本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

九州大学の学生さんが企画した西水美恵子さんの講演に参加

2010-10-31 10:10:21 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
昨日は、「私たちの国づくりへ~雷龍の国ブータンに学ぶ~」という講演会に参加しました。

九州大学の学生さんが中心で企画を立てられたものだそうで、参加者もほとんど大学生のようで、かなり異端な自分を感じながら講演を聞きました。

西水さんのお話は、「国をつくる仕事」という既読の本の内容に近いものでしたので、会場では西水さんの語り口、質疑の際の鋭さ・妥協を許さないやり取りなどを楽しませていただきました。
質疑の際は、大学生だからまだわからないこともあるかもと思いがちなところを、まず曖昧な質問ははっきりさせて、単に質問に答えるだけではなくて、そこから発展して考えられる事まで付け加えて回答されておられました。

海外が長いから、何事もはっきりさせる習慣があるのかなとも思いましたが、たとえ若い方に対しても(逆に若いからかもしれません)真剣に対峙され、自分が伝えられることはすべて伝えるという気持ちなのかなとも思いました。

真剣勝負をされている感がありました。

ところで講演会の運営にも驚きでした。
あくまでも大学生だけで運営したい、それも他にないものをやりたいという気持ちが伝わってきて、近場に座った方々との自己紹介や、グループ討議など、著名講師を呼んで行う講演会では自分が経験したことがない試みがあり、ほんの一部でしたが参加された方の活動を知ることができて有意義でした。

運営者も新しい試みだったのか、大物講演者を手持無沙汰にしたり、討議テーマ設定で会場から若干異論がでたりもしましたが、大学生だけでここまでできるっというのがわかって、ちょっと大学生を見くびっていたなっと日頃の態度を反省しました。

自分がこの場で学んだこと、感じたこと

※ 西水さんの講演から
 西水さんは最後に「日本は平和な国だと思った」と何回も繰り返しておられましたが、これは会場で自分の身の回りのことを問う話しかでなかったことから出た皮肉を含んだ言葉ではないかと思いました。
「自分の子どもをどこで育てるか」「日本は世界からどう思われているか」戦争と向き合い、国の体制さえボロボロ、貧困が目の前に迫っている国があるなかで、身の回りの事に気を使える日本って平和な国なんです。
でも財政状況のひどさ、政府の交渉力などを見ると、一歩間違えると大半の人が貧困に苦しみ、他国の攻撃を受けないとも限
らない。
会場の中でそんな危機感を持った質問が出なかった。西水さん、ちょっとがっかりしたかもしれないなあ。
 
※ 会場の若さから
1 経験ある事が必ずしもプラスにならない
自分の目から見ると講演での学生さんのやり取りは、社会に出ればわかるものが多かった。社会経験のあるものなら、私のようなものでも「それは○○だよ」と答えが出せるものでした。
しかし、ひょっとしたら経験あることが逆に見る目を曇らせるのではないか・・
何をいまさら、そんなことよく言われているじゃないと思われるかもしれませんが、それを会場で肌感覚で感じました。
経験ある自分では絶対できない発想をする人たちがいる・・年齢を重ねてきたことが邪魔になっていると感じてしまいました。

2 自分より上の世代のことを考えない
自分自身のことを振り返っても思い当たりますが、自分より上の世代をパートナーとして見ていない。
年上の人と組むつもりはないし、若ければ若いほど、年長者のことは眼中にない。
グループ討議をしたり、その発表を聞きながら、はっきり気づかされました。これはやたら若者と高齢者の対立軸をつくって年長者を悪者にする世間が悪いにかどうかはわかりませんが、年をとるほどに若者に存在意義をアピールしなければ、相手にされないどころか切り捨てられるのではないかと寂しくなりました。

後半ネガティブになってますが、とても有意義な半日を過ごさせていただきました。

私が入ったグループ全員が素敵な方でした。
グループ全員が素敵ということは会場も間違いなく全員素敵だったということで、日本の将来ちょっと楽しそうじゃないって思いました。

参加させていただきまして、感謝です。
多くのことを学ばせていただきました。

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「中国ビジネス相談から見る中小企業の進出課題」アジア・中国ビジネス研究会

2010-10-30 07:47:32 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
昨日は、アジア/中国ビジネス研究会の第45回研究会に参加しました。

