猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

旅の目的。 ー ランプレドットが食べたい! ー

2013年07月27日 09時15分51秒 | イタリア見聞録。


まだ人けもまばらな、フィレンツェの朝。


前日の宣言通り、私たちの朝は早かった。

やはり二人を心配してか、
「私も行くよ!」と、付き合ってくれたTと一緒に、
中央市場を目指す。

 

運ばれる土産物屋の露店を横目で見ながら...

市場に到着! 



朝のフィレンツェの空気は、思っていたより少々冷たく、
また、毎夕降るらしい雨のせいか、湿度も高めだったが、
観光客の姿もまだない街中には、
おそらく、毎日繰り返されるのであろう、『暮らしの光景』があり、
立ち働く人の息吹には、自分たちと同じものを感じて、ホッとする。

 

まずは目につく、肉の豊富さ。

それを使った様々なものも。

 

市場に着けば、目の色が変わったゴンザの、
後を追ったり、姿を見失わないよう必死(笑)

言葉が出来ないはずの男が、
何故か店のおじさんたちと、意思の疎通が出来ているようなのは、
やはり同じ、『食材に関わる仕事』をする者同士だからなのか。

 

Tによれば、イタリアの人は『基本、地産地消、季節のものだけ食べる』らしい。

そういえばフィレンツェ以南では、店先でキノコを見なかった。


目の前に並ぶ、様々な肉、魚、野菜、生のポルチーニ!

「食べたい」ではなく、はたから見ても、ありありとわかる、
『これを使って料理したい!』
『触りたい!』という情熱。

Tがこの旅行にゴンザを誘ってくれたのは、
「アナタにとって、イタリアは絶対面白いし、勉強になるから!」
という理由からだったが、
彼女が言ったことは本当に間違いがなく、
そう勧めてくれたT本人すら、
呆れて笑うほどのゴンザの突撃ぶりには、
「来てよかった」と、心底そう思えた。

 

いざ!本場のランプレドットを。

朝から安うまワインで乾杯!うまい♪

 

『本場のランプレドットが食べたい』は、

『夢』としてはいささか小さく見えるものかもしれないが、
そこから得るものは...

本やネットで勉強して、ゴンザが作っていたランプレドットが間違ってもおらず、
また、本場のものにも負けていないことを確認出来たのは、
私にとっても大変嬉しいことだった。

 

たぶんゴンザにとっては、全部買って帰りたいものばかりだったと思う。

ちなみに現地のおっちゃんたちは、こんなのを齧りながらコーヒーを飲んでた。

 

「HちゃんとTMも早起きして来ればよかったのにね~」

旅の主目的、ランプレドットを囓りながら、
『グラスなみなみの朝からワイン』を堪能した三人は、
この後に待つ『一日フィレンツェ観光』のため、
人の往来の増えはじめた街中を横切り、
ホテルで待つ、二人の元へと向かった。

 

街角ワンコが幸せそうな国は、きっといい国。

早朝歩きは、たくさんのものを見せてくれました。