ、セクハラと言えば、ついて回るのが自分にこんなことをした奴を許せないという気持ち。

これに対して・・
傷ついている方々に言うかどうかは判断が分かれるところですが、
「お金や時間をかけて〈裁判などの話)自分の気持ちを晴らそうとしない方がいい。」

例えばパワハラを受けて職場に行けなくなったので、もとのとおり働けるようになりたい・・
とか、精神的な苦痛を負って結局は辞めざるを得なかった時に、本来は働けるはずだった給料を請求したいとか、
心身を壊された慰謝料を請求したい。ならまだ、いまの生活や将来をかけた争いだからわかる。。。

でも自分が受けた傷が大きいので、このままではすませたくない。
相手がきちんと悪いということをわからないと残された社員が自分と同じ目にあう。

気持ちはわかるけれど、自分を動かしているのは・・こいつを許せない、このままではすませたくない。
はたまた正義感?

でも、世の中、自分のことしか考えない奴、人の気持ちがわからない奴はごまんといる。

どこに行っても大なり小なり違いはあるけれど、いますよ。。。

だから、許せない、その人に対してどうかしたいって気持ちはどこに行っても出てくる。

それをいちいち争っていたら、大事な人生を無駄にしちゃう。

その職場を離れる決心ができたら、すっぱり忘れて次のことを考えた方がいい。

自分が辛い目にあったから、その人にもその気持ちを味わってもらわなければ・・
争って得る実質的な利益がなければ、単に復讐をしているだけ・・じゃない?

それは結局、自分をその人と同じレベルに貶めることになってしまう。。んじゃないかなって思っています。

でもどうしても許せない、気持ちの整理がつかない・・・

そんなときは、相談会みたいなところで、縁もゆかりもない人にゆっくり自分の状況を話す。
頭の中でぐるぐる考えていたことが、外に出て行く。
相手に悔しさをわかってもらうために、話をうまく組み立てて行く=いままでとは違った視点でその事を見て行く。

ハッキリ言って相談員の助言なんて役に立つところは少ない・・失望する(それくらい思っていたほうが、自分にとっては変なアドバイスをもらった時のショックは少ないです)

でも相談に出かけようと決心して、自分の意思で状況を説明して思いを伝えて・・
それは自分自身で解決しようとしていることだと思う。。。

加害者は間違っている、自分は悪くない・・過去にどんなことがあってもいつでもやり直しがきく・・

私はそう思うんですね。。これからの大事な人生、恨みだけで生きないようにしないと・・

でもその割り切りができないんだよね~。自分もそうだなあ。。


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「韓国併合」海野福寿著

2012-09-17 23:59:45 | 本・雑誌、読書
一般国民も領土問題で韓国、中国との関係について考えさせられていますので、まずはこの本を読んでみました。

日韓、日中に関する本は、まず、バイアスがかかっていない本を探すのが難しいですね。何冊か読んでみて、自分なりに考えないといけないと思います。

この本は、現存する資料を基にして、なるべく予断を排除しているようだったので、一冊目として選びました。
韓国併合までが書かれており、併合後日本が韓国に対し、どのような政策を取ったかについては書かれていません。そこが知りたかったので、また別の本を読もうと思っています。

この本を読んでいる間中感じたのは、やはり「国」とは何か・・について
日本という国は周りを海に囲まれていて、他国が侵略してきて国がなくなるような危機にあったことがない。だから国の主権とか、国の独立を守るということがどういうことか、はっきり理解できてないんじゃないかと・・・

だから他国の主権に対しても鈍感だったのではないか。

まだ読書量が足りないのでこのくらいの感想にしておこうと思います。

ところで、併合までのことについてもあまりに知らなかった。高校の時に習ってなかったのかと思って、時代は違いますが最近の日本史、世界史の教科書を見てみました。

日本史の教科書に韓国併合という言葉とその解説が数行あるだけでした。
現代を教えないことについて、最近の歴史は評価が固まっておらず、教えづらいという説明を聞きました。

でも今と直接つながっている現代史こそ、しっかり学びたい・・そう思いませんか?

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福岡、天神界隈

2012-09-16 17:43:16 | 日記(日々の出来事)