この研究会を主宰する一般社団法人 九州・アジアビジネス連携協議会が、新しく立ち上げられました「実践アジア社長塾」のオープニングセミナーの位置づけもありまして、多数の方が来場されておりました。

都合により懇談会は欠席してしまいましたが、その場でビジネスにつながるおもしろいお話があったのでは?と思わせるくらい、即ビジネスに活かしたいって方々がお集まりでした。→圧倒されました。

この協議会のメンバーはアジア、特に中国でのビジネス経験豊富な方々が集まって作られたもので、大きな肩書きがついた方ばかり。今回立ち上げられた講座名と同様、勉強会に終わらず、「実践的に」アジアに向けて九州の企業を動かす組織になるのだろうと思います。

基調講演は、みずほコーポレート銀行 顧問の菅野真一郎氏が「中国ビジネス相談から見る中小企業の進出課題」テーマでお話になりました。

40ページ超の資料が準備され、講演時間は60分。11に章立てされた資料の3つの項目だけを話されました(ほんとは4つのはずでしたが、時間が不足)。

「相談現場から見た注意すべき対中投資案件」、「中国進出成功事例」、「中国事業戦略立案のヒント」
一貫して中国ビジネスは難しく、覚悟して始めるべきことをお話になりながら、ビジネスにも中国ビジネスにも無関係な自分さえ妙な高揚感を感じてしまう不思議な講演でした。菅野氏のスピーディーで明快な語り口のお話にぐんぐん引き込まれました。

まとめで成功する企業の共通点として、3つのことを挙げられました。
「人を大切にする」「社会貢献=企業として社会の中で立場をはっきりさせている(お題目だけの社会貢献とは違う意味だろうと思い
ます)」「現地の社長の能力が高い」

ここでも「人材が大切」という言葉を聞きました。

至る所で聞くということは、「人材が大切」 が忘れられているということですね。

昔・・資源のない日本で、あるのは「人材」だとはよく言われました。

人材・・どうすれば育てられるか、どう活かすのか? 



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労使関係セミナー 福岡合同庁舎にて

2010-10-29 00:00:11 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
今日はお仕事関連のお話です。本日は中央労働委員会九州地方事務所主催の「労使関係セミナー」に行ってきました。

4月から労働問題を扱う事務所に移って早や半年強。

この分野の奥の深さを感じています。・・・だいたいどの分野も奥が深いものですが・・

昨年まではサービス産業分野で経営者側の御支援をしていたものが、今年度は180°目線を換えて主に労働者側から見るようになり、ちょっと発想の転換が必要でした。(経営者の方の相談も受けますので、厳密には180°とはいえないところもありますが)

今日は労働紛争を解決する機関3つが一堂に会して、労使紛争に関する取り組みを紹介するパネルディスカッションがありまして、それぞれの機関の特徴が整理できました。

ところで、

労働問題に関しては労働法を根拠に問題を解決していくということで、担当者は専門家でなくとも法学的な発想で解決方法を探っていきます。
しかし、会社で起こることですので、経営学的な発想を取り入れた解決策もあるんじゃないかなと思うんです。
例えば、経営学的に労働者というのは会社にとって価値を生み出す大切なものという発想があれば、賃金を払わなかったり、オーバーワークをせねばならないように追い込んだりしないはず。問題が起こってから法律の基づき解決するのではなく、労使双方に経営学的な視点を取り入れてもらうという発想が労働問題に取り組む機関にあれば、労使紛争が起きないという形の解決策が生まれるように思うのですが・・
学問の世界で研究者が法学は法学、経営学は経営学とその分野だけに目を向けるのは当然なのですが、現実社会の中で問題解決をする際は、柔軟にいろいろな学問分野を取り入れていくという発想がなければ真に当事者のためになる解決策を提示できないのでは?と感じてます。

労働法の基本の基本、入口の労働基準法に苦しめられている労働法初心者ですので、偉そうなことを言っている場合ではないのですが・・


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「次世代リーダー育成公開講座」九州・アジア経営塾 リーダーシップの旅

2010-10-26 03:40:03 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
10月23日の土曜日、福岡産業振興協議会の創立30周年記念事業の一つ、次世代リーダー育成公開講座(九州・アジア経営塾)に行ってきました。
先週は、九州大学ビジネススクール、北九州市立大学ビジネススクール、立命館アジア太平洋大学がそれぞれ運営を担当した公開講座を開き、来週10月30日はNPO法人が担当した公開講座が開かれます。
「次世代のリーダーになる!」という同一テーマを各組織がどう扱うか?興味ある企画です。

