教育における「君が代」強制と原子力安全教育は通じるところがあります。どちらも大きな権力を有する勢力が教育を利用して政治や経済活動を自らに有利な方向に導こうとするところです。
「君が代」強制反対大阪ネット事務局の一員であり現職中学校理科教員の松田さんから、大阪市教育委員会が市民の要請書を公表する過程において「関西原子力懇談会」を墨塗りにしている事実の報告がありました。どうか多くの方々にこの事実を知っていただきたき、なぜ、大阪市教育委員会が「関西原子力懇談会」を墨塗りにするのか、追及していく必要があります。
なぜ「関原懇」を墨塗りにする!?
松田幹雄
6月16日、大阪市教育委員会のホームページに、子どもたちを放射能から守る大阪ネットワークから提出した原発事故と放射能汚染にかかわる学習についての要請書(3月11日提出)がその回答とともにアップされましたが、要請文中の「関西原子力懇談会」ということばが2か所墨塗りにされていました。
大阪市・大阪市教委ホームページ「団体との協議等の実施一覧」
1か所目は、「、私たちは、その中で(昨年12月11日の市教委との協議の場で)、文部科学省や関西原子力懇談会が学校教育に持ち込んでいる放射線『安全・安心』教育が子どもたちを危険にさらすものだと訴え」という事実に関する部分。
2か所目は、要請事項(3)の「放射線知識普及連携プロジェクト(事務局:関西原子力懇談会)が実施している『放射線教育サポートシステム』」という事実に関する部分。
この2か所の「関西原子力懇談会」を墨塗りにする理由がわからないと、大阪市教育委員会広報広聴担当(斉藤さん)に問い合わせました。
そのやりとりの中で、墨塗りにした根拠となる文書をFAXしてほしいと要請したところ、FAXが届きました。
「大阪市ホームページガイドライン政策企画室市民情報広報担当平成26年2月28日」と印刷された表紙とその文書の3ページ目に、墨塗りの根拠として、何と「他人を誹謗・中傷したり」に線が引かれていました。
事実を書いたものを「誹謗・中傷」として、墨塗りにする…こんな理不尽は許せません。しかも、この墨塗りは、この問題だけにとどまらず、大阪市にとって都合の悪い、市民の目にふれさせたくない内容をホームページ上から隠す意図をもっていろんなところでやられているようです。
「関西原子力懇談会」という名前を書くことが「誹謗・中傷」にあたるという、大阪市のとんでもないホームページでの要請書墨塗り理由を広く知ってもらい、不当だという声を広げたいと思います。そして、墨塗りを取り消させたいと思います。
ご協力よろしくお願いします。