本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

猫の夢を見た

2011-01-31 23:59:38 | 日記(日々の出来事)







別のところで、つぶやいてもみたけれど、「リーダーは自然体」増田弥生さん、金井壽宏教授著を帰りの電車で読み始めて、面白さに、本の中に引き込まれ、疲れてしまった。

それで・・というわけではないが、猫の横でうたた寝をしたら猫の夢を見た。

ドキンちゃんと一緒のそらをブログに掲載して本日終了



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イノベーションが起こらない風土

2011-01-30 22:30:50 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
日本の今の状況に、イノベーションを起こしていくことが必要だとよく聞きます。
そのためにイノベーションを起こせる人材を育てて・・という話もよく聞きます。

本を読みながらふとある場面を思い出して・・人材よりも・・とちょっと考えました。

本は昨日ブログに書いた「リスクに背を向ける日本人」

その第9章ジャパン・アズ・ナンバースリーのところ、ここはまとめの章なのですが、日本のビジネスが特殊という話について、アメリカ人のメアリーさんが

「ほかの条件が同じであれば、努力しないと理解しあえない日本人を相手にビジネスをするよりは、そんな努力をしなくても理解しあえる国の人たちを相手にビジネスをするほうが、よっぽど効率がいいと思いませんか?そして、こうした効率こそが、ビジネスの決め手なんだと思いませんか?
だから、日本的なやり方をするかどうかは、好きとか嫌いとかいう問題じゃないんです。ビジネスを効率的に進められるかどうかという問題なんです。私が日本経済の将来を心配するのは、こういった理由からです。
日本の企業は、グローバルなビジネス文化についてもっとちゃんと理解する必要があるんだと、私は思っています。そして、二十一世紀のグローバルなビジネス環境で成功するためには、このグローバルなビジネス文化に適応しないといけないんだ、と。」

これのメアリーさんの意見を読んでいて思い出した場面とは・・

ある人材育成のセミナーでした。九州を代表する企業のトップがお話をされ、ビジネスのグローバルな拡がりに対応するため、若手に国際感覚を身につけさせないといけない、海外に出さないといけないという話を熱く語っておられました。
この方のいろんな話の中でそこが印象に残ったので、質問タイムに「御社は若手を海外に出されていますか?」と尋ねてみました。
この企業、現時点、いえ当分の間、域内で十分にやっていける大企業です。そういう企業がどのように若手を海外と関わらせているのか、株主などにどのように説明されているのか、伺いたくて質問してみました。

ところが帰ってきた答えは「自社は海外とのかかわりがないので、いまのところ若手を海外に出してはいない・・」

つまらない質問をするな、講演の建前と現実は違う、分からない奴だという雰囲気でした。その時会場はスーツ組が多かったのですが、大物に向う見ずな質問をした空気を読めぬ奴的扱い。
自分もうすうすわかっていたことでしたので、やっぱりという気持ちでした。
もちろん自分がいい事を聞いたとも思っていません。

でもちょっと異質な意見でも、たとえ相手がどんなに社会的に偉いと言われる人でも、セミナーという場なんだから発展的に聞いて欲しい。
まず肩書きや場の雰囲気を読むことばかりを考えていたら、若い方がいい意見を持っていても出せない。
イノベーションなんて突拍子もないところから生まれるはずだから、いままでの考え方、やり方を当たり前と思っていたら、何も変わらないのでは?
イノベーションのためには、いえイノベーションに限らずこれからのビジネスにとって、人材育成も重要だけど、いままでのやり方を見直すことの方が重要な気がします。

そのためには自分の考え方、感じ方がこれでいいのかな、常識と思っていることが本当に常識なのかと常に考えておく必要があると思うのです。
そう言っても人は変えられませんので、少なくとも自分は気をつけようと思います・・・

最初に引用したメアリーさんの意見と少しずれてますが、なぜか思い出しましたし、変わらないといけないといいつつ、変わらないモノが多いのよね~とも思ったので・・

まあメアリーさんの意見も紹介したいなっていうのもあったし・・

ところで、かの企業さん、観光に関わりが深い企業さんなんですね。インバウンド観光の振興などと呼ばれる昨今、海外のことを知らずして何をか言わんと私は思うんですけどね・・ブログで負け惜しみ言ってもしょうがないですが・・


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「リスクに背を向ける日本人」山岸敏男、メアリー・C・ブリントン著