基調講演は株式会社富士ゼロックス教育研究所の出馬幹也(いずまみきや)氏、自己紹介によると自社よりも他社あるいは自治体の人材教育や組織改革など手がけておられる方です。
講演の最初に会場に問いかけられた「何のための講演会や研修会に行くのか」・・「自らの思い込みを問いなおす」
ずっと同じ環境に身をおいているとそこから発想が抜けきれない。
自分みたいに思い込みの強い人間は気持ちを切り替える機会が必要だと思っておりまして、そういう機会にしたいと思い講演会などに参加するのかなあと思っていたところでしたので、印象に残る言葉でした。

基調講演もさることながらパネルディスカッションがとても聞き応えあるものでした。

パネルによっては、特に著名な方がパネラーが入って議論をするとその方が事前の確認が不足していて
主旨とは違う発言が多かったり、みんながそれぞれのちょっとずつずれてたりというのはありがちですが、

パネラーが5人もいながら5人が同じ方向を向いて議論を高めている。そんな感じでした。
パネラーはすべて九州・アジア経営塾の卒塾生の方、そして経営者又は経営の中核を担っている方。

九州・アジア経営塾はMBAの知識とともに「こころざし」を学ぶところだという発言がありましたが、
5人の方の発言から、ここで学ぶ方々にそれが浸透しているとも感じました。

出てきたワードを少しメモしておきます。会場での走り書きで本当の発言とはちょっとずれてるかもしれませんが・・

・ 学んだことが実際の経営に活かされているかを聞かれて時に
 「学びを現実に合わせる作業をして・・・修了してからさらに学んでいく」

・ 「経営は「継栄」」・・続けていく+じわじわでいいから右肩上がり
・ 自分の会社のことだけを考えてはいけない。
・ 自分自身の基軸を持つ。
・ 塾で学ぶうちに三人称でしゃべっていた人が一人称になる
・ 自分より年上の部下をどうやって動かしたかの質問に「自分よりずっと年下のヤッパの社長の話を聞いて、凄いと思った。
  その方が言った『プレッシャーメイクスダイヤモンド』を心に留めている。」

う~ん、数日経ってしまって正確なところが書けない・・自分ではわかっているけれど・・

さて、福岡産業振興協議会のシリーズ講座、

次回は

10月30日土曜日 「NPOとしてのリーダーシップ」13時から福岡市民会館

社会貢献のこころざしを持って集まったメンバーで組織されたNPOでリーダーシップとは何か?
とにかく自分の得意分野で社会貢献をしたいと考える方が如何にリーダーシップを形成していくか?
そういう話が聞けるのかなあと思っています。

これも面白いだろうなあと思っています。(まだ参加受付しているようです。)

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困ったやる気

2010-10-24 04:58:23 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
昨日、今年3月までいた職場のイベントを覗きました。

昨年度はトップダウンでどんどん指示を出すトップでキリキリと仕事をしていましたが、今年は任せるタイプの上司に代わり、みんながそれぞれをのびのびと仕事をしている雰囲気を感じました。

こう書くと前上司が悪いようですが・・上司よりも悪かったのは「私」だったかもしれません。

前職場は上司も入れて5人、私は突き進むタイプ。

仕事の委託先にもはっきりとやりたいことを逐次伝える方法で仕事をしてきて、それが良かったと思っていました。

でもある程度、それぞれに任せることが大事だし、小さな問題が起きた際にイチイチ口出しするのではなく、相手のペースで解決を待つ事が大事だった。

そんな私は組織の中でも暑苦しくて扱いにくい存在だった。

スタッフの中で一番上席にいた私がやる気だけで真正面から上司の指示を受け止めたから、後のスタッフもやりにくかった。

ちょっと引いて状況を見て、上司の無理な指示をうまく受け流すことも必要だったと思います。

組織には「間合い」が必要なんだと・・・いまなら理解できます。

自分でできることは限られているから、みんなのやり方を見て協調して仕事をしていく。

優秀でも一人できることには限度があるから、数人で協働するほうがいい仕事ができますね。

ましてや優秀でない自分の場合、組織にとっては困ったちゃんだった・・

恥ずかしいですね。

無駄なやる気は無気力よりも始末に負えません。

昨日の感じた穏やかやる気=「間合い」を取って仕事することを忘れないようにしたいです。

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「経済誌って何なんだ?」アエラビズNo,44

2010-10-22 04:48:12 | 本・雑誌、読書
アエラビスNo,44が、週刊経済誌、「日経ビジネス」、「週刊エコノミスト」、「週刊ダイヤモンド」、「週刊東洋経済」4誌を取り上げて、経済誌について解説しています。

