グループZAZA

「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

民主主義の劣化~文科省の教科書検定基準改悪

2014-01-26 22:12:30 | 教科書排斥問題

日本の民主主義はここまで劣化してしまったのでしょうか、唖然とする思いがしました。一体、教科書検定基準改正のパブリックコメントはなんのために募集されたのでしょうか。

検定基準改正(改悪)パブリックコメントを、政府が求めていたのは、12月25日から1月14日でした。私は、検定基準改正内容もさることながら、そのあまりにも最初から結論ありきのパブリックコメント募集の遣り方に抗議の意味を込めて応じました。

下記がそうです。

そもそも、パブリックコメントの実施期間が年末年始をはさんでわずか21日間というのが異常である。

9連休を考えれば、期間はたった12日間である。

しかも、意見提出日30日未満の理由が、「平成26年度に予定している中学校用の教科書の検定に

適用する」ためというが、本末転倒も甚だしい。

なぜ、平成26年度の検定に適用することが前提となるのか、その理由は一切示されていない。

教科書検定基準の変更は、その影響を考えれば、国民の理解が十分でなければするべきではない。

今回のパブリックコメント募集は火事場泥棒的であり卑劣や遣り方である。

まずは、原案を示したうえで十分な論議を行い、それからパブリックコメントを実施すべきである。

よって、今回の「義務教育諸学校教科用図書検定基準及び高等学校用図書検定基準の一部を

改正する告示案」は白紙に戻すべきである。

 
しかし、文科省は、パブリックコメント締切1月14日のわずか3日後に改正案そのままで新検定基準を告示しました。なんのためのパブリックコメント募集だったのでしょうか?3日で分析・検証・検討などできるはずもありません。アリバイ工作としても体をなしません。
 
民主主義はなによりプロセスが重んじられなければならないはずです。仮にも教育行政を掌る文科省が、このようなペテン師まがいのことをやり、それで道理が通るのでしょうか。  
 
安倍自民党政権のもと、下村博文文科相は、どうしても教科書を政府サイドに都合よく作りあげたかったようですが、それにしても、ここまで国民を愚弄することが許されるのでしょうか。
 
義務教育諸学校教科用図書検定基準及び高等学校教科用図書検定基準の一部を改正する告示
 

文科省:教科書検定基準を改正 政府見解明記

毎日新聞 2014年01月17日 10時37分

 文部科学省は17日、教科書で近現代史を扱う際に政府見解を尊重することを求める内容に検定基準を改正した。今春に申請を受け付ける2014年度の中学校教科書の検定から適用する。

 文科省は「バランス良く教えられる教科書にするため」としているが、「南京事件や従軍慰安婦に関する記述が偏っている」との自民党の主張を受けての改正。

 これまでの小中学校の社会科、高校の地理歴史と公民の検定基準では「未確定な時事的事象について断定的に記述しない」と規定している。新たに(1)特定の事柄を強調しすぎない(2)近現代史で通説的な見解がない場合は、そのことを明示し、児童・生徒が誤解しない表現にするなどを加えた。(共同)

関連記事

 
                                                                                                                                                                                                                                                        
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 教育の国家支配に反対する2・... | トップ | 根津公子の都教委傍聴記(1/23) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教科書排斥問題」カテゴリの最新記事