「君が代」強制条例により職務命令が発出され教員が処分される、それが生徒にとってどのような問題であるか、なかなか伝わってきません。それに対してはっきりと異議を申し立てた卒業生がいます。ぜひ、彼女の声を聞いてください。
7月3日のMBS放送Voiceで卒業生の人権救済が取り上げられました。下記サイトで動画を観ることができます。
大阪府立高校の卒業式で君が代を起立斉唱しなかった卒業生が、起立せずに処分を受けた教諭ら4人とともに、大阪弁護士会に人権救済を申し立てました。
今年3月に卒業し、現在は大学生の木村日々希さん(18)は卒業式の朝、「国歌斉唱を強制する条例はおかしい」とビラで訴えた後、生徒の中でたった1人、君が代を歌わずに着席しました。
「国を愛することを強制するのは、なんか違うなと思って… 私のことわかってくれる先生が罰を受けたりするのが悔しくてイヤ(涙)」(木村日々希さん)
木村さんは卒業式の前日、校長から起立したまま国歌斉唱するように言われ、「一方的な観念を植えつける教育だった」としています。
「私は『君が代』について不起立を貫き通したいと思っている、少数側の立場なので。その小数を理解してくれる先生が奪われるのはとてもつらい」(木村日々希さん)
大阪弁護士会は今後、人権侵害があったかどうか調査します。