人事異動の季節です。
私の組織でも、どの組織でも起こる「まさか」、「なぜ」が起こっています。
組織がやるべきことを考えて、それに向けた組織作りがされているか、そのために適材を適所に配置しているか。
特定個人が力を持って、組織を私物化していないか。
自分の組織に「あれ?」を感じたり・・
さて、年功序列型の組織は、担当者、係長、課長と年数を経るに従い、どんな人も権限が増えていく構造になっていて、
今までの仕事の上に、ちょっと増えた権限をこなせるような能力を身につけ、さらに一定期間後にまたちょっと権限が増えというふうで、いわば同心円的に責任が重くなるような感覚で、一本の木だけ見ていたものが、だんだん木が増えて、森を管理するようになる。
そうすると意識して森の全体像から物事を考える視点を身に着けないと、木から森を見る視点になってしまうのではないかなと感じます。
ですから、成長している企業などでは、リーダーとなる人を集めて、リーダー教育をしているんですね。
組織のリーダーは意識して作るもので、日常の業務をこなしているだけでは、本来素質のある人はともかく、本当のリーダーは生まれないんじゃないかなと思います。
山内昌之著「リーダーシップ」、リーダーに必要な能力が歴史上の人物を例に語られています。
本の結びでリーダーにとって必要な条件として、総合力、胆力、人身掌握力の3つを挙げています。
総合力は全局を見通す力。大局観。
胆力は何があっても動じない強い平常心。
人心情握力は人をうまく使う能力
だそうです。
それでは優れたリーダーが居たらそれでいいのか?
あとがきの中に筆者の考えがあります。
「自分のキャリアや家族の生活といった「私」と、会社さらには社会、国家という「公」との関係を考えるのは、個々の国民の務めでもある。いかに両者のバランスを取るのか、東日本大震災を機に政治家だけでなく、私たち市民にも新たに問いかけられている。もちろん、リーダーたる者は、時には「私」を捨て「公」を優先すべき局面に遭遇するはずだ。そもそも、こうした議論が健全に行われる社会でなければ、真のリーダーは生まれてこないだろう。」
凡人にはその心のうちは計り知れませんが、歴史上のリーダーたちのリーダーシップが心地よく、そして凡人に「公」を考えさせてくれた本でした。
人事異動のこの時期にたまたま読んで、身近な人たちをリーダーシップという視点から見られたのもなかなか良かったです。
私の組織でも、どの組織でも起こる「まさか」、「なぜ」が起こっています。
組織がやるべきことを考えて、それに向けた組織作りがされているか、そのために適材を適所に配置しているか。
特定個人が力を持って、組織を私物化していないか。
自分の組織に「あれ?」を感じたり・・
さて、年功序列型の組織は、担当者、係長、課長と年数を経るに従い、どんな人も権限が増えていく構造になっていて、
今までの仕事の上に、ちょっと増えた権限をこなせるような能力を身につけ、さらに一定期間後にまたちょっと権限が増えというふうで、いわば同心円的に責任が重くなるような感覚で、一本の木だけ見ていたものが、だんだん木が増えて、森を管理するようになる。
そうすると意識して森の全体像から物事を考える視点を身に着けないと、木から森を見る視点になってしまうのではないかなと感じます。
ですから、成長している企業などでは、リーダーとなる人を集めて、リーダー教育をしているんですね。
組織のリーダーは意識して作るもので、日常の業務をこなしているだけでは、本来素質のある人はともかく、本当のリーダーは生まれないんじゃないかなと思います。
山内昌之著「リーダーシップ」、リーダーに必要な能力が歴史上の人物を例に語られています。
本の結びでリーダーにとって必要な条件として、総合力、胆力、人身掌握力の3つを挙げています。
総合力は全局を見通す力。大局観。
胆力は何があっても動じない強い平常心。
人心情握力は人をうまく使う能力
だそうです。
それでは優れたリーダーが居たらそれでいいのか?
あとがきの中に筆者の考えがあります。
「自分のキャリアや家族の生活といった「私」と、会社さらには社会、国家という「公」との関係を考えるのは、個々の国民の務めでもある。いかに両者のバランスを取るのか、東日本大震災を機に政治家だけでなく、私たち市民にも新たに問いかけられている。もちろん、リーダーたる者は、時には「私」を捨て「公」を優先すべき局面に遭遇するはずだ。そもそも、こうした議論が健全に行われる社会でなければ、真のリーダーは生まれてこないだろう。」
凡人にはその心のうちは計り知れませんが、歴史上のリーダーたちのリーダーシップが心地よく、そして凡人に「公」を考えさせてくれた本でした。
人事異動のこの時期にたまたま読んで、身近な人たちをリーダーシップという視点から見られたのもなかなか良かったです。