日本の民主主義はここまで劣化してしまったのでしょうか、唖然とする思いがしました。一体、教科書検定基準改正のパブリックコメントはなんのために募集されたのでしょうか。
検定基準改正(改悪)パブリックコメントを、政府が求めていたのは、12月25日から1月14日でした。私は、検定基準改正内容もさることながら、そのあまりにも最初から結論ありきのパブリックコメント募集の遣り方に抗議の意味を込めて応じました。
下記がそうです。
そもそも、パブリックコメントの実施期間が年末年始をはさんでわずか21日間というのが異常である。 9連休を考えれば、期間はたった12日間である。 適用する」ためというが、本末転倒も甚だしい。 教科書検定基準の変更は、その影響を考えれば、国民の理解が十分でなければするべきではない。 まずは、原案を示したうえで十分な論議を行い、それからパブリックコメントを実施すべきである。 改正する告示案」は白紙に戻すべきである。 |
文科省:教科書検定基準を改正 政府見解明記
毎日新聞 2014年01月17日 10時37分
文部科学省は17日、教科書で近現代史を扱う際に政府見解を尊重することを求める内容に検定基準を改正した。今春に申請を受け付ける2014年度の中学校教科書の検定から適用する。
文科省は「バランス良く教えられる教科書にするため」としているが、「南京事件や従軍慰安婦に関する記述が偏っている」との自民党の主張を受けての改正。
これまでの小中学校の社会科、高校の地理歴史と公民の検定基準では「未確定な時事的事象について断定的に記述しない」と規定している。新たに(1)特定の事柄を強調しすぎない(2)近現代史で通説的な見解がない場合は、そのことを明示し、児童・生徒が誤解しない表現にするなどを加えた。(共同)