<天望山の麓から然別湖対岸の宿泊ホテルの風景>
4日目は北海道三大秘湖のひとつ「東雲湖」までの往復ハイキングです。
皆さん、東雲湖って聞いたことがありますか?私には全く未知の湖!
北海道に住んでいらっしゃる方でもこの秘湖を知らない方は多いようです。
まさに秘湖!それは北海道3大秘湖の中でも到達が最も困難、徒歩以外は近づく手段がありません。
そこへハイキングしながら訪れてみようという今回の旅の企画、Aツアーならではですね。
もちろん北海道のツアー本には全く紹介されていません。どこにあるのかさえよく分からなかった湖。
事前にネットで検索し、それほど難しいコースではないことを知りこの日を楽しみにしていました。
然別湖の湖畔にそびえる天望山(くちびる山)・白雲山の登山口から然別湖の南岸に続く道を歩き、
東へ大きく切り込んだ入り江から然別湖にさようならをして山奥へと進みます。
登山口と目的地東雲湖までは殆ど高低差はなく、数十メートルです。
しかし道幅が狭く小さなアップダウンが続き、山道らしい山道でした。
歩行距離約8キロ、往復所要時間5時間。実際には休息を含めて6時間ぐらいかかったでしょうか。
<登山口 ホテルの車で数分、送っていただきました>
<ツアーリーダーのAさん。お世話になりました>
道すがら風穴や緑美しい瑞々しい苔、また珍しい高山植物、野鳥の鳴き声・・・・・。
どっぷりと自然に浸ることができる楽しいハイキングです。
と言っても倒木を乗り越えたりくぐったり、また大きな段差があったりと、決して楽とは言えない道中。
写真は撮る余裕はやはり私にはなく、全て夫のデジカメによる画像です。
<自然にできた風穴 手を差し入れると冷たい空気が流れていました 周囲の苔もフカフカ>
<ギンリョウソウ>
<ゴゼンタチバナとコケモモ ゴゼンタチバナは群生していました>
<ウコンウツギ 東北地方から北海道の高山で見られる黄色い花のウツギ>
<深山半鐘蔓 ミヤマハンショウヅル 復路ではもう少し開いていましたが、画像無し>
東雲湖が近くなると次第にガレ場が多くなり、やや歩きにくい道となります。
運がよければこのあたりの岩陰で、北海道の然別湖近郊でした見られない絶滅危惧種ナキウサギが、
見られるとのことでしたが、この日は「ピチ、チ」という鳴き声はかすかに聞こえど姿は見えず。
実は私は20年前然別湖を訪れた際、ナキウサギに出会っています。
<当時の写真 アルバムより >
然別湖周辺を散策している折、若いご夫婦に出会い、ナキウサギがいることを教えていただき、
夫がレンズを向けて何とか撮った一枚です。ナキウサギのことなど全く知らず、
恐らくであった若夫婦に教えていただかなければ素通りしていたと思うと、
なんとラッキーなナキウサギとの出会いだったでしょう。そこがどこであったかも今では思い出せません。
ようやく到着した東雲湖!お天気が下り坂で写真にはその神秘的な美しさが出せてていません 残念です。
大変小さな小さな湖で湖畔には背丈ほどある笹をかき分けかき分けながらでないと進めないとのこと。
ハイキングはここまでです。この場で十分満足です。
<My husband!>
以前はここからは湖の全景が見えなかったようですが、前面の木が枯れ、眺めがよくなったようです。
手前の白い花は硫黄山麓で沢山見たエゾイスツツジです。
ここでお弁当タイム30分。雨の降らないうちに戻りましょう。
天候不順との予報が悔しくもあたり、復路は雨に会ってしまいました。
しかしホテルに着くころには雨も上がり、ツアー仲間の中のお若いお二人がその後カヌー体験。
私たち高齢者4人は夕飯まで温泉三昧でした。
次回は最終日、山から海へ!