壁モノとして最後の作品、暖簾を織りました。
毎回、暖簾を織りますが、これが好評なんです。 なぜ?
最初は初日に入ってきた方が、ろくに他の物を観もせずに
「これください」とおっしゃったのには、ビックリして「は?」と
言ってしまいました(笑)。他も観てよ~~っていう感じでした。
それは゛よろけ織り”という2色でウネウネと曲線を付けて織っただけのものでした。
これに図に乗って、その次は、かなり意識して織りました。
オリーブ色の糸を探し、織成(しょくせい)織りという織り方にしました。
これは正倉院の御物としても保存されている技法で、伝統的織り方です。
透けた織りの中に少し太めの糸で模様を入れるのです。これは私は得意です。
オリーブ色の糸に浮き出た渦巻きや雲の模様で、≪悠久のトルコ≫という個展タイトルだったので
『Zeytin・・Zeytin・・Zeytin』として展示しました。
Zeytinとはトルコ語でオリーブのことです。
これも初日に売れました。その後 何人の方に「売れてしまっている・・」と残念がられたでしょうか。
で、今回も図に乗って(笑)、織成織りの暖簾を織りました。
藍染めのコットンを使い、3色のスラブ糸で表情をつけました。
このタイトルは『ティレニア海』です。
シチリア・チェファルから遠く眺めたティレニア海の美しさはこんなものじゃないのですが、
少しはイメージに近づけたかな?
7回目となる個展はもうすぐです。
まだまだ準備不足で、織りも続けますし、明日からは染めに入ります。
潰した柿の木が「染めてよォ」と待っています。
素晴らしいですがやはり、実物を拝見したいです。
この暖簾をゲットするには朝一で行かないといけませんね。
身に付けるものが欲しいと思っていますが、
実際に見たら気が変わるかもしれませんね。
暖簾って、何故かダサいのが多いので
こんなお洒落なのがあれば、きっと欲しくなると思います。
色も 雰囲気も どこの家にも違和感なくなじんで しかも これひとつで
グレードアップするに違いありません。
会場に入ると目を引くほどなんですね。
そうですか。。。やっぱりそれでも ジックリ あれこれみてから
最後に選んでほしいですよね(笑)
染めの世界に入っていかれるのですね。
だんだんと作品が出来上がっていって 気持ちも高揚しますね。
お迎えしてくれる作品が
藍染めで織た暖簾、私もきっと
皆さんと同じく、他の作品をみるまえに
これをくださいと。と言うと思います
それだけ藍染め作品は
和風、洋風の家を素敵に
そしてゆっくりと 見せていただきます
作品織りも 着々と進みましたね
観に来てくださるだけで嬉しいです。
不思議と、今まで藍染め糸を使って織っていなかったんですが、
暖簾には最適な色と材質です。
私は織りでこんなことができるんだ、というふうに作品を観ていただきたいんですよね。
暖簾は誰にでも織れるものじゃないですか。
そういう感触ですね。
染めは昨日から仕込んでいて、明日には染め上がります。また見てくださいね。
ジャパニーズ・ブルーと言われるくらいですから。
織りながら、藍染めの独特の匂いに囲まれていました。
さて、今日は柿を染めました。鉄媒染にして、明日完成します。