不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Telefono pubblico

2004-08-07 16:36:29 | まち歩き
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イタリアの公衆電話。
昔からあまり機能しないことで悪名高い。

GUASTOとか
FUORI SERVIZIOとか
貼り紙がしてあるのは親切なほう。
ごく普通に機能しそうな顔していても
いざ通話しようと思うとなんの発信音もなかったり。
一見使えると思って近寄っていったら
受話器が引き千切られていたというのもあったなぁ…。
そして大抵そういうところの修理には
なかなかやってこないのです…。

ジェットーネという専用コインを
使っていた時代が懐かしくもありますが、
最近はテレホンカード専用のものが主流。
コインが使えるタイプが
ものすごく少ない気がするのです。
コインとカード両用の公衆電話を
取り付ければすむことだと思うのですが
そうはいかないのはイタリア。
街中にあまり自動販売機もないのと同じ理由なのですが
機械の中に貯まった小銭を
盗んでいく輩がゴロゴロしているので
仕方なくテレホンカード専用機が増えたという感じ。

まぁ、コインだと長電話になる場合
立て続けに何枚もいれる必要があるので、
手のひらもしくはポケットに
小銭をじゃらつかせなくてはいけないことになります。
端数はお釣りで戻って来ないし…。
それよりはテレフォンカードのほうが便利ではあります。

immagine6.jpg

最近では優秀な電話も増えてきて
駅や空港などではファックスも送れたり
ネットに繋げたりもします。
(これだって「技術的な問題のため現在使用できません」
とかいう貼り紙がされていることが多いのですけど)

使える機能の1つにQui arteというのがあります。
現在はローマとフィレンツェのみのサービスですが
2003年10月から導入されたもので
街の観光名所の説明(歴史的・美術的情報)を
近くの公衆電話で聴くことができます。

Qui_arte.jpg

このような公衆電話を
ローマやフィレンツェの街中で見かけたら
とりあえずINFOTUTTOというボタンを押してみましょう。
すると電話機の液晶(?)ディスプレイに操作案内が出るので
それに従っていくと
オーディオガイドで自動的に説明が流れてきます。
ローマでは28ヶ所の
フィレンツェでは15ヶ所の説明を聴くことができます。
説明はイタリア語・英語・フランス語・ドイツ語の四カ国語で
約4分間の説明で0,50ユーロ。