昨日は私の誕生日でした。
それが何なの・・ですが、ちょっとだけ豪華な食事をするため、西中洲に行きました。
別の用事で舞鶴に居て、そこからバスで移動するほどでもないなと歩いて西中洲へ
舞鶴から天神を通って、西中洲へ・・昭和通りから明治通りに入って・・・
福岡の住人じゃないとなんじゃそれって思われるかもしれないけれど、ご容赦くださいませ。
それで・・雨だったからかもしれないけれど、何となくさびしい雰囲気。
午後7時過ぎ、屋台が出ていて、人がいっぱい入っていて、その外で10人以上が待っていたりとか、
中国語で会話するカップルがいたりとか、
それなりに観光客がいるんですが、何となく寂しい・・
土曜日の夜、友だちなどと大勢で街で過ごすより、家族と家で過ごしている人が多いのかな。
西中洲のお店まで歩いて行く道すがら、通り沿いのお店の窓を眺めると家族連れで食事をする人たちが・・
個人の生活を大切する傾向がますます高まって、若い人も少なくなってみんなでワイワイ騒ぐ機会が少なくなって・・
そんな流れに福岡、天神の街が対応できているか。。この街の将来はどうなるのか、この街の人たちはどう描いているのか。。
なんかあんまり考えられていないような。。
そもそも誰が考えるのか? 
大きくなってしまった街が、時代を読んで時代に合わせて変わって行くって、どうしたらいいんだろう・・
なんて歩きながら感じました。
それにしても・・北九州に通勤していて、北九州小倉周辺を歩いているのですが、歩きながらいろいろ考える。
昨日、舞鶴から西中洲まで15分強、歩いてみて・・ぼんやり景色を眺め、いろいろ考えながら歩く。
これ結構好きだなって・・・思いました。

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「ハーバード白熱日本史教室」北川智子著

2012-09-08 07:57:12 | 本・雑誌、読書
”ハーバード”?”白熱”? 完全に二匹目のドジョウですね。。って具合で、最近見た雑誌で、高校卒業後、すぐに海外の大学に留学したこの著者が、福岡県の出身だっていうことを知らなければ絶対に読まなかった本です。

編集者?出版社?このタイトルはないよね~と思ってました。
でも売れている・・みんなタイトルで手に取っているのかな?それもどうなのよ!とも思っていましたが・・

書店でパラパラとめくってみて、第一章の「ハーバードの先生になるまで」を読んで、購入しました。

第一章 感激しました。読んでいて胸が苦しくなって読み進められなくなる。ああいいなって本を読んだ時に時々感じるその感覚をこの本から感じました。

ちょうど日経新聞で、海外の大学への進学を考える高校生が増え始めたって記事を読んで、海外の大学に行くこと自体はとってもいいことだけど、その動機がよくわからないなあとちょっと違和感を感じていました。その違和感のわけがこの本の第一章を読んで解決しました。

初めての海外旅行先だったカナダが素晴らしく見えて、高校卒業後、カナダの大学に留学する。
苦労話が書かれていないので、本当のところはどうだったかわかりませんが、同級生が将来の就職を考えて、自分の成績と照らし合わせながら、受験できそうな日本の大学を選んでいる状況で、素敵だから絶対カナダの大学に行きたい。
ここから、あっ、この著者いいなって、思います。

その大学で日本史の教授のリサーチをアルバイトで手伝った際に、感じたいままでの日本史研究への疑問から始まって、大学では理系の専攻だったものが日本史の研究に入った経緯、カナダからアメリカの大学で研究を始めた経緯・・純粋にわからないこと、疑問に思ったこと、自分がやりたいことを追求し続けている著者の姿に、いまの若い方にもこんな方いるんだと自分のことのように嬉しくなります。
進路で悩んでいる高校生に読んで欲しい、読んだらどう感じるだろうなんて考えました。将来の損得だけを考えずに、こういう選択の仕方についても考えて欲しい。

著者が教える日本史の内容については、著者の研究が大学院生になった時から始まっていて、日本の中では、純粋な日本史の研究者ではないっていう整理なのか、批判のコメントばかりです。
曰く、過去の研究者の研究を尊重していない、過去にも同じような研究をした人がいるのに自分が初めて気がついたように書かれている。
日本史研究を知らない全くの素人が読んでも、そういう解釈でいいのかなっていうところが出てきて、それをアメリカ人に教えていいのかなとちょっとさびしい気持ちになるところもあったんですが、
新人の研究者であっても過去の研究をおかしいと思って自分なりに研究を進めること、異説を唱えればバッシングを受ける可能性があるとわかっていながら、それでも自分なりの方法を取るっているところは、これまた日本人らしくなくってとっても頼もしく感じました。

新しい視点から研究に取り組んでいるものを否定して、いままでどおりのやり方を踏襲するなら、新しい発見は出てこないわけで、新しい発見を得るのが研究じゃないかな~と、素人の私は、批判には若くしてハーバードで教鞭を取られた先生への嫉妬も入っているんじゃないかと寂しく感じてしまいます。

まだまだ未熟と感じるのなら、きっとネット上の批判で終わるんじゃなくて、議論を仕掛けたり、日本に招いて意見を交換したり、前向きなことに発展するんだろうと日本の研究者の方々の対応に期待をしております。

そしてもし北川先生の講義が間違ったもの、あるいは未熟なものとするなら、海外の一流の大学で、これから世界のリーダーとなる人たちが集まる大学で、誤った日本感が作られるのは、これからの日本に大きなマイナスにならないとも限りませんから、私が教えなければ、私が教えたいって発言をしていただきたいなあ~、日本にもそんな気概のある研究者がいるはずだって思いたいです。

