後片付けをしました。
個展の作品を持って行けるように梱包をしようと
前回までの作品を出すために2日がかりで大忙しでした。
まず、今回用の作品をチェック。
驚くことに2つの作品が織りっぱなしで展示できるようになっていませんでした。
良かったぁ、チェックして。
箱をそのまま持って行ったら、ギャラリーで泣くことになっていました。
過去物は作業場から夫の書斎まで行ったり来たりで脚立を上ったり下りたり・・
なにしろ、第1回から7回まで7作品を出して梱包して・・と
重くて大きい額物の箱を「よっこらしょ!」と持って脚立を降りようとしたら、
すぐ下の段にKUUが寝そべっていて「勘弁してよ~」と泣きそうな声を出しても
テキはしら~んぷりです。
そんなこんなで作品は準備しましたが、
この2年間で「もしかしたら個展の時使うかも・・」と取って置いた段ボールが
30近くもあり、それを分解して、すべて捨てました。
ただでさえ腱鞘炎の指が痛いのに、これはこたえましたね。
織って置いた”ミニ衝立”が2つあり、これは「粗大ごみで出そうか」と夫に相談したら、
「鋸で切ってあげるから燃えるゴミで出したら?」と言ってくれたので頼みました。
役に立ってくれることもあるんだな、と感謝しています。
こんなものも、あんなものも取ってあったんだなと、半ば呆れながら全部捨てました。
スッキリした両方の部屋の物入れは、またギャラリーから戻ってきた作品で
いっぱいになるんでしょうけど、今は気持ちいいくらいスッキリしています。
整理した作品の中で忘れていた名品(笑)を見つけたので、
現在 ダイニングの壁に掛けていた作品と差し替えました。
これは2011年≪美のクロアチア≫という個展を開いた時に織ったタペストリーで
クロアチアのトロギールというところで対岸のスプリットというところを
眺めた景色を絵織りにしました。
トロギールでお昼ご飯を食べましたが、大きな魚をぶつ切りにしてトマト味で煮込んだもの、
これが不味くて匂いだけでパスしてしまいました。
こんな失礼なことはしたことがないんですが、どーしても口に入らなかったのです。
パクパク食べてるツアーの皆さんから逃げるようにお店の外出たら、
この景色ですよ
アドリア海の波の向こうに、夢にまで見たスプリットの街を見たとき
「あぁぁ」と感嘆のため息が出ました。
ここからバスでこの景色のスプリットへ到着し、古代都市が残る神秘的な街を
ゆっくりと味わったのでした。
私がクロアチアに旅した時は、まだ観光地として発展途上でした。
スプリットでは 海岸の敷石にかがみこんで這いつくばって、
ヘラで汚れをとっていた係の男性に、内戦で苦しんだこの国の人たちが
観光立国として立ち上がろうとしている姿を見た気がしました。
細長~い国は冬から夏まで味わえ、そこが楽しくて とても楽しい日々でした。