第3回弁論をもって、控訴審の弁論は終結しました。
次回は、判決です!
(判決は、3月28日(水)14時、高裁74号法廷です)
みなさまへ
昨日、「君が代」不起立解雇撤回訴訟控訴審は、第3回の弁論をもって終結し、次回は判決の言い渡しとなりました。これまで、傍聴など支援してくださったみなさまに、お礼申し上げます。
今回高裁(稲葉重子裁判長)は、何としてでも「結審の宣言」をすることを決意していたようで、第1回の我々、第2回の府教委側の弁論継続の要請に懲りたのか、入廷するとさっさと提出書面の確認と陳述の確認をし、そのまま一気に、「これで弁論を終結します。」「これですべての弁論を終結します。」と2度宣言して、判決日の言い渡しをしました。この間、我々も含めて一切口を挟む間のない早業で、第3回の弁論を終結しました。開廷から、わすか数分の出来事でした。
しかし私たちは、こうした事態を事前に予想し、必要な対策を取っていました。
その第1は、早稲田大学の岡田正則教授による「教育公務員の再任用の法的性質およびその裁量の許容範囲」という「鑑定意見書」を提出したことです。岡田先生には、昨年末より執筆作業に入っていただき、年末年始返上の状態で、膨大な資料や文書を読みこなし、緻密にして大変分かりやすい「鑑定意見書」を書いていただきました。この岡田先生の労作を、我々の法廷に証拠として提出できたことです。
第2には、1月10日に提出された府教委の「準備書面(3)」に対する反論を、谷次郎先生を中心とする弁護団の先生方で、弁論前日の午後10時半過ぎまでかかって、控訴人「準備書面(2)」として完成していただき、裁判所に提出できたことです。
こうしたことにより、地裁内藤判決を受けた控訴審で、私たちは、主張すべきことを、ほぼ主張し尽くすことができたと感じています。
これらは早稲田大学の岡田先生や、谷先生をはじめとする弁護団の先生方の御奮闘があったからだと思っています。また日頃から、私たちを支えて下さったみなさまの思いの結晶でもあると感謝しております。
結果は、現在の政治や司法をめぐる状況から決して楽観視できず、当然上告審も視野に入れた闘いの継続が必要であることを覚悟していますが、一方で、どんなに悪くても、地裁以下の判決内容にはなりようがないので、控訴審で提出した一審判決を全面的に批判した「控訴理由書」や「準備書面」、岡田「鑑定意見書」に、高裁側がどの様に向き合うのか、判決を楽しみにしている部分もあります。
これまでのみなさま方のご支援に感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、先日不慮の事故で亡くなられた早稲田大学の西原博史先生が、執筆された「鑑定意見書」(大阪府国旗国歌条例と大阪府職員基本条例に基づく「不起立」処分の違憲性を論じられた「鑑定意見書」)を、私たちの重要な主張の補強として、証拠として提出させていただいております。
この場をお借りして、先生のご冥福を改めてお祈り申し上げます。
2018年1月27日
「君が代」不起立解雇撤回訴訟原告団
(山田肇・菅平和・野村尚)
次回は、判決です!
(判決は、3月28日(水)14時、高裁74号法廷です)
みなさまへ
昨日、「君が代」不起立解雇撤回訴訟控訴審は、第3回の弁論をもって終結し、次回は判決の言い渡しとなりました。これまで、傍聴など支援してくださったみなさまに、お礼申し上げます。
今回高裁(稲葉重子裁判長)は、何としてでも「結審の宣言」をすることを決意していたようで、第1回の我々、第2回の府教委側の弁論継続の要請に懲りたのか、入廷するとさっさと提出書面の確認と陳述の確認をし、そのまま一気に、「これで弁論を終結します。」「これですべての弁論を終結します。」と2度宣言して、判決日の言い渡しをしました。この間、我々も含めて一切口を挟む間のない早業で、第3回の弁論を終結しました。開廷から、わすか数分の出来事でした。
しかし私たちは、こうした事態を事前に予想し、必要な対策を取っていました。
その第1は、早稲田大学の岡田正則教授による「教育公務員の再任用の法的性質およびその裁量の許容範囲」という「鑑定意見書」を提出したことです。岡田先生には、昨年末より執筆作業に入っていただき、年末年始返上の状態で、膨大な資料や文書を読みこなし、緻密にして大変分かりやすい「鑑定意見書」を書いていただきました。この岡田先生の労作を、我々の法廷に証拠として提出できたことです。
第2には、1月10日に提出された府教委の「準備書面(3)」に対する反論を、谷次郎先生を中心とする弁護団の先生方で、弁論前日の午後10時半過ぎまでかかって、控訴人「準備書面(2)」として完成していただき、裁判所に提出できたことです。
こうしたことにより、地裁内藤判決を受けた控訴審で、私たちは、主張すべきことを、ほぼ主張し尽くすことができたと感じています。
これらは早稲田大学の岡田先生や、谷先生をはじめとする弁護団の先生方の御奮闘があったからだと思っています。また日頃から、私たちを支えて下さったみなさまの思いの結晶でもあると感謝しております。
結果は、現在の政治や司法をめぐる状況から決して楽観視できず、当然上告審も視野に入れた闘いの継続が必要であることを覚悟していますが、一方で、どんなに悪くても、地裁以下の判決内容にはなりようがないので、控訴審で提出した一審判決を全面的に批判した「控訴理由書」や「準備書面」、岡田「鑑定意見書」に、高裁側がどの様に向き合うのか、判決を楽しみにしている部分もあります。
これまでのみなさま方のご支援に感謝するとともに、今後ともよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、先日不慮の事故で亡くなられた早稲田大学の西原博史先生が、執筆された「鑑定意見書」(大阪府国旗国歌条例と大阪府職員基本条例に基づく「不起立」処分の違憲性を論じられた「鑑定意見書」)を、私たちの重要な主張の補強として、証拠として提出させていただいております。
この場をお借りして、先生のご冥福を改めてお祈り申し上げます。
2018年1月27日
「君が代」不起立解雇撤回訴訟原告団
(山田肇・菅平和・野村尚)