突き抜けるように晴れた、青く遠い秋空の下。
ついに我が家の畑も芋掘りのときを迎えた。
私が最後に芋掘りをしたのは確か幼稚園の頃だったから、まさにウン十年ぶりの大イベントとなるが.....。
初夏の頃に植えた何本かの芋の蔓は、夏中旺盛に伸び、その生命力を誇示してきたから、地中でそれがどれだけ頑張ってきたのか、期待は高まる。
私とゴンザは、早朝から、張りきって畑へ出かける準備をした。
と、いうのも、今回の芋掘りには、ゴンザの同僚一家と私の友人一家を招いていたから。
どちらの家庭にも小さな女の子がいるので、ぜひとも彼女らに、芋掘りの楽しさと、土をいじる喜びを体験させてあげたかったのだ。
バーベキューと焼き芋の準備をして、我々は畑へと乗り込んだ。
友人が持ってきた子供用の椅子。最近の子供グッズはすごい!
ここに小さな女の子が二人腰かけ、お話する様子を想像してみて♪
まずは、みんなが足りないものを買出しに行っている間。
私が芋の蔓をすべて刈り取る。
ハサミを入れれば、その切り口から水が滴り落ちるほどに水分を多分に含んでいる芋の蔓はずっしりと重く、かなりの重労働だが、子供達の笑顔を想像し、ひたすら頑張る(笑)
そして。
みんな揃って手袋やら帽子やらで完全防備を調えたら.....
刈り取った蔓の根元を探って、ひたすら掘る。
慎重に掘る。
大人も子供も掘りまくる。
そこここで湧き上がる、歓声と笑顔。
これぞ、私の夢見た畑の.....芋掘りの光景だ。
そう。
これはかつての私の姿。
そして、あなたの姿でもある。
この子供達がこの芋掘りのことを、大きくなっても覚えているかはわからないけれど。
この写真は、きっといつしか、彼女の宝物になるだろう。
なぜなら。
私も父と撮ったこんな写真を、今になって初めて宝物と思えているから。
こうして.....
人は繰り返してゆくのだ。
小さな手と大きな手。どちらも一生懸命芋を洗う。
我が家の畑の芋掘りは、思った以上の豊作で、大盛況だった。
ビールを飲みつつ、談笑する大人たち。
コンクリートの上ではなく、土に転び、また駆け回る子供たち。
子供らしい素直さで摘まれた花と、大事そうに抱える茄子。
虫、カエル、立ち上る煙.....。
時代が変わろうとも、大事なものはなにひとつ変わることはない。
人が初めて火を熾してから何千年、何万年が経ったか知らないが、こうして私たちも今、火を見つめつつ、生きる喜びを感じているのだ。
ゴンザの同僚Aの見事な働きぶりにより、畑には穴が掘られ、そこに炭火が入れられ、みんなで掘った芋が放り込まれた。
藁で蓋をされた即席焼き芋オーブンは、煙に巻かれながら、汗びっしょりで火の番をし続けたAの活躍で見事に芋を焼き上げる。
そして.....
熱々のそれを楽しみに、アルミホイルと新聞紙を破いて芋を取り出せば.....
秋の実りを感じさせる美しい色!
泥だらけになりながら、遊び、働いた皆は、口々に
「美味しいね♪」
「あっついね~♪」
と言いながら、自らの手で掘った芋を味わった。
そう。
これはかつてあなたが見た光景。
そして未来の.....。
この子供達が大きくなって、この光景を覚えているかはわからないけど。
きっとどこかで受け継がれて、それが新たな喜びとなる。
命を生み出す畑にこそ。
こんな光景が相応しいのだ。
ついに我が家の畑も芋掘りのときを迎えた。
私が最後に芋掘りをしたのは確か幼稚園の頃だったから、まさにウン十年ぶりの大イベントとなるが.....。
初夏の頃に植えた何本かの芋の蔓は、夏中旺盛に伸び、その生命力を誇示してきたから、地中でそれがどれだけ頑張ってきたのか、期待は高まる。
私とゴンザは、早朝から、張りきって畑へ出かける準備をした。
と、いうのも、今回の芋掘りには、ゴンザの同僚一家と私の友人一家を招いていたから。
どちらの家庭にも小さな女の子がいるので、ぜひとも彼女らに、芋掘りの楽しさと、土をいじる喜びを体験させてあげたかったのだ。
バーベキューと焼き芋の準備をして、我々は畑へと乗り込んだ。
友人が持ってきた子供用の椅子。最近の子供グッズはすごい!
ここに小さな女の子が二人腰かけ、お話する様子を想像してみて♪
まずは、みんなが足りないものを買出しに行っている間。
私が芋の蔓をすべて刈り取る。
ハサミを入れれば、その切り口から水が滴り落ちるほどに水分を多分に含んでいる芋の蔓はずっしりと重く、かなりの重労働だが、子供達の笑顔を想像し、ひたすら頑張る(笑)
そして。
みんな揃って手袋やら帽子やらで完全防備を調えたら.....
刈り取った蔓の根元を探って、ひたすら掘る。
慎重に掘る。
大人も子供も掘りまくる。
そこここで湧き上がる、歓声と笑顔。
これぞ、私の夢見た畑の.....芋掘りの光景だ。
そう。
これはかつての私の姿。
そして、あなたの姿でもある。
この子供達がこの芋掘りのことを、大きくなっても覚えているかはわからないけれど。
この写真は、きっといつしか、彼女の宝物になるだろう。
なぜなら。
私も父と撮ったこんな写真を、今になって初めて宝物と思えているから。
こうして.....
人は繰り返してゆくのだ。
小さな手と大きな手。どちらも一生懸命芋を洗う。
我が家の畑の芋掘りは、思った以上の豊作で、大盛況だった。
ビールを飲みつつ、談笑する大人たち。
コンクリートの上ではなく、土に転び、また駆け回る子供たち。
子供らしい素直さで摘まれた花と、大事そうに抱える茄子。
虫、カエル、立ち上る煙.....。
時代が変わろうとも、大事なものはなにひとつ変わることはない。
人が初めて火を熾してから何千年、何万年が経ったか知らないが、こうして私たちも今、火を見つめつつ、生きる喜びを感じているのだ。
ゴンザの同僚Aの見事な働きぶりにより、畑には穴が掘られ、そこに炭火が入れられ、みんなで掘った芋が放り込まれた。
藁で蓋をされた即席焼き芋オーブンは、煙に巻かれながら、汗びっしょりで火の番をし続けたAの活躍で見事に芋を焼き上げる。
そして.....
熱々のそれを楽しみに、アルミホイルと新聞紙を破いて芋を取り出せば.....
秋の実りを感じさせる美しい色!
泥だらけになりながら、遊び、働いた皆は、口々に
「美味しいね♪」
「あっついね~♪」
と言いながら、自らの手で掘った芋を味わった。
そう。
これはかつてあなたが見た光景。
そして未来の.....。
この子供達が大きくなって、この光景を覚えているかはわからないけど。
きっとどこかで受け継がれて、それが新たな喜びとなる。
命を生み出す畑にこそ。
こんな光景が相応しいのだ。