不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Billy moccioso

2004-08-17 19:17:07 | Billy,Layla e Ciccino
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毎年夏には一度や二度はお腹の調子が悪くなるビリー。
今年も「お腹いたぁい」の警告ポーズ発令。
前足を伸ばして頭を下げて
お尻を一段と高く上げる。
このポーズをする時には、お腹が痛いビリー。

いつもと同じ食生活なのに、どうしてなんだろう。
といつも思うのだけれど、
ここ数日は近所を走る車の数も
人の数もめっきり減っていたから
ビリーを結構自由に走らせながら散歩していたので
私の目の届かないところで
なんか拾ったのかもしれないし、
また変なものでも舐めたのかもしれない。

毎年お腹を壊すので私も慣れたもので
あまり大騒ぎをしないで
家で手当てをする術を身につけたけれど
数年前にはいつもよりひどい腹痛で心配になったので
獣医さんに連れて行って診察してもらったら
そのときばっかりは
毒物を舐めて大変な状態になっていたビリー。
フィレンツェでは今でも
ネズミ駆除用に毒団子のようなモノを散布するのですが、
獣医さんがいうには
夏にお腹を壊す犬の大半が
こうした害虫・害獣駆除の薬が
雨水に溶け出したものを
散歩の途中で舐めてしまうことが原因になっているのだとか。
「よくある症状だよ」、と教えてくれたけれど。

今回の症状はそれではなく、
いつもの腹痛。だからあまり心配もせず。

数日前には私自身もお腹の具合がよろしくなく
苦しい思いをしたのだけれど、
(注:毒物を舐めたわけじゃありません。
これは食べたものが体に合わなかっただけ。)
その症状が和らいできていた三日前の夜。
「キューぎゅるぎゅる。ぎゅるるぅ。」
私は自分のお腹がまだなっているのかと勘違いするほど
ビリーは私にピッタリと寄り添って寝ていて
それがビリーのお腹が鳴る音だと気付くまで
しばらく寝ぼけた頭で考えなくちゃならなかった。

朝まで「キューぎゅるぎゅる」の音が断続的に続いて
ビリーの寝返りも頻繁になってきた。
相当痛いらしい。苦しそうだ。
朝になってすぐに朝ご飯を用意しても
全然食べようともしない。
やっぱり痛いらしい。
食いしん坊ビリーにとっては一大事。

夏休み中で獣医さんは休診中。
とはいっても、携帯電話の番号は控えてあるし、
毎年の症状と同じなので、そんなに心配もせず。
様子を見てみようかなと冷静に。
前回ビリーのお腹が痛くなったときに
(昨年夏は毒物ではなく、食中りだった)
獣医さんが処方してくれた薬は
私の救急箱に入っているものと同じだった。
つまり人間と同じ薬でも
服用量だけ調節してあげればいいと教えてもらった。
なので、今回も同じ薬を飲ませてみよう
と思っていたのだけれど…。

しかし、ご飯を食べてくれないことには薬もあげられない。
ご飯に混ぜてごまかして服用させる手が使えないし、
第一、小さな体の空きっ腹に薬はいけないだろうと思い。

一日中なにも食べないビリー。
ビリーが残した朝ご飯は
元気なチッチーノがぺろりと平らげていた…。

夜遅くなって人間の赤ん坊が食べる離乳食を温めて
そこにすりつぶした薬を混ぜて食べさせることに。
チッチーノに朝ご飯を横取りされたのが
よほど悔しかったのか
最初はあまり食欲はなさそうだったけれど
これもまたチッチーノに横取りされたらたまらないとばかりに
しぶしぶ食べる気持ちになったビリー。

なにか食べるようになって
薬も飲んだら、もう大丈夫。
翌朝には元気いっぱいのビリー。
薬が効いたようで。

しかし、ビリーの健康にはまだ問題が一つ。
ハナミズ。
随分長いこと鼻がすっきりしなくて
ひどいときは寝ていても鼻が詰まって苦しそうだし
小さな体を震わせてものすごいくしゃみをしては
ハナミズを辺り一面に飛び散らしてくれる。
これは夏カゼなんだろうか、
それとも猫アレルギーなんだろうか?
(ビリーは花粉症です。)
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洟垂れ小僧ビリー。
鼻ちょうちん激写!(拡大してみてね)