批判は大事だけれど、単に批判して”終わり”じゃつまらないなあって感じるし、じゃ”自分だったらどうする”ってところ、是非聞きたいなって思うところです。

ところで、本題に戻して、北川先生の講義にかける情熱はすごい。自分の趣味の音楽、絵画等などを取り入れて、新しいスタイルを目指す。
高い学費を払っていて、とびきり優秀なハーバードの学生が時間を使って聴いてもいいと思う講義ですから、それを実現されたプロセス、発想、実際の内容、もっと詳しく知りたいですね。きっとビジネスプレゼンなどに参考になるものがあると思います。日本の大学でも、著者の教授法について、もっと関心を持って、いいところは取りいれて欲しいです。

ということで、この本、”白熱”がメインでも”日本史”がメインでもないとみました。

タイトルが頭に入ってしまうので、きちんと読めません。
これは絶対、出版社のミスだと思うんですが、でもこのタイトルだったから売れたっていうところもあるだろうから。。

それでもタイトルはもっとちゃんとつけて欲しいな。




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職場のパワハラ相談会

2012-09-07 04:33:13 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
福岡県主催で、9月19日、20日に「職場のパワハラ、セクハラ集中相談会」が開催されます。

職場のパワハラ、セクハラ集中相談会(福岡県ホームページ)


職場のパワーハラスメント・・簡単に説明しづらいですが、”職場の中で優位に立つ人からのいじめ”
いじめに限らず、職場の人間関係に悩む人は多くて、精神的に追い詰められている方も・・

賃金の未払いを取り締まる労働基準法などと違い、「いじめ」と聞いてすぐに適用できる法律もありませんし、そもそもいじめかどうかの判断も難しい。事例によっては相談員の心さえ萎えさせるものもあります。

でもどんなに深刻でも自分だけで抱え込んでいては、何も変わらない・・

まず、第三者に話して見ることが大事。すぐに解決策がみつからなくても、過去の情報の蓄積がありますから、相談員からなんらかの情報提供ができるはず。
少なくとも話す過程で自分なりに客観的になれるし、気持ちが楽になることも。

電話をかけて、または出かけて行って、自分と縁もゆかりもない相談員に話をされてみる。

まずそこから・・





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「今読む本」2012.9.11週刊エコノミスト特集

2012-09-06 02:38:57 | 本・雑誌、読書
秋・・読書の秋・・です。
週刊エコノミストの今週特集が「今読む本」だというのを新聞広告で見ていて、発売日に中身も見ずに買ってしまいました。
”経済と歴史を極める242冊”・・気になるではありませんか。。
ゆっくり座って、ページをめくって・・そして、おおいいぞっと思うのか、な~んだって思うのか。
そんなことをやってみたいために、買いました。無駄遣いと言うなら言ってください・・

Part1は経済書編、Part2は歴史書&雑学編
いつも読みかけになってしまう経済書はともかくとして、いまマイブームの歴史書。
・・世間でもブームなんですね。。

もちろんPart2から読み始めましたが、p82東大名誉教授の本村凌二氏が書かれた「世界の文明史」のページ、世界史への先生の想い、研

究者じゃない一般の人におもしろい本を紹介しようという気持ち・・この先生、ほんとに世界史の研究が好きなんだなあ~なんて世界史に対する

愛情のようなものが伝わってきて(凡人の失礼発言、お許しを)、うれしくなる2ページでした。

あ~また自宅の本が増えそうだ。。。

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娘帰る

2012-09-02 10:43:13 | 日記(日々の出来事)
9月になりました。9月に入ったとたん、朝夕の暑さが和らいだようです。特に朝はひんやりして気持ちいいですね。
さて・・
県外で働いている娘が昨日久しぶりに家に帰ってきました。1日だけのお休みだったので、日帰りでしたが顔を見ると安心します。
元気でやっているようです。
午前中は、仕事の話やお互い本が好きなので本の話、娘が住んでいる町の食べ物屋さんの話、私の旅行の話などしました。
しばらく会っていないのでいろいろ話はありましたが、それでも二人ともおしゃべりの方ではなくて、要領よく近況報告をして終了。
それから後は、娘は本棚から読んでいない本を探し出して読書、それから
前の日寝てなかったのでお昼寝。
私は夕方の語学レッスンの予習をしました(せっかく娘が帰って来たので休めばいいものを・・当日キャンセルは振り替えが効かないので、もったいないんで・・(笑))
それからゆっくり夕食を食べて・・
数少ないお休みの日に、エネルギーをかけて帰ってきても結局、特別なことは何もなくて・・
でも、顔を見て、たわいもない話をして、それがとっても楽しいですよね。
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