2011-01-29 10:44:41 | 本・雑誌、読書
衝撃的とまでは言えないけれど、気になってしまうタイトルなんで、やはり気になって読んでみました。

本掲載のプロフィールでは山岸さんは、社会心理学者で認知科学、心理学、社会学、経済学などの側面から研究をされている方。
メアリーさん(ブリントンさんと言うべき?)は、ハーバード大の社会学部長、ライシャワー日本研究所教授で、主な研究テーマは、ジェンダーの不平等、労働市場、教育、日本社会。(書きぶりが違いますが、本がこうなっているんで・・)。

その二人が対談されたものをまとめたものですが、本の中でもありましたが、「現代の日本が直面している問題について、研究論文や専門書で議論するだけでなく、学者以外の一般の方々にも理解していただきたい・・・」趣旨から作られていまして、読者としては社会学者の方がご自身の研究をわかりやすく話した、あくまで教養の本として読む性質と理解した方がよいようです。
私が好きな「書かれたキーワードが自分の課題にシンクロしてブワーとイメージが膨らむ(簡単に言えば「発想のヒントをもらう」かな・・)」(私にとっての)実用本ではありませんでした。

そうはいいながら、「第6章 なぜ日本人は子どもを産まないのか?」と「第7章 グローバル化の意味」では、気になるフレーズがたくさんありました。

対談形式のせいか、本全体で何を言いたいかという一貫したものがなく、私は、章によって感じる面白さが違っていて、前半部分はあまり興味がわかなくて投げ出そうかなと思ったのですが、後半は電車降りるの忘れそうになるくらい没頭できるところもあって、内容を一口で説明するのが難しい本でした。
内容を総括してしまうとまったく意味がなくなる本、書かれているものを書かれているままに楽しむ本なのでしょうね。

しかし、本のタイトルと章の終りについているまとめのページはちょっと違うなという感じをうけました。
本来届くべき対象と違う人が買っちゃうんじゃないかなあ・・

どちらかというと悪口みたいになっているので、私が気になったところを

「「コミュニケーションが大切だと日本人はよく言いますが、日本人のいうコミュニケーションは、「感情」に重きをおきすぎているんじゃないでしょうか。いわゆる「心を通わせる」ことがコミュニケーションなんだ、と。しかし、もう一つ必要なのは、自分の意図や能力を相手にちゃんと伝えるためのコミュニケーション「スキル」です。」

「穏やかな喜びである「幸せ」と、強烈な喜びである「悦び」とは違う種類の感情で、人間は現在の悦びにつきうごかされて、幸せとは逆の方向の行動をとってしまいがちということ。」
ここはもう少し説明があって、「「悦び」は特定の行動の結果に伴う感情で、「幸せ」は状態についての感情だとも言える。」
「「幸せ」を感じるのは、家族や親しい友人たちと温かい関係で結びついていると感じるとき」
「幸せを感じるためには、競争に勝つ必要はない。家族や親しい仲間の関係で助け合う関係を作ればいい。」

で、最近の傾向として「幸せ」を大切にすればいいという考え方が出てきていると。でもそんなことできるの?っていうのもお二人の考え方のようです。

結論は・・もちろん・・「わからない」になってます。
 


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週刊エコノミスト2011年2月1日号の書評

2011-01-27 23:57:19 | 本・雑誌、読書
あらたまって本好きというほど、たぶん本が好きなわけではないと思いますが、雑誌を買うと書評をまず見ます。

新聞も・・日曜日の日経は「読書」の欄と2面と3面下の書籍広告欄、たまに最終面下にも広告が出ていますが・・楽しみです。

最近では、日経ビジネスの「本」欄がわたくし的には迷走しているのではと思うくらい、数号おきに体裁が変わって、ページ数が少なくなった上にどうなっているんだろうと感じているところです。

さて、2月1日号週刊エコノミスト、書評・・エコノミストって書評で紹介する本が多いんですね~(そこは好感!)

