久しぶりにゼルアメ小説です(´ω`)
ゼル←アメっぽいですが、一応ゼルアメ。
アメリアがアニメと原作混じった感じになってます(汗)
----------------------------
「ゼルガディスさん」
「なんだ...」
「リナの事どう思ってます?」
「....は?」
俺はアメリアの言葉に驚いて、思わず魔道書から顔を上げた。
黒髪の童顔少女と視線がぶつかって、その視線の強さに驚く。
「どう思ってます?」
「...魔道オタクの破壊魔。それからドラまたで、一緒にいるとろくなことがないな」
ずべっ
俺の答えに、アメリアは宿の机に突っ伏した。
「そうじゃなくって~」
「いきなりどうしたんだ」
俺は腰に手を当てた。
突然部屋を訪ねて来たと思ったら...質問の意図が読めない。
「ゼルガディスさんにとって、...リナって特別ですか?」
アメリアはもう一度、俺に強い視線を向けた。
「...リナにはガウリイがいるだろう」
俺は努めて当たり前な返事を返した。
あの二人がお互いをどう思っているかなんて、見ていればすぐ分かる。
「...そういうことじゃないんです」
アメリアは項垂れた。
その切り揃えられた黒髪がゆらりと揺れる。
「ゼルガディスさんの、気持ちが知りたいんです」
「何故?」
「わたしのワガママです」
「...確かに、特別かもしれんな」
俺は頭を掻いた。
「...!」
アメリアはびくり、と体を震わせた。
「だが、あんただってそうだろう?」
「へ?」
目を見開くアメリア。蒼い瞳が揺れる。
「あいつは無茶苦茶な奴だが...悪い奴じゃない。それから、人を惹き付ける...というか、人の人生を変える」
「......」
「あいつのお陰で、俺はまだ色々諦めてない」
「元の身体に戻る事..とか?」
「まあ、そーいうわけだ...」
俺は髪を掻き上げた。ざらり、と金属音が響く。この不快感にも、慣れた。
「そうね、わたしもリナのお陰で...」
アメリアは目を伏せた。
何を思っているのか、唇が綻んでいる。
「リナは凄い。いつの間にか皆の特別になってるのよね..」
アメリアは尊敬のような、憧れのような響きで言葉を紡いだ。
...でもその表情は哀しげだ。
俺は少し胸が苦しくなった。
「アメリア」
「はい?」
「....勘違いするな。俺はあいつに気なんかないからな」
「.....でも」
「あいつは、俺の手には負えん」
アメリアは驚いたような顔で、俺を見た。
...全く、色恋事は俺には向かん。
アメリアから視線を逸らして、魔道書を開く。
「あんただって、誰かの特別だ」
「え」
「...少なくとも、俺はあんたに感謝してる」
──あんたのお陰で、この身体も悪くないと思えたからな。
最後までは言わずに、俺は魔道書からアメリアの様子を窺った。
一国の王女は少しだけ赤くなって、慌てて立ち上がった。
「あ、あの」
「どうした」
「わたし、わたし...そろそろ失礼します!」
バタバタと部屋を出ていくアメリア。
魔道書から顔を上げてその様子を見ていると、彼女がドアの隙間から顔を少しだけ出していた。
「どうした?」
「...ありがとう」
その言葉と笑顔が眩しくて、俺は小さく笑ったのだった。
終わり
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ゼルはリナを尊敬して信頼してるけど、恋愛感情は無いのではないかと。
そしてそんな二人の関係に嫉妬しちゃうアメリアも可愛いかと^^
ゼル←アメっぽいですが、一応ゼルアメ。
アメリアがアニメと原作混じった感じになってます(汗)
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「ゼルガディスさん」
「なんだ...」
「リナの事どう思ってます?」
「....は?」
俺はアメリアの言葉に驚いて、思わず魔道書から顔を上げた。
黒髪の童顔少女と視線がぶつかって、その視線の強さに驚く。
「どう思ってます?」
「...魔道オタクの破壊魔。それからドラまたで、一緒にいるとろくなことがないな」
ずべっ
俺の答えに、アメリアは宿の机に突っ伏した。
「そうじゃなくって~」
「いきなりどうしたんだ」
俺は腰に手を当てた。
突然部屋を訪ねて来たと思ったら...質問の意図が読めない。
「ゼルガディスさんにとって、...リナって特別ですか?」
アメリアはもう一度、俺に強い視線を向けた。
「...リナにはガウリイがいるだろう」
俺は努めて当たり前な返事を返した。
あの二人がお互いをどう思っているかなんて、見ていればすぐ分かる。
「...そういうことじゃないんです」
アメリアは項垂れた。
その切り揃えられた黒髪がゆらりと揺れる。
「ゼルガディスさんの、気持ちが知りたいんです」
「何故?」
「わたしのワガママです」
「...確かに、特別かもしれんな」
俺は頭を掻いた。
「...!」
アメリアはびくり、と体を震わせた。
「だが、あんただってそうだろう?」
「へ?」
目を見開くアメリア。蒼い瞳が揺れる。
「あいつは無茶苦茶な奴だが...悪い奴じゃない。それから、人を惹き付ける...というか、人の人生を変える」
「......」
「あいつのお陰で、俺はまだ色々諦めてない」
「元の身体に戻る事..とか?」
「まあ、そーいうわけだ...」
俺は髪を掻き上げた。ざらり、と金属音が響く。この不快感にも、慣れた。
「そうね、わたしもリナのお陰で...」
アメリアは目を伏せた。
何を思っているのか、唇が綻んでいる。
「リナは凄い。いつの間にか皆の特別になってるのよね..」
アメリアは尊敬のような、憧れのような響きで言葉を紡いだ。
...でもその表情は哀しげだ。
俺は少し胸が苦しくなった。
「アメリア」
「はい?」
「....勘違いするな。俺はあいつに気なんかないからな」
「.....でも」
「あいつは、俺の手には負えん」
アメリアは驚いたような顔で、俺を見た。
...全く、色恋事は俺には向かん。
アメリアから視線を逸らして、魔道書を開く。
「あんただって、誰かの特別だ」
「え」
「...少なくとも、俺はあんたに感謝してる」
──あんたのお陰で、この身体も悪くないと思えたからな。
最後までは言わずに、俺は魔道書からアメリアの様子を窺った。
一国の王女は少しだけ赤くなって、慌てて立ち上がった。
「あ、あの」
「どうした」
「わたし、わたし...そろそろ失礼します!」
バタバタと部屋を出ていくアメリア。
魔道書から顔を上げてその様子を見ていると、彼女がドアの隙間から顔を少しだけ出していた。
「どうした?」
「...ありがとう」
その言葉と笑顔が眩しくて、俺は小さく笑ったのだった。
終わり
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ゼルはリナを尊敬して信頼してるけど、恋愛感情は無いのではないかと。
そしてそんな二人の関係に嫉妬しちゃうアメリアも可愛いかと^^