この4誌に結構お金を使っている者としては、ちょっと気になりますが・・・

しかし、ショック・・読者層・・「日経ビジネス」40代、「週刊エコノミスト」60代、「週刊ダイヤモンド」50代、「週刊東洋経済」60代、そして男性

記事には誌面についての女性や若者ふうの冷めたコメントもあり。

この誌面たちに面白さを感じている私って??

書店では「アエラ」が気になってますが、これに手を出すとますます財布の中身が寂しくなりそうで・・

幸い、私がよく寄る書店では、経済誌と別のコーナーにあるので見る暇がなくて助かってますが・・

アエラビズは半年に一度発行でアエラの別冊のようです。
いろんな特集が組まれてます。

記事自体は自分には若干読み足りない感じがありますが、写真がきれいでいいですね。
・・・滝川クリステルさんもきれいです。。。

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「カイシャ維新 変革期の資本主義の教科書」冨山和彦著

2010-10-16 13:39:50 | 本・雑誌、読書
歴史を見れば、いずれ一つの時代が終わり、新しい時代が来ることはわかっています。
しかし、「いまは大きな時代の変革期だ」などと言われ、変革期なのだろうと思いつつ、現実に生活していく中では、いままでのシステムが続くことを前提に物事を考えているなあと思います。
現状維持が心地よいから、危機に直面してもその場しのぎで対応する。自分もそうですが、それが普通の人の姿のような気がします。
そして・・わかりやすいフレーズを出して現状を分析してちゃっかり儲かっている評論家にすっかり踊らされているような・・

冨山氏の本を読むと巷にあふれている偉そうで薄っぺらな意見と違うスケールの大きさを感じます。
産業再生機構の時代から今に至るまで、たくさんの企業再生に関与してこられ、現場を知っている方だから読んでる者も迫力を感じます。

「カイシャ維新」、「変革期の資本主義の教科書」とも中身とタイトルに若干ギャップを感じますが、この本を教科書に使うとすれば、公式が載っている教科書ではなく、自分たちで考える際のヒント、とっかかりを示してくれている教科書かなと思います。現実に起こっている事態に正解だと言えるものはなく、自分で考えて行動するしかない。考えるために何を押さえておくべきか・・この本から多くのヒントが得られるのだろうと思います。

最初の「私がこの本を著した理由」に、「私自身が今までの人生の中で、そしてこれからも当事者として対峙していく市場、政府、株式会社について考えてみたい。」と書かれているとおり、冨山氏が考えたことが幅広く書かれており、自分の知識では、一度読んだだけでは消化不良です。

リーダーシップについて書いたところに、いいなと思うところがありましたので、ちょっと引用させていただきます。

「よくリーダーシップ本に、ビジョン構想力やプレゼンテーション能力、さらにはそれを合理的な戦略に展開する力の重要性が書かれている。しかしこれらは上手なモチの絵を描く能力に過ぎない。革命を成すには、どんな汚い手を使ってでも権力を奪取し、かつその権力をしたたかに保持しながら、大勢の人々を動かし、かつ抵抗勢力を巧みに封じ込める現実的な能力こそが不可欠だ。戦争と政治に強くなければ、カエサルにも信長にもゲバラにもなれない。そして現実の日本おいては、おそらくこれこそが稀有な才覚なのである。」

リーダーになれる才のある方にはこんなリーダーを目指して欲しいです。
他力本願で申し訳ないですが、近いうちにこんなリーダーが出てこなければ日本は危機を乗り越えられないのでは・・