偶然気になった本が3冊並んでいたのでちょっと嬉しくなりました。

まずは宮本雄二著「これから、中国とどう付き合うか」
宮本氏は前駐中国大使ですが、昨年講演を聞いて世間一般の中国論とは違う視点があって、もっと聞きたいっという講演でしたので、発売前のこの本を予約して買いました(買って安心してまだ読んでませんが・・)。
内容期待大です。

それから村上隆氏の「芸術闘争論」
芸術オンチ(?)の私でもやはり気になる本で、書店でずいぶん迷ったんですが、結局棚に戻してまだ買っていません。
村上隆氏を知らないモノが買うのは失礼な気がして・・でも書評に上がっているのを見て、また気になっています。

そして辻野晃一郎著「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」
火曜日に本屋に行った話は書きましたが、これも手にとって迷いに迷いに、さらに迷って・・結局買いませんでした。
時間がなくてきちんと検討できなかったのと、活字の多さにうっと詰まって・・
書評ではなんと神戸大学の加護野忠男教授が評者になっているではないですか。う~んこれも気になる。

めったに買わないエコノミスト。
特集の方はなんですかこれ?状態でしたが、書評は満足度高しです。


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週刊ダイヤモンド&エコノミストのfacebook特集

2011-01-26 23:59:48 | 本・雑誌、読書
映画「ソーシャル・ネットワーク」の日本公開のせいか、やたらとfacebookのことが話題になっています。
週刊ダイヤモンドとエコノミストが同じ週で特集を組んでいました。
凡人の脳を持つ私では、仲間内で情報をやり取りしているソーシャルネットワーク(SNS)で儲かるのかなあとそこで思考停止なので、アメリカの投資家がこぞってお金をだしたがるフェイスブックが何者なのか、なぜ投資家が惹かれるのか知りたいと週刊誌の福岡発売日、今日水曜日の朝にいそいそと買いに行きました。

結果・・しっかり読んだわけではないですが、ツールだなあと・・

週刊誌だからしょうがないですが、取材の薄さも重なって、魅力を理解できなくて残念でした。

まあいまのところ、お金がかからず、使いでがありそうな便利ツールが一つ増えたくらいの感覚です。
うまく使っている利用者を出して魅力をあると言っているけれど、結局出ている人はフェイスブックがなくても人脈を築いている人だし・・・
そこそこ活躍している人であれば、どんなツールにしても使い方は独特のものを持っていて、結局使い手次第ですよね~

新しいツールが出てきて、使えることがあるかもしれないなあと思うくらいにしておかないとこれさえ使えば何かが起こるな~んて期待して、無駄に時間を過ごすことになるかもしれないから・・

人に伝えたいものがあったり、やりたいことがあったら面白いことになるかもしれないけれど、それがないとただの暇つぶしグッズになるかも。

投資家が目をつけるのは企業にとってメリットがあるところだから、そうするとなんかありそうな気がするけれど、個人にはあんまり関係ないかもなあと思ってます。

そもそも他のSNS運営者の方が出てきて、「我々には強みがあるんだ~。この企業と並ぶんだ」って言われてもせっかくメジャーな雑誌でお客様にアピールできる機会に、そのお客様をほっといて我が社頑張るぞ~って宣言されてもなあって気持ちになって、お客のことを考えていない会社ってどうなるんでしょうね~なんて言ってみたくなって記事全般が色あせてしまうのです。

それにしてもTwitterにしろfacebookにしろ、使い込んでみないと魅力はわからないみたいだから、使えるかも!!って感覚は使い始めないと起こらないってことであり、入ってみないとわからない困ったシロモノではあります。

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久々のリアル本屋さん

2011-01-25 23:13:47 | 日記(日々の出来事)
今日は、社会活動(?)(=ボランティアのようでもあるし、政治活動的でもあるし、言い方変えないといけないですね。)の打ち合わせ前に、博多駅横の紀伊國屋書店福岡本店に行きました。

いつもネットでお買い物なので、本格的な大型店は年に数えるほどしか行きません。

本日は、打ち合わせの際にお渡しする本を購入。あんまり時間がなかったので、きっちり店内を回れないと焦って、今買わなくてもという本を二冊も買ってしまいました。

本屋ネタを書くときはいつも書くとおり、各店舗に特徴があって本を眺めるだけで癒されます。

そうはいっても買う本を決めている時は、ネットでお買い物。
地域のお店を使わなくっちゃと思っても、限りある時間は無駄にできないですね。

本がありそうな棚を考えて、そこまで歩いていって、本を探す。
たったこれだけの動作がもったいないと考える自分って??

