額物の最後の作品『夕暮れのヴェスーヴィオ山(ナポリ湾から)』が織り上がりました。
額作品 55㎝×43㎝
これはナポリで泊まったホテル前から撮った写真を基にしました。
目の前にナポリ湾が広がり、対岸にヴェスーヴィオ山が見えました。
ただ、曇り空の上に夕暮れというシチュエーションで、
写真としても良くなく、一瞬ですが ナポリらしい明るい空にして
ヴェスーヴィオ山もくっきりと織ってしまおうかと思いましたが、
この暗い空にボォーっとしたヴェスーヴィオ山に夕暮れのほのかな紅色の空が
何とも言えないイイ味を出していたので、写真に準じました。
目の前に艀があり、大きな木もアクセントになったと思います。
木は毎度のことで迷いましたが、立体的に織り、遠近感の役を果たしてくれました。
これで つづれ織りの絵織りは終了します。
次作品は来年の個展のメイン作品を織りますが、これはシャギー織りといって
経糸に糸を植え付けていく技法で、これはこれで色の展開に、またまた苦しみそうです。
第1回の個展≪青の時間・ブルーモーメント≫から始まった私の個展作品で、
シャギー織りは初めてです。
しかも、最後の個展と銘打っているので、このメイン作品も”青”で攻めていきます!
少しホッとした昨夜はジャックダニエルで乾杯しました。
今は三半規管の薬を飲んでいるので、3週間以上アルコールは口にしていなかったのですが、
こんな時はいいでしょう。 イタリア作品なので「サルー!」とね。
ジャックをシングルグラスでクィっといきました。
口に含むと辛く、ノドを流れていく感覚は熱く、口あとは甘く、やはり最高のお酒です。