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「代議士の誕生」ジェラルド・カーティス著

2010-10-12 21:34:57 | 本・雑誌、読書
日経BPクラシックスとして2009年9月に出版された本ですが、初版はいまから40年ほど前の1960年代後半に出されたものです。
大分県別府市出身の佐藤文生議員が最初の衆議院当選を果たした選挙をアメリカ人の政治学者が佐藤氏の家に住まいながら取材、研究したもので、当時の選挙の様子が詳細に書かれています。

著者は、佐藤議員は外国人の自分に包み隠さず選挙の様子をさらけ出してくれたと書いていますが、外国人だから見せてもらえたところもあるのかもしれません。

現在は違うかもしれませんが、ここに書かれていることは、少なくとも1960年代、たぶんそれ以降数十年変わらず動いてきた選挙のしくみなのだろうと思います。

選挙を知っている人には自明のことで、知らない人にとってはまった未知の世界。

選挙はプロがお金をふんだんに使って行うもの。そのことをはっきり見せてくれます。

そして、日本の政治家・・もう今は違うと信じたいのですが、当選することに全エネルギーを使っているのだなあと悲しい気持ちになります。

当選後の毎日は次の選挙で1票を取るため、有権者のお願いを叶えるために奔走する。

天下国家を論じたり、政策を実現するために政治家になるのではなく、政治家になることそのものが目的化している。

元凶は公職選挙法にもありそうですが、現職に有利な選挙制度を国会で改正することは不可能。

志ある政治家を求める一般人が、政治なんて遠い世界と思わずにおかしいところをおかしいと言っていくしかないのかな。
小さな声を大きなうねりにしていくしかないのかなっと思うところです。

政治が特殊なものではなくて、みんなが参加できるものになって欲しいですが・・

丁寧に書かれて読み応えある本です。

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三連休の終わり

2010-10-11 20:52:22 | 日記(日々の出来事)
暦通りの三連休を過ごしました。

福岡・・初日は不安定な天気でしたが、後の二日は秋らしく爽やかなお天気でした。
二日目は久々、熊本で働く娘のところに行ってきました。

九州道は大宰府~筑紫野間で大規模工事が行われていることもあり、いつもは片道1時間半ぐらいの行程が約3時間、帰りは事故も重なって3時間強かかり、家に帰り着いたのは夜の11時でした。

幸い、娘も久々休日の休みがとれ、じっくり顔を見ることができましたし、過ごした時間は短かったけれど、ホッとできた一日でした。

あとの二日は、身辺の棚卸。

語学の勉強ができていなかったので、日頃の勉強方法を見直してみました。
結論は毎日の勉強時間が短いっていうことでしょう。

どんな勉強法でも毎日時間をとって続けることが大事だなっと思っています。
それと外国語をマスターしたいと思う強烈な動機・・そこが、不足しているかもしれませんね・・

さて、本は・・・船橋洋一さんが書いたものを2冊、読みかけています。

どちらも新書で「新世界 国々の興亡」と「あえて英語公用語論」
新世界・・の方は世界の著名人のインタビューをまとめたものですが、前半ではリー・クワンユー氏に魅かれるのはやはりアジアの人間だからですかね。
幅広い情報収集力と鋭い分析力、そしてゆるぎないリーダーシップを感じました。
日本の指導者にもこういう方が欲しい。

あえて・・の方は、船橋氏の文章って、自分はどうも相性が悪いようで、なかなか頭に入らない。ということで内容以前にピンと来ていません。
地方に住んでいる一庶民の自分でさえ、これから英語できないと困りそうだなあと思っていますんで、読んでも大きな感動はないかもしれませんが、ぼちぼち読んでみます。

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日経新聞インタビュー領空侵犯「支えあう社会の再構築を」

2010-10-08 00:12:28 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
日経新聞10月4日朝刊の「領空侵犯」というインタビュー記事、この日は東京工業大学准教授の上田紀行氏でした。

「金持ちに愛国心訴えよ」とタイトルがついていましたが、ブログのタイトルに入れると過激なので、「支えあう社会の再構築を」を
タイトルにしました。

「所得税の累進制再強化」とか「富裕層に愛国心を訴えよ」とかありますが・・賛成です。

自分のイメージでは富裕層って年収2千万円とか3千万円以上かな。
社会を運営するコストを負担できる人が負担する。社会が不安定になるとお金持ちがあっても快適な生活を送れない。
お金持ちだから、よさげな国に移り住んだり、ボディガードを雇って自分だけを守ってもらえるかもしれないけれど、安心安全な国をつくるために少しだけ多く負担して、みんなの幸せな顔を見ながら生活する方がいいような気がします。