本屋の滞在時間をけちるくらいなら、始まって数十分経つ連ドラをぼんやり見るのを止めればいいのに・・


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「「カタリバ」という授業」上阪徹著

2011-01-24 21:16:43 | 本・雑誌、読書
特定非営利活動法人カタリバの活動を追い、組織・事業の立ち上げ及び代表の今村さんと副代表の竹野さんの想いを取材したもの。
この組織の強烈な魅力が伝わってきて読みごたえがあります。

また、NPO活動に興味がある人が参考にできるような作りにしているところが、情熱の中に冷静な論理を感じさせ、単なる感動ものになっていないところもうまくできていると思います。

ポジティブに社会に関わっていこうと考える人が、自分の問題意識と引き比べながら読むと何らかの発見がある本だと思います。


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情報整理をしたい!

2011-01-23 10:42:59 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
机の周りを見渡すともういらないだろうという資料やこれは必要だと思ってとりあえず確保しているけれど、どうファイリングしたら後々探せるだろうと思いつつ、結局たなざらしの資料が山のようです。

記憶力が怪しいので、やはり電子データ化だなとと思い、はやりのEvernoteやDropboxも使う準備はしているのだけれど、準備だけで使い方さえ、まだ??状態です。

資料を集めてどうするの?って基本的なことを聞かれそうですが、

目下の目標はもちろん仕事で使うということもありますが(いまは企画的な仕事がほとんどなくなり、現場の仕事やってますので、どちらかというと資料より知識やスキルが欲しいけれど・・)、以前から仕事以外に社会に直接関われることをやってみたいなと思っていることに使いたいと思っています。

私的な社会に直接関わるって何かというと、世間的には非営利活動、NPOとかボランティアということになるんでしょうけれど、そんなに気張らずちょっとだけ背伸びにして活動していこうと思っています。

いまは情報収集や過去の棚卸、活動の記録保存などが必要かなあと考えまして、新しいブログをココログに作っちゃいました。

「猫と本好きの日日社会メモ(社会活動準備版)」

このブログでいいじゃない、資料整理を何もブログでしなくてもとも考えますが、

まずはこのブログが何もかもごちゃまぜ、いまとなっては消した方がいいんじゃないって言われそうな他人の悪口もどきがあったりもするし・・

でも既に700を超えた記事は・・良きにつけ、悪しきにつけ私の生活の奇跡だからそれはそれで大切にしたい。

で資料を何もブログにしなくてもっていうのも、そうだなあと思うけれど
とりあえずこのブログに書くことで残しておきたいことを別のブログでも・・ということで。

なにはともあれ、小学生の頃に新しいノートを買ってもらった感覚=新しいツールを大切にしようと思っています。
何事も続いたことがない自分としては、既に挫折の予感もありますが・・



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九州新幹線車両を撮影

2011-01-22 10:27:13 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
最近時々、新幹線の博多駅に九州新幹線の「つばめ」車両が止まっています。
他のお客さんが撮影しているのを「ふん!」と横目にとおり過ぎていたんですが、本当は撮影したかったんですね~
撮っちゃいました!!

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試乗会に行った方から(どの車両に乗ったかは聞き忘れました・・)、JRさんのパンフレットをいただきましたので、
一部借用します!!

九州が直結するんですね~。「つばめ」のほかに「みずほ」と「さくら」がデビューするんですね・・

新大阪から熊本まで2時間59分・・3時間で・・はぁ!

開業前になんですが、内装は初期の新幹線の方がしっかりしているんじゃないかなあと試乗した方の感想。
新しい車両はしらないですが、私も年代が古いほど、ごっつい作りのような気がするんですね・・
鉄道ファンではありませんので、詳しいことは何にもしらないので、勝手に感想を漏らしているだけなんですが・・
快適で安全であればコストは削るべし!!なので過剰な強さは不要なんですよね!

九州新幹線の開業は今年3月12日。もうすぐです。
博多駅駅ビルのリニューアルと併せて、地元の期待は高まっていますが、九州を大きく変えることになるだろうと思います。
よく言われるとおり、「吉と出るか、凶と出るか」



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「「社会を変える」お金の使い方」駒崎弘樹著

2011-01-21 03:21:01 | 本・雑誌、読書
NPO法人を立ち上げたいと思った時に、寄付でお金が集まらないかなあとはだいだい辿りつくものです。

社会の現状に不満を持っている多数の人の中で、何かやりたいと思っている人がいたら、たとえば労働は難しいけれどお金ならだせるという話はあると思います。

とはいいながら日本の中に寄付って何か胡散臭よねって雰囲気がありますよね。
この本の中でもやはり同じようなことが書いてあります。

でも世界的に、特に欧米を見れば企業や個人の寄付が(政府ではなく)民間が社会を変えるために使われており、日本もかつて明治維新を資金面から支えたり、いまでも社寺において普通に行われていると言われるとそうだったと「寄付」に対するイメージが変わります。

