妙なお題になってしまいました。(笑)。
昨日はシニアーステーションで高齢者向けお話会のボランティア。
私は同世代のもう一人のお仲間といつも紙芝居担当です。
昨日演じた紙芝居は皆様もよくご存知「ぶんぶく茶釜」。
が、意外と知られているようで本当のあらすじをはっきり言える人は少ないようです。
屑屋のお爺さんは罠にかかった一匹の狸を助けます。
助けられた狸は茶釜に化けて、茶の湯が趣味の寺の和尚さんの元へ。
自分を助けてくれたお爺さんの功績にし、恩返しをしようとします。
ところが茶釜は、湯を沸かすためにゴシゴシ洗われ炉に掛けられ、耐えきれず正体を現します。
そして驚いた和尚は狸が化けたその茶釜を屑屋に戻してしまいます。
狸は何とかして屑屋に恩返しがしたいと、軽業、芸を披露し、見世物小屋を立ち上げるよう勧めます。
茶釜大夫の曲に合わせた綱渡り、玉乗りなどは人気を博し、屑屋は大金持ちになったというお話。
上野国舘林の茂林寺というお寺に伝わる縁起で、茶釜の現物が今でも寺の中に大事に飾られているそうです。
また茂林寺にはあちらこちらに狸の置物があり、訪れる人の眼を楽しませてくれているようです。
<群馬県館林市 茂林寺 ネットから拝借しました>
機会があれば訪れてみたいものです。
狸と言えば我が家にも立派な狸の置物があります。恐らく信楽焼だと思うのですが。
夫の実家でずっと私たちの帰省を出迎えてくれていました。
義父母亡きあと、広島から東京へ連れてきました。今は我が家の一員、お守りです。
さて高齢者向けお話会で取り上げるにあたって、豆知識として狸のことを少し調べてみました。
日本では昔からなじみ深いタヌキですが、実は世界的にみると珍獣で極東地域のみに生息する動物。
それゆえタヌキに相当する英語はないそうで、強いていうなら"raccoon dog"raccoonは「アライグマ」
西洋では人を化かすのはもっぱらキツネ!
面白いのは西洋では「狸寝入り」のことを「fox sleep」というのだとか。
また「狐の七化け狸の八化け」というように、化けるのは狸の方が一枚上手。
しかし狐は狡賢いイメージが私にはありますが、狸にはまぬけなイメージがしかなく、
どこか愛くるしい気がするのは私だけでしょうか。