自分は負担してもらう側の人間だから、お金持ちの方から、お金があるように見えてそうじゃないのよ・・お金はいくらあってもいいのよ、他人のために誰が使うか!と言われるとそうかもしれないけれど・・

やはり日本人だから「情けは人のためならず」
→これは、情けは他人のためにならないじゃなくて、他人を思って情けをかけるとそれがいつか自分にかえってくる=情けは他人のためにかけるのではなく、自分のためにかけるんだよ って意味です。念のため

余裕がある人が、「他人の分の負担しよう」って言ってくれるような国にならないかなあ~

ところで、上田先生のインタビューは

「税金が想いと金持ちが外国に逃げると言う言い方の中に、信頼を切り崩す何かがあります。日本で生まれ生活する日本人が、日本を離れて独りで生きていけますか。逃げたければ逃げればよいのです。そういうグローバリズムの発展型は日本に似合いません。仲間を大切にするのは富める者の義務でしょう」

「自己責任ですべてが個人に還元され、孤立した日本人は、自分を信頼し、他者も信頼できる安心を求めています。税や社会保障など政治が解決すべきものと、宗教や地域社会などによる安全ネットの両方が必要です。信頼社会の回復で、背負わされた重荷をおろせれば、自ら進んで氏名を担おうとする人が現れるのではないでしょうか」

もうひと言もいいなあ「親が示す支え合う行為は子どもたちへの最高の教育です」

だいぶ引用してしまいましたが、「ここだけ引用して何のことやらわかりません」の場合は、2010年10月4日(月曜日)の日経新聞をご覧ください。

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「大阪維新 橋下改革が日本を変える」上山信一著

2010-10-06 05:13:06 | 本・雑誌、読書
旧運輸省やマッキンゼーで働き、現在は慶應義塾大学総合政策学部の教授であり、大阪府の特別顧問である上山先生が現在進行中である大阪の改革について書いた本です。

上山先生はこの本の「おわりに」でも御自身で「改革屋」と言われるように企業や自治体の改革に携わっておられます。

最近は公共部門の改革の関与が大きいようです。

ここ数年、1年に1日、上山先生の講義を受けていて、最初の頃は、歳出削減、財政健全化だけに見ておられたものが、行政とは何か、なぜこの事業をしているのかを考えつつ、不要なところは削り、必要なところは歳出を増やしても充実させていくというところまで見なければいけないという考えに変わられたと感じております。

行政領域は、単に一般的に言われる効率とか成果だけでは語られないところが多く、改革を実現する際には、そこをどう整理するかが重要だと思っております。

受けた講義の中で、先生は「行政改革には「経営学」「経済学」が必要であるが、それとともに「政治学」「社会学」さらには「心理学」が必要」と言われました。すごいうまい表現だと思います。(「うまい」は先生に失礼だけど、「いい」じゃなくて「うまい」だもんなあ~)

さて、そんな方が橋下知事の下、進めている大阪府の改革について、「維新」の想いも込めて、わかりやすく整理して書いておられます。
公共に関わる専門家だけではなく、現在の国・地方の状況を嘆いている方に読んでもらいたい本ですが、大阪の話じゃない・・となってしまいそうなのが残念です。

地方から全国に問題提起をするのは難しいなあと感じます。

それにしても、この本に書かれていることがいま大阪で進んでいるとしたら、これから大阪どんどん変わりますよね。うらやましい・・

さてこの本を読んで私が感じるのは、改革は計画よりも実行。最近いつも思うことですが・・
計画も重要ですが、計画をつくってからそれを実行するところが難しい。見栄えの良い計画を作っていかにもやってるふうなのはもちろん問題外。

改革を実現するためにはそれを必ず実行するというリーダー(自治体なら首長)の決意とリーダーシップ。
それを支えるメンバーの存在とその熱意、実行力。
改革を理解し、不利益が発生しても将来のために許容する市民・住民の覚悟を引き出すための情報公開と説明責任。

最近の危機的状況の中、机上の議論をカッコ良く長々とやってることが多いけど、それよりさっさと現場に出て泥臭く改革作業に取り組むことが大切だと思うけど・・

私のそばでも改革のリーダーの誕生を期待するところですが、他力本願でないものねだりをしても空しいので、とにかく日々粛々とやれることをやります!

