1ヶ月に1回、朗読の会に参加しています。
この回に参加し、得られるメリットは多々あり、声が出る限り続けたいと思っている趣味となりました。
以前は区の図書館で「絵本読み聞かせ」をしていました。コロナ禍になり活動はとまったまま。
おそらく眼の悪くなった私は、再開されても読み手になることはもうないでしょう。
残念ですが、自分の健康あってのボランティアーです。仕方ありません。
先日の朗読の会では原田宗典の「秘密」という短篇を読み回しました。
原田宗典という作家、皆さんはご存知ですか?私にとっては未知の作家。
ある大女流作家のお兄様でいらっしゃいます。そう!原田マハさんのお兄様!
朗読の会の楽しみの一つは新しい(私の知らないい)作家に出会あえることでもあります。
月が雲に隠れた午前2時。どこかで誰かが不思議な夜噺をはじめます。
秘密屋という質屋で、母親の隠し事が高額で売られているのを見つけてしまった僕の話。
やっとのことで買い戻したけれど、見てはいけない中味をこっそり見たくなって・・・・。
(内容「BOOK」データベースより)
読んでいて少年のドキドキ感が伝わり、切なくなってきて、胸がキュンとなります。
この「秘密」はネット検索で知りましたが、彼の「ゆめうつつ草紙」の中の1篇です。
是非全編読んでみたいです。
毎年1回、朗読の会グループで発表会を行います。
各々自分で選んだ7~8分の小品を朗読するのです。
この作品の選択が難しく、7~8分の短篇はなかなかありません。
前回は向田邦子さんの「字のない葉書」をよみました。8分程度だったでしょうか。
朗読 字のない葉書 向田邦子 当時のブログです。お時間のある時にお読みください。
今回は原田宗典さんの「人の短篇集」から「塩辛いおしぼり」を読もうかと思っています。
彼の短篇はファンタスティックでもあり、またスリリングでもあり、感動的でもあり・・・。
図書館で2冊も借りてきて一気に読んでしまいました。お薦めです。
特に「人の短篇集」はどこにでもいそうな若者を主人公に据え、どこにでもあるような日々と、
彼の心の情景を短いスト-リーで巧みに表現しています。
原田マハさん同様、原田宗典さん、好きな作家のひとりになりそうです。