この本を手に取ったのは、社会に大きな不満を持つ者が政治には参画できないけれど、NPOなど自分では活動する余裕はないけれど、何かしたいと思った時に、社会活動をしている組織や個人を資金面から支えることはできるのではないか、日本でも自然に寄付ができる環境が作れるのではないかと考えていた時に、たまたまタイトルを目にしたから。
それも病児保育の活動で既に名前を知っていたNPO法人フローレンスの代表の方が書かれていたから。

仕組み作りで参考になるかなと思ったら具体的に参考になるところは少なかったですが(そういう本ではありませんでした・・あは!)、今後同じようなことを考える人が手元に置いて、モチベーション維持装置として時々読み返す本にしたらいいなと思いました。

涙腺の弱い私が電車の中で涙が出て困ったくらい好きなところがありまして、長いけれどそのまま引用しちゃいます。

著者曰く「生き馬の目を抜くビジネス業界でのし上がって、今は大金持ち」の社長さんの言葉です。
「(前略)余裕がないから、人には与えない。余裕ができたら、人に与えよう。こういうやつは、実はいつまでたっても与えることなんで、しないんだ。余裕なんて、いつまでたっても生まれない。年収300万円のやつは、年収500万円になるまで余裕がないと感じるし、年収500万円になったら、今度は隣の年収1000万円のやつが羨ましくなって、そうなるまで自分は一人前じゃないと感じる。1000万円になっても、子どもがまだ高校生でお金がかかるから、とか、老後が心配だから、とか・・・キリがねえ」
「違うんだ、逆なんだよ。与えることによって、俺たちは与えられるんだよ」
「ビジネスの根幹は、人に与えることだ。喜んでもらえるように、楽しんでもらえるように、助かったと言ってもらえるように。人が喜んでもらった結果として、売上がある。(後略)」
そのほか
自分の利益のために、与えるサービスは鬱陶しいし、お客さんに簡単に見破られる。
ビジネスの基本は『見返りを求めずに、まず与える』
とか、そして
見返りを求めずに与えることがなかなかできないから、練習する場所として寄付をする。
始めは小額から自分にとってちょっと痛いかなって思うようなお金を自分が好きな(本のなかでは「惚れた」と表現されてました)団体や人に寄付する。
ここでも何かを求めないそうです。

う~ん一部抜粋しても伝わらないですね。
そのほか「頭の良い奴は、自分の行動の一つ一つに投資効果を求める。・・・」というところもおもしろいんですが、ここもこの方の発言の全体を読まないと伝わらないです。

ちょっと気になった方は本を読んでみてください。
第2章にあります。


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「財政危機と社会保障」 鈴木亘著

2011-01-19 21:43:39 | 本・雑誌、読書
題名のとおり、日本の財政状況と年金、医療、介護、保育などの社会保障について書かれた本です。
主要なデータが簡潔に掲載されており、数字が苦手な人にも見やすく、内容も重要事項をきちんと押さえて書かれている本だと思います。
現在の日本の社会保障の問題を短時間で把握できます。

高齢者が増えるに従い必ず支出が増える年金、医療、介護について、ある程度将来予想ができていて、どれも今後急速に負担が増えて、それを合算したものを現役世代が負担するとすると勤労所得のかなりの部分が社会保障負担でなくなってしまいます。

そういうほとんど確実な試算があるにも拘らず、各制度で既得権益を持つ団体とどうしても目先の利益を見てしまう国民が見事に改革を拒む構造を作っていて、これはよっぽどのリーダーシップがなければとため息がでるくらいもつれていて、絶望的な気持ちになりました。

小泉改革に言及しているところもありますが、改革の問題点とその影響、逆に成果を上げたところをきちんと分けて書かれており、何が良くて何が悪かったかが理解できます。
そこを読むだけでもこの本がどの立場にも立たず純粋に現状を分析して、今後のあり方を提案している著作だとわかります。

「小泉改革が悪い」と改革すべてを一緒くたに批判するのはやはりおかしい・・悪くなったところが多かったけれど、成果を上げたところもあるはず・・だから冷静な分析が聞きたい。

問題を解決するホームランはないけれど、地道に対応して行くような話だけれど、絵空事のような話ではないからこそ、解決に向かえそうで若干将来が明るく見えます。

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発想のタネをもらいました!