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「ワークライフバランス個人が自ら考えてこそ」日経ビジネス2010.9.20、有訓無訓

2010-10-02 11:21:44 | 本・雑誌、読書
もう10月4日号が出ていますが、9月20日号の日経最終ページにJXホールディング会長、西尾進路氏のこの記事を見つけました。

グループ内のJX日鉱日石エネルギーで「さよなら残業~Action8」という運動を始めていて

・午後8時までしか残業しない「20時ルールの徹底運動」
・「日曜出勤の禁止運動」
・「マイナス30分」運動など、

8項目を決めて、ワークライフバランスの充実に努めておられるそうです。

しかし西尾氏は、「ただ一方で、私はこんなことも考えています。・・・」と続けます。

「会社のルールで決めたワークライフバランスが、すべての人に適したものなのか、・・」

価値観が多様化しているから、

平日は残業して、休日しっかり休みたいとか
平日は早く帰って家庭で過ごしたいとか

さまざまだから

「社内ルールは最低限のものだとしても、ワークライフバランスを本当に定着させるためには、そこに個人の自由度があるべきだと思うのです。」と言われます。

社内ルールは最低限だから、それを基に自分はどのようにワークとワイフをバランスしていくのか?

まず十分考えて決めないといけないし、一度決めても生活スタイルは年齢とともに変わっていきます。

仕事と家庭をどうバランスしていくか。常に考え続けてその時々の解を見つけていくべきかなっと思います。

それにしても個人にとってはワークライフバランスは差し迫った課題なのに

企業側はワークライフバランスなんて雲の上。

せめて労働基準法は守ってくださいよっていうところばかり。

耐えきれなくて短時間労働を選んでしまうと後悔することになります。
いつまで辛抱できるかなんて考えていたら、いい仕事なんてできるはずがない。

回り道みたいに見えるけれど、雇用者がきちんと働ける環境を整えることが、経済成長につながると思うんですけど・・

う~ん・・月並みな発想ですね・・

何はともあれ・・

雇用者を大切にすることが会社の成長につながる!ってことを・・・なるべく多くの社長さんが気づいてほしいなあ・・

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「情報格差社会」を勝ち残れ クーリエ・ジャポン11月号

2010-10-01 00:08:24 | 本・雑誌、読書
「情報」、「読書」、「英語」最近は「中国」、「新興国」とか・・自分はどうもなあと思っている人の心を捉える雑誌のテーマ??・・ではないかと思ったりして・・自分のことですけど・・

ということでその一つの「情報」特集が組まれていたクーリエ・ジャポンを買いました。

村上春樹のインタビューも掲載されているので、買って損じゃなかったかも・・

さて、「情報格差」10年も20年も前から言われています。
知ってると知らないでは大違いでありまして、裏の情報を取りたいからスパイ、早く手に入れた情報で自分だけで儲けたいとみんな思うからインサイダー取引を規制・・
情報が成否を分けるのはみんな百も承知です。

特集に戻ると
「ウェブ講演」「e-Learing・・白熱講義」「次のツイッター」「メルマガ」「グーグル・・情報収集の未来形」と頭出しがユニーク。
それぞれ知らないことが多いから、内容を読みながらなんでこの項目立てなんだろう・・なんて考えたりしています。
よさげなサイトも紹介しています。
一項目のページ数が少ないので満足度は今一歩ですが・・

ところで、「情報が成否を分ける」と書きましたが、いま、「何の」成否を分けるのか、情報をせっせと集める前に「何の」をはっきり分かっておくことが大切なんじゃないかと考えてます。

情報をせっせと集めて、お金持ちになる・・じゃないと思います。

何のために情報を集めているのか。単なる収集家になったり、ピント外れで集めて必要な情報が抜けてたり。

情報はあればあるほどいいだろうけど、集めるにはそれだけ労力がかかるから、溢れる情報から禁欲的に情報を取る技術や考え方が大事になんじゃないでしょうか?

それで巷に情報の収集や整理に関する本が溢れているわけで・・

でもやっぱり情報は収集や整理の技術よりも何のためにやっているのかを常に意識しておこうと思ってます。

それでなくて、もわたくし、何でも(お金以外)意味なくため込むから・・ 

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