2011-01-18 20:11:05 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
今日は福岡市某所で株式会社NTTデータ経済研究所所長 斎藤 精一郎氏の『どうなる?これからの日本経済』という演題の講演を聴きました。

閉塞感のある現在の日本経済について、バブル以降の変遷を自民・民主政権の失敗も織り込みながら90分講演されました。

厳しい状況ながら悲観的に終わることなく、若干期待できるデータも交えたもので、整理された語りに惹きつけられ、同時にお話をきっかけとして自分が日頃考えていることに新たなピースが加わり、発想の貯金ができました。

話そのものでああと思ったのは、日本国民、企業がこれではいかんと思っているという話。
福岡でも周囲に自分で行動を始めた人の話が多いような気がしていたんですが、やっぱりそうなのかと・・

大企業で好調と言われている企業はいかんと思っているだけではなく、既に行動を起こしているそうです。
海外進出を図り、一般品を海外(新興国)で作り、高級品・先端品あるいは独創性の高いものを日本で作るという棲み分けを行っている。

この大企業の動きに斎藤氏は、日本は「海外投資立国」を目指すべきと。
それは結局空洞化ではないかと批判を受けるそうですが、私は「アリ」じゃないかなあと・・

今後日本は少子高齢化で人口が減り、需要は先細り。
かといって日本で作って需要のある海外に輸出しようと思っても、日本は人件費が高く競争力がない。これからますますなくなっていくでしょう。
それなら海外に出ていって海外でモノを作ればいい。日本人にしかできないところを日本に残しておく。

昨日NHKのクローズアップ現代で中国で挑戦する若者の話がありました。
日本に雇用の場がなければ海外で働くってのもあり。
挑戦をしたい、リスクをとっても何かをやりたいと思う若いうちは海外で働く。交通手段は更に便利に安くなっていくだろうから、かつて地方出身者が東京に出ていったように、海外に出ていく。九州から東アジアだったら里帰りだって頻繁にできます。

日本には日本人が得意とする分野、先端の分野が残っているからそれに魅力を感じて海外から人がくる。

海外で稼いで、その富を日本に持って帰って、日本でしか活かせないものに投資するというのはありじゃないかな。

それから・・

かつて日本人は豊かになりたいと思って一生懸命働いてきました。でも豊かさを手に入れてしまい、働くモチベーションを失くしてしまいました。
収入が少ないという人も携帯電話を持っているし、テレビだってある。
それで豊かになりたい、家族にモノを買ってやりたいと思って一生懸命働く例えば中国の人と勝負できるはずがありません。

それならまったく発想を変えて、そして課題先進国と言われる国として新しい生き方を考えていくことをモチベーションにできないでしょうか?
地球の資源にも限りがあり、大量消費型のライフスタイルの見直しが必要になるでしょう。
また高齢化は多くの国で問題になるでしょう。

最初に深刻な少子高齢化の問題に直面した国が今までにない発想をして、豊かさを取り戻した。

いまのところ、ちょっと(いえかなり)支離滅裂感がありますが、今日の話からいろいろなことが考えられそうです。しばらく楽しんでみます。





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フランス菓子ミュゲのラングドシャ

2011-01-17 21:26:59 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
買ってきてもらったお菓子を食べました。

焼き菓子。
サクサク感が違いました。
おいしかったです、ごちそうさま。

ピンボケ写真ですが・・

あまりおいしそうに見えない?でもせっかく撮ったから・・

福岡県中間市のフランス菓子ミュゲの「ラングドシャ」というお菓子でした。
本店は中間ですが、北九州にもお店があるらしいです。



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ついでにお店のホームページを・・

フランス菓子ミュゲさんのホームページ



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働かざるもの○○べからず・・・悩みながらも働く

2011-01-16 10:38:26 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
1月16日日曜日西日本新聞朝刊の「TPP交渉と農(中)」で農業に従事されているお二方の対談を読みながら、違和感を覚えたのでしばらく考えてみました。

記事の一部
○食料自給率が40%という状況下で、輸出を前提とした農業を展開すべきではない。
○「日本の高品質の農産物を中国や新興国の富裕層に送ってもうけろ」と言うが、裏を返せば、日本の低所得者層は輸入する安い米を食えということになる。
○自分の土地を持つことは、そこに縛り付けられるということ。逃げられない。だから、家族農業でなければならんのです。
○農林水産業は究極の地場産業。だから地域にそれがあることは、生産者以外の人も、自分のくらしと食を守ることなんだ。

農業の問題はとてもナイーブで農業を知らない者は発言できない雰囲気がある気がします。
だから上のような主張に何も勉強していない者が発言するのは止めようと思います。

みんなが農業に携わっているわけではないし、いまの日本の制度の中で、農家に生まれなかった者が農業という職業を選択できる道は少ないです。(最近は新規就農のいろいろな取り組みがされているようですが・・)

何の生産手段も持たない家(親がサラリーマンとか)に生まれてきた者は、食べていくために自分で仕事を探して何かの職につかなければなりません。

企業に就職する人多いですよね。
その人たちは、いろんな人がいるだろうけれどたいていの人は、自分の仕事に誇りを持って、お客様にいいものを提供しようと働いていると思うんです。

そんな人たちが自分の企業の一部が海外に進出して、そこの国の方々の職を奪ったり地域に悪い影響を与えていることがあって、心を痛めても生活があるからやはりその企業に働かざるを得ない。

生活していく上で「食」は欠かせないもので、その食糧を作る農業はとても大事なものだけれど、人は服も着なくちゃいけないし、ご飯を作るために電気やガスや鍋だって必要。そうそう家だってなくては・・

そうですね・・感じた違和感はすべて農業の中だけで語られていること。「農」を語る対談だからと言われればそれまでだけれど、地域の生活に言及するなら、やはり農家以外の生活についても語らないといけないのではないかなあ。

みんな悩みながら働いていると思います。

対談をされた方々みたいに、自分の天職を見つけてしっかりその道を突き進んでいる人
自分の道が見つからず探し続けている人
自分が属する組織に疑問を感じながらも働き続けざるを得ない人(これが大半では)
自分の仕事に自信を持ち、我が道を突き進んでいて、でもそれが周囲に悪影響を及ぼしていることを気づかない人
自分がやっていることの悪影響が見えているけれど、金儲けだけを考える人(最悪だけど結構いますよね)

いろいろな人がいて、いろいろ悩んでいると思うんです。

情熱ある人が現状を批判・批評・議論することはとても大事だと思うけれど、自分の立ち位置から少し目を移して考えてみる必要もあるだろうなあと自戒を込めて考えさせられた記事でした。


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財政をちょっと学びはじめる

2011-01-15 15:05:33 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
次回QAN-p(公共経営研究会:自主勉強会)で財政をテーマにするため、ちょっとは勉強をと本を読み始めました。
「基本から学ぶ地方財政」という本です。ちなみに著者によると「基本」は「基礎」ではなく、「土台であり根本であり、また核心とでもいうべきもの」だそうです。
ですからこの本では、蓄えられた知識を基本に戻って、整理して、体系化することが目的になります。
ある程度知識を蓄えていることが前提です。。
さて、私に耐えられるか???

ところで通常この手の本は、ひたすら淡々と無味乾燥に説明がされているものなのですが、冒頭で書かれた「本書のねらい」に筆者の想いが入っていて、ちょっと嬉しくなりました。

いいなと思ったところをちょっと引用・・

と思って引用を始めたのですが、一部を引用しただけでは著者の主旨が伝わらなくなりそうだったので、やめました。

少し私なりにまとめると

○起きている現象を見る時に、物事の全体を見渡せる位置に身をおいて、当事者の背中越しにものを見ようすべきこと。
○自分がけっして責められない立ち位置から他者を批判しても、そこから次につながるよいものが出てくるか?ということ。
○世論やマスコミの論調では、簡単でわかりやすいことが望ましいという議論があるが、本来は関心をもたなくてもいい人たちにもわかりやすい仕組みがよい仕組みであるとは限らないこと。

など、財政を少しでも理解してほしいという熱い想いが伝わってくるものです。
(○のところは、私がまとめましたので、著者の考えが正しく伝わっていないかもしれません)

書名:「基本から学ぶ地方財政」小西砂千夫著 学陽書房

本を買ってまで財政を知ろうと思う人は少ないと思いますが、国家財政、地方財政は私たちすべての生活に密接に関わるもの。
この「本書のねらい」を読むだけでも、マスコミなどの言うことを違った角度から見るようになる気がします。


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